授業
学際的・総合的な日本歴史研究が実践できる学生の育成を目指して、さまざまな分野の授業を実施しています。
「資料研究系」と「社会史研究系」に大別される個別授業のほか、研究発表形式の基礎演習、実地訓練と学際性の涵養を目的として夏季に行われる集中講義があります。
授業の概要
日本歴史研究コースでは、次の4つの形態の授業を行ない、博士論文の作成指導と研究者としての能力の育成を図っています。
個別授業
- 教員一人一人が各自の専門性に基づいて担当する授業です。専門性の深化と関連分野の修得をねらいとしています。
- 指導分野は、大きく「資料研究系」と「社会史研究系」に分かれており、博物館としての特性を活かして、歴史研究の基礎である資料の分析と活用方法を学びつつ、各分野・時代の歴史像・文化像を構築していきます。
- 授業は少人数で行われるため、具体的な授業内容は学生の必要を考慮して決められます。
基礎演習
研究発表と討議からなる演習です。博士論文作成に向けて発信能力を養うことをねらいとしています。
- 基礎演習Ⅲ
- 基礎演習
先端学術院特別研究
論文作成のための講義、演習、実習からなる指導です。博士論文作成に向けての能力を養うことをねらいとしています。
- 先端学術院特別研究ⅢA・B
- 先端学術院特別研究ⅣA・B
- 先端学術院特別研究ⅤA・B
集中講義
夏期に3日間程度の日程で集中的に行なわれます。実地での訓練と、学際性を養うことをねらいとしています。博物館の資料や展示を活用した授業、現地調査の授業などがあります。
- 資料の調査と活用
- 地域研究の方法
- 博物館コミュニケーション論
- 総合資料学
修了要件
詳細は、入学年度の学生便覧を参照してください 。
2023年度以降に先端学術院の博士後期課程に入学した者
- 先端学術院に3年以上(休学期間を除く)在学すること。
- 先端学術院特別研究ⅢA~ⅤBの12単位を含む16単位以上を修得すること。
- 指導教員から必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び試験に合格すること。
- 所定の学費等を納めていること(授業料等免除者を除く)。
2022年度以前に各研究科の博士課程(3年時編入学)または博士後期課程に入学した者
- 本学の研究科に3年以上(休学期間を除く)在学すること。
- 各専攻で定める単位を修得すること。
- 指導教員から必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び試験に合格すること。
- 所定の学費等を納めていること(授業料等免除者を除く)。
授業科目・講義内容
教育指導分野の概要
資料研究系
歴史資料研究 | 歴史研究の素材としての資料の研究 |
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資料論・展示研究 | 資料自体の特性の研究とそれを用いた歴史表象の研究 |
分析・情報科学 | 物質としての資料の分析と資料情報のデータ化の研究 |
総合資料学 | 歴史学・情報学・自然科学などが融合した総合的な資料研究 |
社会史研究系
社会論 | 各時代における社会構造の特質についての研究 |
---|---|
技術史・環境史 | 生業・技術・自然との関わりなどについての研究 |
地域文化論 | さまざまな伝承や意識を素材とした研究 |
国際交流論 | 国際的な文化交流、政治交渉史に関する研究 |
2025年度授業内容・講義内容一覧
先導的研究方法を身につけた創造性豊かで幅広い視野を持つ研究者を育成することを目指します。そのために、様々な歴史資料についての多角的な研究法の基礎の上に立って、歴史学・考古学・民俗学及び関連諸科学の協業による学際的・総合的な新しい日本歴史研究の実践と確立を目指すことを教育・研究の基本とします。
※2025年度授業科目であり、授業科目・担当教員は変更される場合があります
※基礎演習Ⅲ・Ⅳ、集中講義(地域研究の方法・博物館コミュニケーション論・総合資料学)の実施日程については、下記担当係へお問い合わせください。
※また2025年度は「資料の調査と活用」は休講です。
※授業科目名をクリックすると授業計画(総研大シラバス)へリンクします。
歴史資料研究
授業科目名 | 授業科目の標題 | 担当職名 | 担当教員 |
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古代資料研究 | (2025年度は開講しません) | ||
中世資料研究 | (2025年度は開講しません) | ||
近世資料研究 | 前近代資料(特に近世)の伝来・継承・活用 | 准教授 | 天野 真志 |
近現代資料研究 | 近現代資料の収集・整理・活用 | 教授 | 樋口 雄彦 |
金石文・出土文字資料研究 | 金石文・出土文字資料の研究手法 | 教授 | 三上 喜孝 |
考古資料研究 | 古代学資料論 | 教授 | 林部 均 |
民俗誌研究 | 伝統産業と商家に関する研究 | 准教授 | 青木 隆浩 |
資料論・展示研究
分析・情報科学
社会論
技術史・環境史
地域文化論
国際交流論
授業科目名 | 授業科目の標題 | 担当職名 | 担当教員 |
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日欧物質文化交流論 | 16~19世紀の日欧物質文化交流 | 教授 | 日高 薫 |
日欧政治交渉論 | 日本と欧米の外交関係に関する研究 | 准教授 | 福岡 万里子 |
アジア政治交渉論 | 考古学からみた先史・古代の日朝関係史 | 教授 | 高田 貫太 |
アジア物質文化交流論 | 東アジア出土資料の比較研究 | 准教授 | 上野 祥史 |
集中講義
授業科目名 | 授業科目の標題 | 担当教員 |
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資料の調査と活用 | (資料の調査と活用‐2025年度は開講しません) | 坂本 稔・日高 薫・小倉 慈司・川村 清志・上野 祥史・三上 喜孝 |
地域研究の方法 | (地域研究の方法-2025年度) | 小池 淳一・村木 二郎・松田 睦彦 |
博物館コミュニケーション論 | (博物館コミュニケーション論-2025年度) |
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総合資料学 | (歴史資料に関する異分野融合型研究) | 後藤 真 |
集中講義
お問い合わせ
担当係:国立歴史民俗博物館 研究協力課研究教育係
電話:043-486-4361(平日9:00~12:00及び13:00~ 17:00)
E-mail:soken@ml.rekihaku.ac.jp