歴博概要

設置目的

国立歴史民俗博物館は、大学における学術研究の発展及び資料の公開等一般公衆に対する教育活動の推進に資するための大学共同利用機関として、昭和56(1981)年4月14日に設置されたものであり、我が国の歴史資料、考古資料及び民俗資料の収集、保管及び公衆への供覧並びに歴史学、考古学及び民俗学に関する調査研究を行うことを目的としています。

主要事業

研究活動

日本の歴史及び文化を実証的に解明することを目標とし、歴史・考古・民俗資料を系統的に収集・整備し、これらの資料に基づき、歴史・考古・民俗及び情報資料の各研究系が相互に連携、協力しつつ、関係分野の研究を推進すると共に、全国の大学等の研究者の参画を得て、専門を異にする複数の研究者が共通研究課題のもとにプロジェクトを組織して、共同研究を行います。

情報提供

歴史、考古及び民俗に関する資料の系統的整備と情報ネットワークの充実により、関係研究者等に対して情報提供サービスを行います。

一般公衆に対する教育活動

日本の歴史の流れの中で、各時代の学問上有益である興味ある問題についての課題研究を基礎とした展示を行うと共に、日本の歴史や文化について講演会等の普及活動や、各種の解説書や資料目録、調査報告書等の刊行を行います。

資料の収集・制作・保管

歴史、考古及び民俗についての実物資料を可能な限り収集すると共に、必要な資料の模写模造や復元模造等の資料制作を行います。また、資料の保存・管理に関して研究し、適切な保存、活用及び管理を行うと共に、資料の修復も行います。

大学院教育

総合研究大学院大学先端学術院先端学術専攻日本歴史研究コースがおかれ、創造性豊かな研究者の養成を目指しています。また、大学等の要請に応じ、大学院における教育、その他当該大学等における教育に協力します。

国際交流

日本の歴史及び文化に関する諸外国の関係機関と交流協定を締結し、研究者の受入れ及び研究情報の提供等の国際的な学術交流を行います。

シンボルマークについて

歴博のシンボルマークは創設10周年記念事業の一環として1991年に杉浦康平氏と谷村彰彦氏によってデザインされました。

このシンボルマークには3つの「うねり」が形をなし、重なり合い存在しています。最上層が「天」のうねり。中間層に「地」のうねり。最下層が「生命あるもの」のうねり。歴史の流れを生みだす「三つの世界」が垂直に存在する、その姿には過去-現在- 未来におよぶ時の推移がリズミックに刻みつけられています。「天」のうねりは、湧きたつ雲を。「地」のうねりは、連綿と続く山や海の波を。「生命あるもの」のうねりは、どよめく巴・勾玉・胎児…などのイメージを象徴するものなのです。

「うねり」とは、時間の流れ、空間の移りかわり、生命あるもののざわめき。このマークは、変わりゆく歴史のダイナミズムを、形の複合によって表現しようとする試みです。

施設概要

名称 :大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
所在地:〒285-8502 千葉県佐倉市城内町 117
電話 :043-486-0123(代)

主な施設

主体棟 (管理部、展示室等)鉄骨鉄筋コンクリート造/地上2階・地下1階 22,979㎡
収蔵庫棟・車庫 鉄骨鉄筋コンクリート造/地上5階・地下2階 6,163㎡
研究棟 鉄筋コンクリート造/地上2階・地下1階 4,636㎡
総合研究棟 1,140㎡
機械棟 1,136㎡
団体休憩所 274㎡
国際交流棟 727㎡
その他 (渡り廊下、ボンベ庫等) 626㎡
(渡り廊下、ボンベ庫等) 37,681㎡

その他の施設

旧宿泊所 鉄筋コンクリート造/地上1階 363㎡
くらしの植物苑管理棟 木造/地上1階 47㎡
410㎡

合計面積

敷地面積 129,519㎡
建築面積 18,404㎡
延床面積 38,091㎡