「くらしを彩る 漆絵のうつわ」

開催概要
開催期間
2026年7月7日(火)~ 8月30日(日)
※館内メンテナンス・悪天候等、諸般の理由により、開館日・開館時間等の変更、各種催し物を延期または中止する場合があります。最新の情報は館のホームページ及びSNSでご確認ください。
会場
国立歴史民俗博物館 総合展示 第3室・第4室 特集展示室
料金
一般900円(800円)、大学生500円(400円)
※高校生以下・18歳未満の方は入館無料です(年齢の分かる証明書等をご提示ください)。
※( )は20名以上の団体料金です。
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※障がい者手帳等保持者は手帳等提示により、介助者と共に入館無料です。
※大学生の方は、学生証等を提示してください。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場(16:00まで)できます。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日
7月13日(月)、21日(火)、27日(月)、8月3日(月)、4日(火)、17日(月)、24日(月)
主催
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
みどころ
- 新海洸(しんかいひかる)漆絵コレクションの中から約100点を初公開します
- 実用品としての漆器を通じて、日々のくらしにやどる美に注目します
- 会津・浄法寺・朽木・桑名など、有数の生産地で製作された特徴ある漆器を展示します
趣旨
国立歴史民俗博物館は、令和5(2023)年度に、約1,000件におよぶ漆絵を中心とした漆器コレクションの寄贈を受けました。漆絵とは、漆に顔料を混ぜた彩漆(いろうるし)で文様を描く技法です。中国や日本において古代からおこなわれ、近世になると庶民が使用した雑器の装飾に盛んに用いられて、人々のくらしを豊かに彩りました。
本コレクションは、江戸時代後期から近代にかけて製作された盆、折敷、皿などの飲食器を中心に、その他、蓬莱箱、重箱、飯器等から構成されます。これらの漆器には、季節の動植物や器物など、多彩で親しみ深い文様が、素朴ながらも工夫を凝らした技術で表され、私たちの眼を楽しませてくれます。
漆器といえば、赤や朱の無地単色塗りの器や、貴重な素材を用いて装飾された高級な蒔絵・螺鈿の漆工品が連想されますが、本展示では、各地の漆器産地において大量に生産された日用品としての漆器を通じて、日本列島における漆文化の豊かな広がりと日常生活の中で育まれた美意識に注目します。
赤・黒・黄・緑の4色の彩漆を用いた漆絵

流水瓜茄子漆絵折敷
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション

丸紋散漆絵盆
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション

扇散漆絵重箱
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
主な展示資料
新海洸漆絵コレクションより
- 色紙散漆絵盆 江戸時代後期
- 菊花穂漆絵盆 江戸時代後期
- 流水瓜茄子漆絵折敷 江戸時代後期
- 柳鷺漆絵折敷 江戸時代後期
- 菊花漆絵盆(朽木盆) 江戸時代後期
- 丸紋散漆絵盆 江戸時代後期
- 黄漆地花鳥漆絵皿 近代
- 蓬莱文蒔絵手箱(蓬莱箱) 江戸時代後期
- 扇散漆絵重箱 江戸時代後期
- 松鶴漆絵三宝 江戸時代後期
- 牡丹漆絵菓子櫃 近代
同コレクションより
- 密陀絵による盆など参考品
など約100点(すべて国立歴史民俗博物館蔵)

1) 色紙散漆絵盆
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
格子に雲形を表した色紙をモチーフとした意匠。

2) 菊花穂漆絵盆
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
花穂を鳥の羽根に見立て、秋の風情を表したもの。黒地に赤で、漆の美を引き出している。

3) 流水瓜茄子漆絵折敷
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
近代以前、漆の色は5色に限られていた。赤・黒・黄・緑の彩漆を用いた漆絵の典型例。

4) 柳鷺漆絵折敷
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
折敷とは、食事の際に食器を載せて用いるもの。四隅を落とした隅切(角切)で脚付き。

5) 菊花漆絵盆(朽木盆)
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
滋賀県北西部の朽木地方の名産の菊盆は、江戸中期には全国的に知られるに至った。

6) 丸紋散漆絵盆
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
4色の彩漆を用い、各種丸紋を配した単純ながら絶妙なデザイン。

7) 黄漆地花鳥漆絵皿
近代
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
漆に石黄を加える黄漆が考案されてから、漆の色の表現は広がった。

8) 蓬莱文蒔絵手箱(蓬莱箱)
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
花嫁が持参した身の回り品を収める蓬莱箱。松竹・鶴亀・橘などの吉祥文を描く。

9) 扇散漆絵重箱
江戸時代後期
国立歴史民俗博物館蔵
新海洸漆絵コレクション
小型の重箱。鮮やかな4色の彩漆を用いて、手慣れた筆致で扇の文様が表されている。

日高 薫
ひだか かおり
国立歴史民俗博物館 情報資料研究系 教授
専門分野:漆工芸史
主な研究テーマは、蒔絵を中心とする漆工芸史および日本の装飾芸術の特質に関する研究、交易品としての漆器をめぐる文化交流に関する研究。また、在外の日本関係資料の調査研究をすすめている。
東京大学文学部美術史研究室助手、共立女子大学国際文化学部研究助手を経て、1994年から国立歴史民俗博物館に所属。
関連イベントのご案内
展示解説会のご案内
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日時 |
7月7日(火) 11:00~ |
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場所 |
総合展示 第3室 特集展示室 |
当展示代表による展示解説を行います。事前予約等は必要ございません。