期間限定の展示資料:第3展示室

国際社会のなかの近世日本

終了予定日:2026年8月2日(日)

朝鮮通信使奉呈品目録 本館蔵

1711(正徳元)年の通信使が、亀井隠岐守茲親に贈った黒麻布、色紙、筆、硯、扇子などの品々を書き上げたもの。通信使と接した日本の人びとが、頻繁に贈答交換をしていたことを表すものとして興味深い史料。

時代:正徳元(1711)年|数量:1点

浮絵大祭礼唐人行列之図 本館蔵

北尾重政 画
江戸本町通りから室町へ曲がる神田祭礼の行列。全国的に祭礼の出し物として人気のあった朝鮮人仮装行列を描いたもの。18世紀半ばから流行した遠近法を取りいれて描いた『朝鮮人来朝図』をもとに、仮装の唐人(異国人)行列に本当の朝鮮通信使のイメージを重ねたもの。

時代:18世紀後半|数量:1点

アツシ 本館蔵

オヒョウなどの樹皮繊維でつくられた織物および服飾のこと。アイヌの人びとの自家用のほか、和人との交易品としても生産された。和人社会では、漁場労働や海上運輸の作業着として好まれた。また、歌舞伎衣裳として錦絵に描かれ、広く珍重されていた様子がうかがえる。
 
時代:19~20世紀|数量:1点

紋章付山水人物蒔絵皿 本館蔵

連合オランダ東インド会社創設に関わったヒンローベン家(中央部の家紋からわかる)のために注文製作された大皿。口縁部に、東海道を江戸へ旅する外国人一行が描かれる。行列の規模からオランダの商館長だと考えられる。

時代:17~18世紀|数量:1点

ニンカリ(耳環) 本館蔵

アイヌの耳環は耳たぶに穴を開けて装着するピアスタイプのものを用いている。銀製のものや、錫、鉛などの金属を主として、下辺部にガラス玉や金属、絹片などの装飾をつける。金属部分は日本製のものが多い。

数量:1点

トゥキ(杯・脚)・イクパスイ 本館蔵

アイヌの祭具のうち、酒に関わるものは漆器が多い。特に漆椀(トゥキ)を天目台に載せて用いる方式はアイヌ独特のものである。儀礼のときはトゥキに酒を注ぎ、その口縁に横たえた酒へら(イクパスイ)を手に取り、その先端を酒に浸して、神に酒を捧げる。

数量:1点

耳たらい 本館蔵

数量:1点

終了予定日:2026年10月25日(日)

三線(真壁型) 本館蔵

琉球で三線が演奏されるようになったのは16世紀のことと考えられている。私的な場だけでなく、冊封使の歓待や江戸参府のときの芸能として公式の場で演奏された。演奏するのは士族の男性。琉球にはいないインドニシキヘビの皮が胴に張られる。

時代:現代|数量:1点

終了予定日:2026年11月15日(日)

マキリ(小刀) 本館蔵

男女ともに常に携帯する利器。調理の際の包丁や彫刻刀などとして用いられるほか、生活すべての場で使われている。古くはアイヌ自製の鋼であったが、日本との交易が盛んになると日本製の刃物にかわった。拵えには美しい彫刻を施すが、これは男の手仕事である。

数量:1点

都市の時代

終了予定日:2026年8月2日(日)

紫絽地流水秋草飛雁模様縫小袖 本館蔵

公家女性の礼服には二種類の特徴的なデザインがある。ひとつは、草花の折枝と有職風の幾何文ないし紋章をゆったりと散らすもの。もうひとつは、草花の立木を中心として構成した風景模様である。いずれも技術的には刺繡が多用される。

数量:1領

浅葱絽地猿筏橋模様染縫小袖 本館蔵

武家女性の礼服には二種類の特徴的なデザインがある。ひとつは、束にした有職風の幾何文ないし器物で埋めつくすもの、もうひとつは、風景の中に象徴的なモティーフを散りばめて文芸を暗示するものである。いずれも技術的には刺繡や型を用いた鹿の子絞りが多用される。

数量:1領

鴬茶麻地小紋帷子 本館蔵

中層以上の町方女性の間では、紋付の黒無地または裾にのみ模様をほどこす裾模様が礼服であった。また、型染めで細かな文様を染め出した小紋を晴着として着用し、とくに紋付のものは礼服としても用いられた。

数量:1領

終了予定日:2026年9月6日(日)

花と卍の石畳(染色用型紙) 本館蔵

数量:1点

三筋格子と菱格子の重ね(染色用型紙) 本館蔵

数量:1点

網に三筋(染色用型紙) 本館蔵

数量:1点

算木と花の石畳(染色用型紙) 本館蔵

数量:1点

終了予定日:2026年10月4日(日)

江戸名所百人美女 複製 第六天神 / 薬げんぼり 原品:本館蔵

三代歌川豊国 画
江戸の名所風景のコマ絵を添えて、さまざまな階層の女性を描いた三代歌川豊国晩年の作。コマ絵は門人の二代歌川国久が担当している。女性たちの服飾や髪形からは、階層による差異や類型化されたイメージをみることができる。


時代: 安政4(1857)年~ 安政5(1858)年|数量:1点

ひとともののながれ

終了予定日:2026年9月23日(水・祝)

東遊画巻 本館蔵

時代:江戸時代|数量:1巻

終了予定日:2026年10月12日(月・祝)

虎勢道中記 参 本館蔵

時代:江戸時代|数量:1冊

村からみえる『近代』

終了予定日:2026年8月2日(日)

聆涛閣集古帖 墓誌 本館蔵

時代:18~19世紀|数量:1冊

終了予定日:2026年9月23日(水・祝)

紅毛雑話 参 本館蔵

森島中良 著
『紅毛雑話』にみえる顕微鏡用法の図解。「虫をはさむ板は象牙にて作り、穴へ雲母を切入、其間へ虫をはさみ」と説く。同書には、虫の観察例も図示されている。

時代:天明7(1787)年|数量:1冊

虫譜図説 巻之九 本館蔵

飯室庄左衛門(楽圃) 著
『栗氏千虫譜』とならぶ虫図譜の大著。飯室は幕臣の本草家。各地採集観察の虫の図と先行図譜による図とがまじる。本書も多くの写本を生み、展示本は近代の写しである。

時代:安政3(1856)年|数量:1冊

那須国造碑・蛇田碑に付屋代弘賢書状 本館蔵

当時の古代研究者は屋代弘賢にしろ篤胤にしろ、古代の碑文に対し深い関心を寄せていた。弘賢は篤胤に、享和元年に石巻の蛇田郷禅昌寺古墳から発掘された「霊蛇田道公碑」は偽作であると、この書状で伝えている。

時代: 19世紀|数量:1点

「古今要覧」器財部原稿 本館蔵

「古今要覧」は、様々な事項を神祗・天文など18に分類し、起源・沿革を考証したもの。幕府右筆で考証学者の弘賢が中心となり、文政4(1821)年から22年かけて編纂したが、未完。弘賢は篤胤の古代研究を評価して原稿を依頼し、篤胤は「器財部」に「度(ものさし)」の原稿を寄せた。

時代: 19世紀|数量:1点

穂井田忠友を励ます篤胤書状 本館蔵

1824 (文政7)年1月のもの。差出の控えである。前年在京中に忠友に会った篤胤は、彼に地理学博士になるようにはげましている。また、六人部是香立入大和守の噂も面白い。篤胤は往復路とも、三河国藤川駅で忠友の父と会っているが、その褒め様も絶妙のものがある。

時代: 文政7(1824)年|数量:1点

栗氏千虫譜 第五冊 複製 原品:国立国会図書館

細密な観察と写生によって約600種の虫類が描かれ、一部の図には顕微鏡も利用された。以後の図譜によく転写された。喜多川歌麿の虫図との比較も興味深い。

時代:文化8(1811)年|数量:1冊

彦蔵自伝挿絵原画 金毘羅道中 本館蔵

時代:19世紀|数量:1点

絵図・地図にみる近世

終了予定日:2026年9月23日(水・祝)

集古帖 本館蔵

延暦24(805)年の改定と伝えられる日本図を原図とする手書き日本図。簡略な曲線で諸国を重ねるように描いており、行基図と呼ばれる古い日本図の特徴をよく備えている。18世紀後半から19世紀にかけて、摂津国兎原郡住吉村(現神戸市)の吉田家で収集した古図の模写などを集めた『集古帖』に収録されている。

時代:江戸時代後期|数量:1幅

行基菩薩説大日本国図 本館蔵

刊行された代表的な行基図。「なかさき」の記載から、オランダ商館が長崎へ移転した寛永18(1641)年以後の作とわかる。周囲に、「かうらい(高麗)」「りうきう(琉球)」とならんで、架空の土地「かりのみち(雁道)」「らせつこく(羅刹国)」がある。余白に、天の高さ、国土の広さ、田畠の面積(町数)、男女別人口などの数値を載せる。

時代:17世紀中頃|数量:1点

日本国之図 慶安四年版 本館蔵

陸地の形は行基図とあまり変わらないが、各国に城形の記号とともに城下名が記載され、これまでより国内の地名が増えている。右端には諸国の石高や、長崎からアジア各地までの距離、男女別人口などが記載される。末尾に「于時慶安四歳辛卯 孟秋良日」とある。

時代:慶安4(1651)年|数量:1点

扶桑国之図(寛文6年) 本館蔵

伝統的な行基図から脱して、海岸線は出入りに富んで詳しくなっている。一方、下端にみえる「夫図ハ行基ぼさつの所図也」の記載や、南北に架空の土地を描くなど、依然として行基図の伝統も残る。蝦夷地(現北海道)が、本州東方の南北に延びる陸地として描かれるのは、17世紀後半の日本図の特徴である。

時代:寛文6(1666)年|数量:1点

新板日本絵図并名所入 本館蔵

陸地の形態は不正確だが、題名のとおり諸国の名所や旧跡が絵画的に多数描かれている。本州東方に2つに分かれて大きく描かれた蝦夷地(現北海道)は、17世紀後半の日本図の特徴を示す。日本の北と南には架空の土地「かんたう(雁道)」「らせつこく(羅刹国)」もみえる。

時代:元禄4(1691)年|数量:1点

本朝図鑑綱目 本館蔵

浮世絵師石川流宣の作。陸地の形態は不正確だが、諸藩の大名とこく石だか高、主要街道の宿駅と距離、諸国の名所などの国内情報を豊富に載せる。これを詳細かつ大型にした元禄4(1691)年初版の日本海山潮陸図とともに、18世紀後半まで重版され広く社会に普及した。

時代:貞享4(1687)年|数量:1枚

改正日本輿地路程全図増修定本(寛政) 本館蔵

水戸藩の儒学者長久保赤水による安永8(1779)年刊日本図の寛政増補版。陸地の形態の正確さ、緯度の記入、架空の土地の消失など、科学性を重視している。国内情報を重視した石川流宣の日本図にかわって、幕末まで重版されて広く社会に普及した。

時代:寛政3(1791)年(安永8(1779)年初版)|数量:1点

終了予定日:未定

量地伝習録 (写本) 本館蔵

伊能忠敬(いのうただたか)の弟子の渡邊慎(わたなべしん)が、遺命をうけて測量法や製図法などを文政7年(1824)に記した書。忠敬が改良した小方儀(しょうほうぎ)(小方位盤(しょうほういばん))の図もある。展示品は、天保2年(1831)に三之分目(さんのわけめ)村(現香取市)で渡邊から借り受けて写した写本。

時代:天保2(1831)年写|数量:1点

小方儀および「覚」 本館蔵

伊能忠敬が方位計測に用いたものと同型の真鍮製小方儀。これを杖先に差し込んで使用した。方位の目盛は反時計回りの逆針。これと一緒に伝来した領収書(『覚』)によれば、大隈屋源助から二両で買ったことがわかる。大隈屋は江戸浅草で測量器などを販売した。

時代:19世紀中頃|数量:2点

算法地方大成 本館蔵

長谷川寛校閲・秋田義一編の農政全般の解説書。第五巻は真鍮製測量器の製作法や使用法の解説。測器師として本書にかかわった大野規行は、父規貞とともに伊能忠敬の測量器も作り、『量地伝習録』では測器師として推薦されている。

時代:天保8(1837)年|数量:1点

大野規周の引札 本館蔵

江戸浅草の大野規周は、祖父規貞・父規行と三代続く測器師。この引札は、その天文測量器・地方測量器の広告用ちらし。この頃には測量器を扱う専門店も現れ、真鍮製の精巧な測量器に対する需要も高まっていた。

時代:嘉永2(1849)年|数量:1点

象限儀 本館蔵

象限儀は上下の角度を測る器具。目標物を見通す線に象限儀の一辺をあわせ、振り子針の指し示す角度を読み取る。展示品は真鍮製の小型象限儀で携帯に便利。背面に「法眼規周」の刻印があり、大野規周の作であることがわかる。

時代:19世紀|数量:1点

大方儀 本館蔵

大方儀は、水平の方位だけでなく上下の角度も計測することができる。山の高さや谷の深さなどを測るのに使用する。真鍮製で、大野規周の引札にみえる大方儀とほぼ同型のもの。

時代:19世紀|数量:1点