第471回 講演会「“地元ならでは”って何だろうー地域の個性を支える園芸作物ー」
開催要項
日程
2026年9月12日(土)
時間
13:00~15:00 (開場:12:30)
場所
歴博講堂
講師
真柄 侑(本館研究部特任助教)
定員
240名(先着順)
参加費
無料
備考
事前申込不要
講演趣旨
奄美沖永良部島はユリやフリージアなど花(か)き栽培が盛んな地域です。代表される新民謡「えらぶゆりの花」にはじまり「えらぶゆりの島空港」など、至るところで花の産地としての文化が表現され、地域のひとつの個性としてアピールされてきました。
一方で、島の花々とその歴史は地域に留まりながら展開してきたわけではなく、ヨーロッパのプラントハンターによる「発見」と海外需要への対応、横浜の貿易商社を中心とした国内外のさまざまな交流を通して大きくなっていきました。歴博が所在する千葉県もユリの切花栽培が盛んですが、実は沖永良部島のユリ球根と深いつながりをもっています。私たちが自分の地元を説明するとき、何気なく「地元ならでは」と紹介している食べ物、工芸品、園芸品…これらはどんな歩みを経て「地元ならでは」のものになっていったのでしょうか。
本講演では、関東から一見遠く感じる奄美沖永良部島での園芸植物の歴史的展開と花き農家の具体的な生業の様相を通じて、ひとつの産業が地域の個性を表現するものとして成り立っていく過程を民俗学の立場から問い直してみたいと思います。