「見世物大博覧会」(第3展示室)
開催概要
趣旨
今回の展示は、江戸時代から明治にかけて大いに流行し、大正、昭和を経て現代に至るまで命脈を保ってきた多種多様な見世物の様相を、主に国立歴史民俗博物館と個人が所蔵する絵看板・錦絵・一枚摺やなどの展示を通して紹介するものです。
江戸時代以降、軽業や曲芸などの技芸見世物、一式飾や生人形などの細工見世物、ラクダやゾウなどの動物見世物などの様々な見世物は、都市の盛り場や社寺の祭礼での興行において、多彩な内容や表現を次々と創出し、老若男女を問わず大勢の見物人を魅了してきました。
また、江戸時代には、異国から渡来した動物見世物、異国由来をうたった軽業や曲芸、異国の故事や人物や風俗を題材にした細工見世物が人気を博したり、明治時代には、西洋から伝来したサーカスや電気機器などの科学的な見世物も登場したりして、その時々の人々の異国・異文化イメージの形成に多大な影響を与えました。一方、明治の開国と共に、多くの軽業芸人が日本から海外に進出し、活躍して各地に足跡を残しました。
こうした見世物の内容や表現は、見世物という1つのジャンル内に止まるものではなく、歌舞伎や人形芝居などの芸能、講談や落語などの語り物、読本や滑稽本などの文学といったほかの様々なジャンルと通底し、それらを享受する人々に複合的に作用することで、人々の歴史や文化に関する知識や情報や感覚の共有が形成されていきました。
更に、多種多様な見世物の内容や表現は全国各地に伝わり、祭礼や年中行事において地域の人々自らが行う民俗芸能や造形活動として定着し、民俗文化としての広がりを持つに至りました。
展示では、江戸時代を中心として、明治・大正・昭和を経て現代に至るまで、多種多様な内容や表現によって人々を魅了してきた見世物の実態を紹介します。併せて、そうした見世物の享受を通じて醸成された人々のハレの感覚や価値観、異文化に関する情報の受容とイメージの形成について、従来とは趣を異にする新たな理解を提示します。
なお、既存の展示資料である「のぞきからくり」、「早竹虎吉軽業 模型」、「三尊仏」なども関連資料として紹介します。
【展示代表】
川村 清志(かわむら きよし)(国立歴史民俗博物館 民俗研究系 准教授)
専門は文化人類学と民俗学。口頭伝承の近代的展開、祭礼芸能の実践と習得過程の探求、メディアによる民俗文化の再表象過程、現代日本のサブカルチャーと伝統文化などに関する研究をしている。
1999年に京都大学人間・環境学研究科大学院専攻博士を取得。現在、国立歴史民俗博物館研究部准教授を務める。
主な展示資料
・『信西入道舞楽之図』
・大坂下り女力持 柳川ともよ
・二代目柳川一蝶斎、浅草奥山におゐて興行仕候
・豹の見世物
・流行美人浅草公園水族館
・人魚のミイラ
計70点 (展示替えあり)
※期間中、展示替えを行います。
展示替え資料一覧
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1) 江戸の花 力曲持 太夫浜碇定吉(えどのはな ちからきょくもち たゆうはまいかりさだきち) ロンドン公演 浜碇定吉一座は、日本初のパスポートの受給を受けて、1866(慶応2)年に米国人興行師、リズリーに率いられて外国巡業に出ました。 |
2) 人魚のミイラ 幕末から明治時代にかけて、日本から欧米にたくさんの人魚のミイラが製造・輸出されていました。このミイラは当時のものを参考にしながら再現して製作したものです。 |
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3) 大坂下り女力持(おおさかくだりおんなちからもち)柳川(やながわ)ともよ 柳川ともよは器量よしに似合わぬ大力で、女性という話題性で空前の大当たりを取りました。実際は大阪下りではなく、新潟出身の江戸の岡場所の出であったといいます。 |
4) 当盛見立人形之内 粂(くめ)の仙人 江戸・浅草奥山における松本喜三郎の生人形。粂の仙人が布洗女の白い脛(すね)に惑って神通力を失い墜落する場面です。 |
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5) 二代目柳川一蝶斎(にだいめやながわいっちょうさい) 浅草奥山におゐて興行仕候 弘化4年、二代目柳川一蝶斉の江戸・浅草での手妻(奇術)の興行。からくり仕掛けの道具や人形を仕組んだ大掛かりな舞台。演目は「龍宮浦島」。 |
6) 百種接分菊(ひゃくしゅつぎわけぎく) 江戸・駒入伝中の植木屋今右衛門が、一本の幹に百種類の菊を接ぎ木して咲かせた見物を供しました。本来は3枚連続の錦絵で右側の一枚がかけています。 |
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7) 豹(ひょう)の見世物 万延元(1860)年 横浜に船載され、江戸・両国で見世物となったヒョウ。当時はトラとして扱われたので、トラに因んだ加藤清正らの姿が劇画として描かれています。 |
8) 流行美人浅草公園水族館 明治33(1900)年 東京浅草公園水族館は1899(明治32)年に浅草四区に開館しました。当初は大人気でしたが、明治末には経営不振となり、それを補うために館内で手踊りなどの余興が始まりました。 |
※すべて国立歴史民俗博物館蔵
※本展示でギャラリートークは開催しません。
『もの』からみる近世「百貨店と近世の染織」(第3展示室)
開催概要
開催期間 | 2016年10月18日(火)~ 12月18日(日) |
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会場 | 国立歴史民俗博物館 第3展示室(近世)副室 |
料金 | 一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円 中学生以下無料 ( )内は20名以上の団体 ※総合展示もあわせてご覧になれます。 ※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。 |
開館時間 | 9時30分~16時30分(入館は16時00分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日が休館) |
主催 | 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 |
趣旨
展覧会が開催されるのは、博物館や美術館などの専門施設だけではありません。百貨店も主要な場の一つです。近代において、百貨店では、新製品を売り出すにあたり、参考品として歴史的な資料を陳列することが行われました。それは、歴史的な裏付けがあるという価値を新製品に与え、所持することの趣味の良さを訴えかける効果がありました。
本展では、「慶長風俗展覧会」(銀座・松屋呉服店、大正15年)、「近松時代風俗展覧会」(長堀橋・高島屋呉服店、大正11年)、「友禅遺品展覧会」(高麗橋および日本橋・三越呉服店、大正9年)と「友禅斎謝恩碑落成法要」(大正10年)をとりあげ、そこで実際に陳列された近世の染織品を展示します。そして、これらの染織品を百貨店がいかに利用したかを見ていくことにより、文化が発見され消費されるさまを示します。
なお、本展は同時期に開催の企画展示「身体をめぐる商品史」の第Ⅱ章「流行の創出と「伝統」の発見」と連動するものです。
みどころ
- 近世の染織品とともに、それを参考にして制作された着物の図案を写真パネルで紹介します。近世の染織品をもとに、どのように新たな製品がつくられたかが、具体的に御覧いただけます。
- 日本の代表的な染色技法である友禅染。「友禅遺品展覧会」と「友禅斎謝恩碑落成法要」は、友禅染の祖師を探求し、「天才の芸術家」として顕彰するものでした。天才にはじまる芸術という、友禅染の「伝統」が意図的に創造されていく過程がわかります。
- 展示する近世の染織品のほとんどが、国内はもとより海外でも高い評価を得ている野村正治郎(古美術商、1879~1943年)のコレクションです。江戸時代の小袖の優品がまとまって見られる貴重な機会にもなっています。
【展示代表 紹介】
澤田和人(さわだ かずと)
国立歴史民俗博物館 情報資料研究系 准教授
専門は染織史。服飾史。絵画史(絵巻)。特に、中世を中心とする染織および服飾・衣装風俗に関する研究をしている。1998年に文学修士(大阪大学)を取得。現在、国立歴史民俗博物館研究部准教授を務める。
主な展示資料
・桜花藤模様小袖(おうかふじもようこそで)(屏風装)(慶長風俗展覧会出陳品)
・藤花舟模様帷子(ふじばなふねもようかたびら)(近松時代風俗展覧会出陳品)
・舟楓千鳥模様小袖(ふねかえでちどりもようこそで)(近松時代風俗展覧会出陳品)
・幔幕桜楓模様振袖(まんまくさくらかえでもようふりそで)(友禅遺品展覧会出陳品)
・松梅鶴模様振袖(まつうめつるもようふりそで)(友禅斎謝恩碑落成法要出陳品)
・藤尾長鳥模様振袖(ふじおながどりもようふりそで)(友禅斎謝恩碑落成法要出陳品)
以上、本館蔵
計約20点(展示替があります)
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1) 桜花藤模様小袖(おうかふじもようこそで)(屏風装) 江戸時代前期・17世紀 |
2) 藤花舟模様帷子(ふじばなふねもようかたびら) 江戸時代中期・17~18世紀 |
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3) 舟楓千鳥模様小袖(ふねかえでちどりもようこそで) 江戸時代中期・18世紀 |
4) 幔幕桜楓模様振袖(まんまくさくらかえでもようふりそで) 江戸時代後期・19世紀 |
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5) 松梅鶴模様振袖(まつうめつるもようふりそで) 江戸時代後期・19世紀 |
6) 藤尾長鳥模様振袖(ふじおながどりもようふりそで) 江戸時代中期・18世紀 |
『もの』からみる近世「戦国の兜と旗」(第3展示室)
開催概要
開催期間 | 2016年8月9日(火)~ 9月19日(月・祝) |
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会場 | 国立歴史民俗博物館 第3展示室(近世)副室 |
料金 | 一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円 中学生以下無料 ( )内は20名以上の団体 ※総合展示もあわせてご覧になれます。 ※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。 |
開館時間 | 9時30分~17時00分(入館は16時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日が休館) |
主催 | 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 国立大学法人 東京大学史料編纂所 |
趣旨
戦国時代末期、日本における戦いの装いは大きく変化しました。兜は、奇抜な形に仕立て、個性的に飾り付けた「変わり兜」が発達しました。また、鎧の背中には、「指物」と言われる旗や飾りを付けるようになりました。おそらく、大規模な集団戦が行われるようになり、活躍を認められるためには戦場で個人の存在を際立たせることが必要になったこと、そして、「カブキ」と呼ばれるような、常識破りの派手な行動や装いをすることが流行した世相が反映していると思われます。
このほど、戦国時代の旗指物として著名な「落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)」が修理を終えたのを機会に、この旗と当館所蔵の変わり兜類を併せて展示します。
東京大学史料編纂所の所蔵する「落合左平次道次背旗」は、掛軸の形にされていましたが、このほど修理されて裏面も見られるようになり、合わせて科学的な調査も行われました。修理後の旗のお披露目と、調査成果の公開を兼ねて、当館での展示のはこびとなりました。
変わり兜については、当館にはその例として知られるものが十点ほどあります。兎の耳の形をしたもの、大きなムカデの飾りが付いたもの、植物や抽象的な形の物など、斬新なデザインに驚かされます。
そんな兜と旗から、戦国の世相に思いを馳せていただければ幸いです。
「落合左平次背旗」について
「落合左平次道次背旗」は、甲斐の戦国大名武田勝頼と織田信長・徳川家康が戦った「長篠の戦い」にまつわるもので、武田軍に包囲された徳川方の奥平氏が守る長篠城から脱出して、援軍が来ることを確認した鳥居強右衛門(とりいすねえもん)という武士を描いたとされます。強右衛門は帰路に捕えられた際、味方に援軍が来ることを伝えたため、磔にされました。その姿を見て感動した落合左平次道次という武士が、描かせて自分の旗指物にしたのがこの旗です。掛け軸の形にされていましたが、このほど修理されて裏面も見られるようになり、合わせて科学的な調査も行われました。旗と共に、調査結果もパネルで展示します。(旗の実物の展示は8月21日(日)まで。その後は複製品になります。)
みどころ
1. 修理後 初お披露目!「落合左平次道次背旗」歴博で公開
戦国時代を象徴する資料として名高いあの旗が、修理を終えてついに公開。「裏」を見られるのは、これが初めてです。
2. 意表を突くかぶり物のデザイン ―「変わり兜」のいろいろ
兎の耳、ムカデ、蝶々・・・ひたすら目立つことを追求した異形の兜を、十点ほど展示します。
主な展示資料
<旗>
・落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)(東京大学史料編纂所蔵)※8月9日(火)~ 21日(日)のみ
・落合左平次道次背旗複製(国立歴史民俗博物館蔵) ※原本の展示期間以外
<変わり兜>
・銀箔押張懸兎耳形兜(ぎんぱくおしはりかけうさぎみみなりかぶと)(国立歴史民俗博物館蔵)
・二葉葵張懸兜(ふたばあおいはりかけかぶと)(国立歴史民俗博物館蔵)
・鉄一枚張南蛮鎖兜(てついちまいばりなんばんくさりかぶと)(国立歴史民俗博物館蔵)
・鉄六枚張桃形前付臥蝶兜(てつろくまいばりももなりまえつきふせちょうかぶと)(国立歴史民俗博物館蔵)
・鉄三枚張峯界形張懸兜(てつさんまいばりほうかいなりはりかけかぶと)(国立歴史民俗博物館蔵)
・鉄八枚張椎形眼鏡付兜(てつはちまいばりしいなりめがねつきかぶと)(国立歴史民俗博物館蔵)
<その他>
・紺糸素掛威二枚胴具足(こんいとすがけおどしにまいどうぐそく)(国立歴史民俗博物館蔵)
・錦絵「甲陽二十四将之一個(こうようにじゅうししょうのひとり) 小山田備中守昌辰(おやまだびっちゅうのかみまさたつ)」(国立歴史民俗博物館蔵)
など約20点
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1) 落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)(表)東京大学史料編纂所蔵 |
2) 落合左平次道次背旗(裏)東京大学史料編纂所蔵 修理により見られるようになった裏面を公開します。 |
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3) 銀箔押張懸兎耳形兜(ぎんぱくおしはりかけうさぎみみなりかぶと) 国立歴史民俗博物館蔵 |
4) 二葉葵張懸兜(ふたばあおいはりかけかぶと) 国立歴史民俗博物館蔵 |
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5) 鉄一枚張南蛮鎖兜(てついちまいばりなんばんくさりかぶと) 国立歴史民俗博物館蔵 |
6) 鉄六枚張桃形前付臥蝶兜(てつろくまいばりももなりまえつきふせちょうかぶと) 国立歴史民俗博物館蔵 |
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7) 鉄三枚張峯界形張懸兜(てつさんまいばりほうかいなりはりかけかぶと) 国立歴史民俗博物館蔵 |
8) 鉄八枚張椎形眼鏡付兜(てつはちまいばりしいなりめがねつきかぶと) 国立歴史民俗博物館蔵 |
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9) 紺糸素掛威二枚胴具足(こんいとすがけおどしにまいどうぐそく) 国立歴史民俗博物館蔵 |
10) 錦絵「甲陽二十四将之一個(こうようにじゅうししょうのひとり) 小山田備中守昌辰(おやまだびっちゅうのかみまさたつ)」 国立歴史民俗博物館蔵 |
関連イベント
ギャラリートーク
日程 | 時間 | 担当者 |
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2016年8月20日(土) | 11:00~11:20 |
金子 拓 (東京大学史料編纂所) 小島 道裕 (当館歴史研究系) |
13:00~13:20 |
※開始時間までに第3展示室副室にお集りください。
『もの』からみる近世「杜若と菖蒲・花菖蒲‐意匠と文化‐」(第3展示室)
開催概要
展示名称 | 「杜若と菖蒲・花菖蒲‐意匠と文化‐」 |
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開催期間 | 2016年5月17日(火)~6月19日(日) |
開館時間 | 9時30分~17時00分(入館は16時30分まで) |
料金 | 一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円/中学生以下無料 ( )内は20名以上の団体 ※総合展示もあわせてご覧になれます。 ※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。 |
休館日 | 月曜 (休日の場合は翌日を休館日とします) |
会場 | 国立歴史民俗博物館 第3展示室 副室 |
趣旨
佐倉市主催の平成28年度あやめサミット連絡協議会関係首長会議の開催にあわせて、当館においても関連展示を開催することとなりました。
杜若は美術工芸品のデザインとして多彩に用いられ、端午の節句のように菖蒲と関わる年中行事もよく知られています。鑑賞用としても愛されており、とくに花菖蒲は江戸から明治にかけて数多くの品種がつくり出されて花菖蒲園も誕生しています。
本展では館蔵品を中心とする杜若・菖蒲・花菖蒲関係の資料を、意匠・園芸・名所といった視点のテーマに分けて展示します。日本人がつくりあげてきた植物を愛する文化の一端を、感じていただければ幸いです。
平成28年度あやめサミット連絡協議会関係首長会議(外部リンク)
佐倉・城下町400年記念事業facebook 関連ページ(外部リンク)
みどころ
杜若の意匠
「意匠化の中で」のコーナーでは、江戸時代の小袖を中心に杜若の意匠を見ていきます。杜若と組み合わせられるモティーフには、意味が隠されていることが少なくありません。その多くは、『伊勢物語』の八橋を寓意しています。組み合わせてあるモティーフの謎解きをすることにより、江戸時代の人々が、まるで連想ゲームをするかのように意匠を楽しんでいた様子をお示しします。
人気くらべ
江戸園芸三花(朝顔・花菖蒲・菊)の一つに数えられる花菖蒲は、品種改良が盛んに行われ、数多くの品種がつくり出されたことを、「品種の改良」のコーナーで示します。品種の豊富さという点では、花菖蒲がもっとも人気が高かったと考えられがちです。ところが、「切り花として」のコーナーで示しますが、切り花としては、杜若の方が人気がありました。一年を通じて花を楽しめるようにしたことが、切り花として杜若が重宝された理由であったと考えられます。江戸時代の人々は、それぞれの花の魅力を最大限に引き出す工夫をしていたと言えましょう。
主な展示資料
・杜若八橋模様小袖
・藤流水杜若模様振袖
・流水杜若水葵飛燕模様小袖
・杜若模様紙入れ
・歌川豊国(三代)・歌川広重(初代)画 当盛六花撰のうち菖蒲
・豊原国周画 花菖蒲浴衣侠客揃のうち中村芝翫
・『江戸名所花暦』
・立祥画 東京名所三十六花撰のうち東京堀切花菖蒲
・小林清親画 堀切花菖蒲
以上 本館蔵
・『花菖培養録』
・『剪花翁伝前編』
以上 個人蔵
など約25点
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1) 花菖蒲浴衣侠客揃のうち中村芝翫 豊原国周 |
2) 当盛六花撰のうち菖蒲 歌川豊国(三代)・歌川広重(初代) |
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3) 堀切花菖蒲 小林清親 | 4) 杜若模様紙入れ |
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5) 杜若八橋模様小袖 | 6) 杜若八橋模様小袖(部分) |
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7) 流水杜若水葵燕模様小袖 | 8) 藤流水杜若模様振袖 |
※すべて本館蔵