総合展示室および企画展示室で特別展示される主な資料です。貴重な原品は長期間の展示に耐えられないため、期間限定で展示されます。この機会をお見逃しなく!
(予告なく変更されることがあります。)
- このページの目次
- 第2展示室 第3展示室 第4展示室
第2展示室
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「王朝文化」-王朝貴族の服装
2023年5月23日から夏服に衣替えしました。 |
王朝文化 終了予定日:2023年6月18日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 類聚雑要抄 巻第四上 本館蔵
- 貴族階級に必要な有職(宮廷の儀礼等に関する知識)についてまとめた書。12世紀末頃に成立。饗宴の際の饗鐉(もてなしの膳)や寝殿の内部とその調度などを、彩色によって詳細に描いている。平安時代末期の有職故実研究の重要な資料。
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18世紀 |
1巻 |
- 解深密経 巻第五 本館蔵
- 天平勝宝元年10月21日に観法が瑜行以下21人の結縁者を集めて書写した経典。白書の仮名・乎己止点(第四群点)は9世紀中頃のものであるが、保存もよく、訓点資料として重要である。
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天平勝宝元(749)年 |
1巻 |
- 源氏物語 葵 本館蔵(旧高松宮家禁裏本)
- 伏見宮邦高親王・近衛政家・一条冬良ら、公家や僧侶が54帖を各帖ごとに分担して書写したもの。冬良が統轄者で、各帖に冬良自身の奥書がある。本文は『源氏物語』の中でも河内本系に属する。
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14世紀 |
1巻 |
王朝文化 終了予定日:2023年10月9日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 北山抄 巻第二 複製 原品:前田育徳会尊経閣文庫蔵
- 平安時代中期に藤原公任(966~1041)によって作られた私撰の儀式書。書名は公任が晩年に隠棲した京都・北山の地名による。恒例・臨時の儀式、太政官の政務、国司の行事などを記す。全10巻。展示個所は11月新嘗会における豊明節会の部分。本書の原本は平安時代後期の写本である。
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平安時代 |
1巻 |
- 内裏式 中巻 複製 原品:宮内庁蔵
- 平安時代前期に嵯峨天皇が右大臣藤原冬嗣(775~826)らに命じて撰定させ、弘仁12年(821)に奏上された最初の勅撰の儀式書。全3巻。正月から12月までの年中行事と4項目の臨時行事とから構成される。展示個所は11月新嘗会の部分。本書の原本は鎌倉時代後期の写本である。
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鎌倉時代 |
1巻 |
- 中右記部類 複製 原品:本館蔵
- 右大臣藤原宗忠(1141年没)が60歳頃に、人々を指揮して自らの日記『中右記』の記事を整理・分類した事典。原本は散逸したが、30巻以上あったらしい。この古写本では、巻物の片面に年中行事秋部上(相撲の節会の記事)を、他面には漢詩集を写している。
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鎌倉時代前期 |
1巻 |
- 大和物語 複製 原品:本館蔵
- 平安時代の歌物語の一つで、10世紀中頃、『伊勢物語』にならって作られた。『大和物語』の古伝本は二条家本系と六条家本系とに大別されるが、本書は二条家本系の最古の写本の一つである。
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13世紀 |
1巻 |
印刷文化 終了予定日:2023年7月2日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 【国宝】宋版漢書(慶元刊本) 巻二六 本館蔵
- 南宋慶元刊本として完存。「建安劉元起刊/丁家塾之敬室」「建安黄善夫刊/丁家塾之敬室」の刊記ならびに慶元年間の建安劉之問識語がある。刊年・出版地・伝来は『史記』に同じ。
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南宋慶元年間(1195~1201)刊 |
1冊 |
- 【重要文化財】宋版備急千金要方(びきゅうせんきんようほう) (金沢文庫本) 巻第八 本館蔵
- 唐代に成立した医書。本書の開版は南宋の孝宗〈1163~1190〉頃のことと推定される。 13世紀初期のものと考えられる。金沢文庫の黒印が押されている。
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南宋・12世紀後期刊 |
1冊 |
- 新刊五百家嘉慶註音弁唐柳先生文集 五山版 巻第三一 本館蔵
- 刊記に見える兪良甫は、明国福建仁徳里台諫坊の住人であったが、わが国に渡来し、京都に住んで、五山版の刊行に携わった。彼の他にも明の刻工が来朝しているが、その活躍を示すものである。
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歳次丁卯仲秋福建兪良甫刊記
嘉慶元年(1387)刊 |
1冊 |
- 版本法華疏記(ほっけしょき) 叡山本 巻第五本 本館蔵
- 本書は、法印権大僧都承詮が願主となり、弘安5(1282)年~永仁4(1296)年頃にかけて、開版したもの。叡山版は、南都版や高野版に比して遺品が少なく貴重。版下筆者に宋人了一の名が見える。
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鎌倉時代
弘安5(1282)年~
永仁4(1296)年頃刊記 |
1冊 |
- 版本群書治要 古活字版(銅活字)駿河版 第二七冊
- 徳川家康は、伏見(京都市)で木活字を彫らせ、駿府(静岡市)に退いた後は銅活字を鋳造させて出版を行った。いわゆる伏見版、駿河版である。朝鮮印刷術に習った銅活字印刷では、文字の輪郭が鮮やか。この銅活字は現存している。
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元和2(1616)年刊 |
1冊 |
- 版本大学衍義 朝鮮活字版 巻第一〇 本館蔵
- 本書は、朝鮮で宣徳9年(1434・甲寅年)に鋳造された銅活字「甲寅字」によって印刷されている。その文字・印刷は美しく、朝鮮における銅活字印刷技術の水準の高さをよく示している。
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16世紀 |
1冊 |
- 版本孟子 巻第三 本館蔵
- 刊記に「関東上総住今関正運刊」とあり、本書の開版は上総国の人によって行われた。古活字版の刊行には広く各地の人が関係していた様子がうかがいしられる。
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17世紀初期 |
1冊 |
- 版本源氏物語 古活字版 梅枝 本館蔵
- 源氏物語の最古の版本として著名。標題は光悦風の書で、いわゆる嵯峨本の一つとされている。刊記はないが、慶長年間(1596~1614年)頃に木活字をもって印刷されたものである。
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17世紀初期 |
1冊 |
- 版本太平記 巻第五・六 本館蔵
- 太平記は古活字版の国文学書の中でも最も早く開版され、重版も多い。本書も刊記には「慶長十五年(1610)」とあるが、開版時の刊記を継承した元和~寛永ころの重版と推定される。
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17世紀前期 |
1冊 |
大名と一揆 終了予定日:2023年7月2日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
熏韋威肩紫紅縹腹巻 本館蔵 |
室町時代 |
1領 |
- 雑々古文書 第1巻 本館蔵
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京都の収集家田中教忠が集めた土地売券類の巻物。
右の文書は、浄忍(じょうにん)が京都に持っていた土地を円浄(えんじょう)に譲与したもの。左の文書は、浄忍から譲られた土地のうち、七条烏丸(しちじょうからすま)の土地を円浄が松夜叉御前(まつやしゃごぜん)に譲与したもの。残りの土地については、「他子」に譲ったと見られる。
浄忍譲状(じょうにんゆずりじょう)
写真 釈文(読み)
円浄譲状(えんじょうゆずりじょう)
写真 釈文(読み)
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平安時代~室町時代 |
1巻 |
- 【重要文化財】越前島津家文書(えちぜんしまづけもんじょ) 本館蔵
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薩摩国(さつまのくに)藩主(はんしゅ)島津家(しまづけ)の一門、重富島津家(しげとみしまづけ)に伝えられた文書。播磨国(はりまのくに)を中心として勢力を広げた越前島津家は、元文二年(一七三七)に再興され重富島津家を名乗ることになる。再興の途上にて「越前島津家文書」は島津本家が管理するところになり、今に九巻六十通が伝わっている。
本文書は、島津忠光(ただみつ)に年貢(ねんぐ)や諸公事(しょくじ)を納めよと現地の代表者たちに幕府が命じたもの。宛所(あてどころ)の身分が低いため略式の折紙様式が用いられている。幕府が現地の代表者たちに直接奉書(ほうしょ)を下すのは一五世紀半ばからで、彼らが村落や荘園・郷の意思を決定していたことがわかる。
室町幕府奉行人連署奉書(むろまちばくふぶぎょうにんれんしょほうしょ)(折紙)
写真 釈文(読み)
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安土桃山時代 |
1幅 |
大航海時代のなかの日本 終了予定日:2023年9月3日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 白絲威五枚胴具足 本館蔵
- 甲冑はその時代の主要武器のありようを反映している。弓矢が盛んだと大鎧。刀や薙刀だと腹巻・胴丸の類である。さらに鉄砲や鑓の歩兵集団戦が主体になると、鑓先や玉を外すために鉄板仕立の新様式の当世甲冑が流行した。
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17世紀 |
1点 |
大航海時代のなかの日本 終了予定日:2023年7月2日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 花樹鳥蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵
- 空間を充填するように密に文様を描く例は、伝統的な蒔絵装飾には認められず、インドやイスラムの装飾様式の影響を受けたものと推測される。
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16~17世紀 |
1点 |
- 扇面蒔絵螺鈿洋櫃(台付) 本館蔵
- 付属の台は、「ジャパニング」と呼ばれる模造漆技術によってヨーロッパで製作されたもの。
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江戸時代初期(1630年代~40年代) |
1点 |
花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵 |
16~17世紀 |
1点 |
- 草花蒔絵螺鈿箪笥 本館蔵
- 大小八個の抽斗をおさめる箪笥。南蛮漆器の主要品目は洋櫃と箪笥であった。多くの箪笥は、前面に倒れる形式の蓋を有する書箪笥(escritorio)であったが、本資料は前蓋を持たない点がやや珍しい。
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16~17世紀 |
1点 |
第3展示室
国際社会のなかの近世日本 終了予定日:2023年6月18日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 三線(知念大工型) 本館蔵
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琉球で三線が演奏されるようになったのは16世紀のことと考えられている。私的な場だけでなく、冊封使の歓待や江戸参府のときの芸能として公式の場で演奏された。演奏するのは士族の男性。琉球にはいないインドニシキヘビの皮が胴に張られる。
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現代 |
1点 |
国際社会のなかの近世日本 終了予定日:2023年7月2日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- アツシ 本館蔵
- オヒョウなどの樹皮繊維でつくられた織物および服飾のこと。アイヌの人びとの自家用のほか、和人との交易品としても生産された。和人社会では、漁場労働や海上運輸の作業着として好まれた。また、歌舞伎衣裳として錦絵に描かれ、広く珍重されていた様子がうかがえる。
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1点 |
国際社会のなかの近世日本 終了予定日:2023年7月17日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 御免朝鮮人大行列記大全 本館蔵
- 通信使来日のたびに製作されたガイドブックの一つ。沿道で見物する人びとは、これを参考にして楽しんだ。京都で出版されたもので、大名が提供する船で淀川を上る船行列が詳しく描かれているのが特徴。日朝関係や通信使の歴史の記述も詳しいが、虚実ないまぜである。
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宝暦13(1763)年 |
1点 |
国際社会のなかの近世日本 終了予定日:2023年8月6日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 紋章付山水人物蒔絵皿 本館蔵
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連合オランダ東インド会社創設に関わったヒンローベン家(中央部の家紋からわかる)のために注文製作された大皿。口縁部に、東海道を江戸へ旅する外国人一行が描かれる。行列の規模からオランダの商館長だと考えられる。
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17~18世紀 |
1点 |
- ニンカリ(耳環) 本館蔵
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アイヌの耳環は耳たぶに穴を開けて装着するピアスタイプのものを用いている。銀製のものや、錫、鉛などの金属を主として、下辺部にガラス玉や金属、絹片などの装飾をつける。金属部分は日本製のものが多い。
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1点 |
- トゥキ(杯・脚)・イクパスイ 本館蔵
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アイヌの祭具のうち、酒に関わるものは漆器が多い。特に漆椀(トゥキ)を天目台に載せて用いる方式はアイヌ独特のものである。儀礼のときはトゥキに酒を注ぎ、その口縁に横たえた酒へら(イクパスイ)を手に取り、その先端を酒に浸して、神に酒を捧げる。
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1点 |
耳たらい 本館蔵 |
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1点 |
都市の時代 終了予定日:2023年7月2日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 紫絽地流水楓藤模様染縫小袖 本館蔵
- 公家女性の礼服には二種類の特徴的なデザインがある。ひとつは、草花の折枝と有職風の幾何文ないし紋章をゆったりと散らすもの。もうひとつは、草花の立木を中心として構成した風景模様である。いずれも技術的には刺繍が多用される。
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1領 |
- 白縮緬地菊藤桜牡丹模様染縫小袖 本館蔵
- 武家女性の礼服には二種類の特徴的なデザインがある。ひとつは、束にした有職風の幾何文ないし器物で埋めつくすもの、もうひとつは、風景の中に象徴的なモティーフを散りばめて文芸を暗示するものである。いずれも技術的には刺繍や型を用いた鹿の子絞りが多用される。
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1領 |
- 縹麻地菊梅小紋帷子 本館蔵
- 中層以上の町方女性の間では、紋付の黒無地または裾にのみ模様をほどこす裾模様が礼服であった。また、型染めで細かな文様を染め出した小紋を晴着として着用し、とくに紋付のものは礼服としても用いられた。
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1領 |
雷文繋螺鈿印籠 本館蔵 |
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1点 |
古銭散蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
紅葉に滝蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
馬盡蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
新羅三郎蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
鯉蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
竹林七賢人蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
菊花蒔絵印籠 本館蔵 |
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1点 |
楼閣人物堆朱印籠 本館蔵 |
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1点 |
ひとともののながれ 終了予定日:2023年7月17日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
虎勢道中記 弐巻 本館蔵 |
江戸時代 |
1冊 |
ひとともののながれ 終了予定日:2023年8月6日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
東海道五十三次勝景 本館蔵 |
江戸時代 |
1巻 |
村からみえる『近代』 終了予定日:2023年6月18日(日)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
聆涛閣集古帖 嚢匣 本館蔵 |
18~19世紀 |
1冊 |
村からみえる『近代』 終了予定日:2023年7月17日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 紅毛雑話 伍 本館蔵
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森島中良 著
『紅毛雑話』にみえる顕微鏡用法の図解。「虫をはさむ板は象牙にて作り、穴へ雲母を切入、其間へ虫をはさみ」と説く。同書には、虫の観察例も図示されている。
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天明7(1787)年 |
1冊 |
- 虫譜図説 巻之二 本館蔵
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飯室庄左衛門(楽圃)著
『栗氏千虫譜』とならぶ虫図譜の大著。飯室は幕臣の本草家。各地採集観察の虫の図と先行図譜による図とがまじる。本書も多くの写本を生み、展示本は近代の写しである。
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安政3(1856)年 |
1冊 |
玉襷 本館蔵 本館蔵
平田篤胤 著
『毎朝神拝詞記』を本文とし、神々の伝や神拝の心得などの詳細な注釈をほどこした書。1832(天保3)年から徐々に刊行されたが、政治的な配慮で、巻二のみ1861(文久元)年7月に刊行された。 |
天保3(1832)年より刊 |
1点 |
彦蔵自伝挿絵原画 金比羅道中 本館蔵 |
19世紀 |
1点 |
村からみえる『近代』 終了予定日:2023年9月18日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 栗氏千虫譜 第五冊 複製 原品:国立国会図書館所蔵
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細密な観察と写生によって約600種の虫類が描かれ、一部の図には顕微鏡も利用された。以後の図譜によく転写された。喜多川歌麿の虫図との比較も興味深い。
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文化8(1811)年 |
1冊 |
絵図・地図にみる近世 終了予定日:2023年7月17日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 坤輿万国全図 複製 原品:宮城県図書館蔵
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坤輿万国全図は、中国人向けに作られた世界図であるため、漢字で刊行された。その結果、日本人にも理解できるものとなった。展示品は六幅の掛け軸であるが、右から第一幅右端、第二幅左端、第三幅右端、第四幅左端、第五幅右端、第六幅左端が汚れており、かつては屏風であったことがわかる。
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1602年 |
1幅 |
- 坤輿全図・坤輿全図説 本館蔵
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坤輿萬国全図を、伊勢の稲垣子戩が縮小して忠実に翻刻した世界図と冊子。冊子には坤輿万国全図に記載された多くの注記が収められている。蘭学系世界図が刊行されていた19世紀初頭においても、200年前の坤輿万国全図が権威をもっていたことがわかる。
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享和2(1802)年 |
1点 |
- 改正地球萬国全図 本館蔵
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水戸藩の長久保赤水が坤輿萬国全図などをもとに作製した世界図。右上に桂川甫周のものとされる題辞があり、マテオ=リッチの中国名である利瑪竇をさす「利氏」とみえる。その左の枠には本図の内題「地球万国山海輿地全図説」がある。以後、これを模倣した世界図が多数作製される。
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18世紀末(初版は天明年間) |
1点 |
- 万国輿地山海図説 本館蔵
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長久保赤水の世界図を模倣して作られた世界図。地図の輪郭や大陸の形態はやや崩れているが、色刷りで小型であるために見やすく取り扱いも容易であった。右下には、北半球側がみえる地球儀が描かれる。この頃、知識人のあいだでは地球儀も普及しつつあった。
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19世紀中頃 |
1点 |
- 世界万国日本ヨリ海上里数王城人物図 本館蔵
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長久保赤水の世界図にならって、長円形の世界図であるが、大陸の形態は大きく崩れている。周囲には「阿蘭陀本国人」などとならんで、「女人国」・「一眼国」・「小人国」・「長人国」など、古くから語り伝えられてきた架空の国々の人物が描かれている。幕末の通俗化した世界図の一つ。
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19世紀中頃 |
1点 |
絵図・地図にみる近世 終了予定日:未定
名称・説明 |
時代 |
数量 |
- 量地伝習録 (写本) 本館蔵
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伊能忠敬(いのうただたか)の弟子の渡邊慎(わたなべしん)が、遺命をうけて測量法や製図法などを文政7年(1824)に記した書。忠敬が改良した小方儀(しょうほうぎ)(小方位盤(しょうほういばん))の図もある。展示品は、天保2年(1831)に三之分目(さんのわけめ)村(現香取市)で渡邊から借り受けて写した写本。
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天保2(1831)年写 |
1点 |
- 小方儀および「覚」 本館蔵
伊能忠敬が方位計測に用いたものと同型の真鍮製小方儀。これを杖先に差し込んで使用した。方位の目盛は反時計回りの逆針。これと一緒に伝来した領収書(『覚』)によれば、大隈屋源助から二両で買ったことがわかる。大隈屋は江戸浅草で測量器などを販売した。
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19世紀中頃 |
2点 |
- 算法地方大成 本館蔵
長谷川寛校閲・秋田義一編の農政全般の解説書。第五巻は真鍮製測量器の製作法や使用法の解説。測器師として本書にかかわった大野規行は、父規貞とともに伊能忠敬の測量器も作り、『量地伝習録』では測器師として推薦されている。
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天保8(1837)年 |
1点 |
- 大野規周の引札 本館蔵
江戸浅草の大野規周は、祖父規貞・父規行と三代続く測器師。この引札は、その天文測量器・地方測量器の広告用ちらし。この頃には測量器を扱う専門店も現れ、真鍮製の精巧な測量器に対する需要も高まっていた。
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嘉永2(1849)年 |
1点 |
- 象限儀 本館蔵
象限儀は上下の角度を測る器具。目標物を見通す線に象限儀の一辺をあわせ、振り子針の指し示す角度を読み取る。展示品は真鍮製の小型象限儀で携帯に便利。背面に「法眼規周」の刻印があり、大野規周の作であることがわかる。
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19世紀 |
1点 |
- 大方儀 本館蔵
大方儀は、水平の方位だけでなく上下の角度も計測することができる。山の高さや谷の深さなどを測るのに使用する。真鍮製で、大野規周の引札にみえる大方儀とほぼ同型のもの。
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19世紀 |
1点 |
第4展示室
「民俗」へのまなざし 終了予定日:2023年10月9日(月・祝)
名称・説明 |
時代 |
数量 |
アイヌ紋様グラフィック 本館蔵 |
2010年 |
1点 |