期間限定の展示資料:第3展示室

国際社会のなかの近世日本

終了予定日:2025年10月5日(日)

アツシ 本館蔵

オヒョウなどの樹皮繊維でつくられた織物および服飾のこと。アイヌの人びとの自家用のほか、和人との交易品としても生産された。和人社会では、漁場労働や海上運輸の作業着として好まれた。また、歌舞伎衣裳として錦絵に描かれ、広く珍重されていた様子がうかがえる。

時代:19~20世紀|数量:1点

終了予定日:2025年10月26日(日)

三線(南風原型) 本館蔵

琉球で三線が演奏されるようになったのは16世紀のことと考えられている。私的な場だけでなく、冊封使の歓待や江戸参府のときの芸能として公式の場で演奏された。演奏するのは士族の男性。琉球にはいないインドニシキヘビの皮が胴に張られる。

時代:現代|数量:1点

終了予定日:2025年11月16日(日)

御免国々御馳走方并曲馬図 本館蔵

通信使来日のたびに製作されたガイドブックの一つ。馳走役(道中案内・世話)の大名の書き上げ、通信使を護衛する対馬藩主の行列、見物人に人気絶大の朝鮮曲馬芸などが描かれる。巻末に1607(慶長12)年以降の通信使略年譜、日朝関係史の概略などがある。

時代:宝暦13(1763)年|数量:1点

マキリ(小刀) 本館蔵

男女ともに常に携帯する利器。調理の際の包丁や彫刻刀などとして用いられるほか、生活すべての場で使われている。古くはアイヌ自製の鋼であったが、日本との交易が盛んになると日本製の刃物にかわった。拵えには美しい彫刻を施すが、これは男の手仕事である。

数量:1点

ニンカリ(耳環) 本館蔵

アイヌの耳環は耳たぶに穴を開けて装着するピアスタイプのものを用いている。銀製のものや、錫、鉛などの金属を主として、下辺部にガラス玉や金属、絹片などの装飾をつける。金属部分は日本製のものが多い。

数量:1点

トゥキ(杯・脚)・イクパスイ 本館蔵

アイヌの祭具のうち、酒に関わるものは漆器が多い。特に漆椀(トゥキ)を天目台に載せて用いる方式はアイヌ独特のものである。儀礼のときはトゥキに酒を注ぎ、その口縁に横たえた酒へら(イクパスイ)を手に取り、その先端を酒に浸して、神に酒を捧げる。

数量:1点

片口 本館蔵

数量:1点

朝鮮通信使奉呈品目録 複製 原品:本館蔵

1682(天和2)年の通信使が、馳走役に当たった石見藩主のむすこ亀井松之助(後の茲親)に贈った朝鮮人参、色紙、筆、墨、白苧布などを記載したもの。通信使とかれらに接した日本の人びとが、頻繁に贈答交換をしていたことを表すものとして興味深い史料。

時代:天和2(1682)年|数量:1点

都市の時代

終了予定日:2025年10月5日(日)

紫魚子地蝙蝠撫子竹模様染縫小袖 本館蔵

公家女性の礼服には二種類の特徴的なデザインがある。ひとつは、草花の折枝と有職風の幾何文ないし紋章をゆったりと散らすもの。もうひとつは、草花の立木を中心として構成した風景模様である。いずれも技術的には刺繡が多用される。

数量:1領

縹縮緬地菊花小紋小袖 本館蔵

中層以上の町方女性の間では、紋付の黒無地または裾にのみ模様をほどこす裾模様が礼服であった。また、型染めで細かな文様を染め出した小紋を晴着として着用し、とくに紋付のものは礼服としても用いられた。

数量:1領

紅練緯地菊籬肩裾模様友禅染振袖 本館蔵

紋付の黒無地または裾にのみ模様をほどこす裾模様を基本的な礼服としたが、それ以外にもさまざまな試みの美服をあつらえた。裾模様が流行し、友禅染が好まれた。刺繡や鹿の子絞りを駆使した絵画的な総模様、鹿の子絞りで埋めつくす総匹田など贅を凝らしたものである。

数量:1領

朧銀土筆文飾簪 本館蔵

数量:1点

銀竹虎飾簪 本館蔵

数量:1点

銀鍍金松鶴飾簪 本館蔵

数量:1点

銀鍍金珊瑚葵葉飾簪 本館蔵

数量:1点

銀鍍金笹竜胆竹形三脚簪 本館蔵

数量:1点

銀どんぐり飾ひねり頭簪 本館蔵

数量:1点

銀どんぐり飾ひねり頭簪 本館蔵

数量:1点

銀鍍金扇宝冠葵小桜飾大簪 本館蔵

数量:1点

銀鍍金扇宝冠葵小桜飾大簪 本館蔵

数量:1点

銀杏付簪 本館蔵

数量:1点

鷹に巻子付簪 本館蔵

数量:1点

珊瑚玉簪 本館蔵

数量:1点

鍍金玉瑪瑙玉簪 本館蔵

数量:1点

瑪瑙玉簪 本館蔵

数量:1点

青ガラス玉簪 本館蔵

数量:1点

江戸名所百人美女 複製 駒形/薬げんぼり 原品:本館蔵

三代歌川豊国 画
江戸の名所風景のコマ絵を添えて、さまざまな階層の女性を描いた三代歌川豊国晩年の作。コマ絵は門人の二代歌川国久が担当している。女性たちの服飾や髪形からは、階層による差異や類型化されたイメージをみることができる。

安政4(1857)年~安政5(1858)年|数量:1点

ひとともののながれ

終了予定日:2025年10月13日(月・祝)

虎勢道中記 弐 本館蔵

時代:江戸時代|数量:1冊

終了予定日:2025年12月14日(日)

熱海名勝図 下巻 本館蔵

時代:1800年|数量:1点

村からみえる『近代』

終了予定日:2025年10月13日(月・祝)

彦蔵自伝挿絵原画 あらしの中の栄力丸 本館蔵

時代:19世紀|数量:1点

聆涛閣集古帖 墓誌 本館蔵

時代:18~19世紀|数量:1冊

終了予定日:2025年11月16日(日)

紅毛雑話 伍 本館蔵

森島中良 著
『紅毛雑話』にみえる顕微鏡用法の図解。「虫をはさむ板は象牙にて作り、穴へ雲母を切入、其間へ虫をはさみ」と説く。同書には、虫の観察例も図示されている。

時代:天明7(1787)年|数量:1冊

虫譜図説 巻之四 本館蔵

飯室庄左衛門(楽圃) 著
『栗氏千虫譜』とならぶ虫図譜の大著。飯室は幕臣の本草家。各地採集観察の虫の図と先行図譜による図とがまじる。本書も多くの写本を生み、展示本は近代の写しである。

時代:安政3(1856)年|数量:1冊

平田篤胤自筆等身面部図(A) 本館蔵

篤胤の自画像。寸法を測ったうえで、等身大に描いている。月代を剃らず総髪にしていたことがわかる。当時、篤胤は65歳。亡くなる3年前である。

時代: 天保11(1840)年|数量:1点

道統禮式 本館蔵

篤胤が教えた学問の種類と謝礼の金額などを示した一覧。その専門分野は古道学(狭義の国学)以外に、暦学・易学・軍学・玄学(老荘の学)と、広い範囲にわたっていたことがわかる。

時代:天保7(1836)年|数量:1点

終了予定日:2026年1月18日(日)

栗氏千虫譜 第三冊 複製 原品:国立国会図書館

細密な観察と写生によって約600種の虫類が描かれ、一部の図には顕微鏡も利用された。以後の図譜によく転写された。喜多川歌麿の虫図との比較も興味深い。

時代:文化8(1811)年|数量:1冊

絵図・地図にみる近世

終了予定日:2025年11月16日(日)

自大坂至御国之図 本館蔵

本絵図は大坂より福岡に至る街道絵図である。旅中、特に注意すべき所は朱で書かれている。

時代:19世紀|数量:1枚

久保田より江戸道中記 本館蔵

秋田より江戸までの絵図である。後書には江戸において赤坂吉敬所持のものを松田都光が写したとある。

時代:安政2(1855)年|数量:1枚

下通之図 本館蔵

加賀藩の参勤交代路を描いたものである。加賀藩の参勤交代路は金沢-富山-中山道-江戸と金沢―福井―中山道、金沢―福井-東海道のルートがあったが、本絵図は富山経由である。

時代:19世紀(文政年間)|数量:1枚

日光社参沿道絵図 本館蔵

本絵図は江戸から日光までを詳細に描いた街道絵図である。本絵図は大名あるいは将軍の日光社参のために描かせた可能性もある。

時代:19世紀|数量:1冊

終了予定日:未定

量地伝習録 (写本) 本館蔵

伊能忠敬(いのうただたか)の弟子の渡邊慎(わたなべしん)が、遺命をうけて測量法や製図法などを文政7年(1824)に記した書。忠敬が改良した小方儀(しょうほうぎ)(小方位盤(しょうほういばん))の図もある。展示品は、天保2年(1831)に三之分目(さんのわけめ)村(現香取市)で渡邊から借り受けて写した写本。

時代:天保2(1831)年写|数量:1点

小方儀および「覚」 本館蔵

伊能忠敬が方位計測に用いたものと同型の真鍮製小方儀。これを杖先に差し込んで使用した。方位の目盛は反時計回りの逆針。これと一緒に伝来した領収書(『覚』)によれば、大隈屋源助から二両で買ったことがわかる。大隈屋は江戸浅草で測量器などを販売した。

時代:19世紀中頃|数量:2点

算法地方大成 本館蔵

長谷川寛校閲・秋田義一編の農政全般の解説書。第五巻は真鍮製測量器の製作法や使用法の解説。測器師として本書にかかわった大野規行は、父規貞とともに伊能忠敬の測量器も作り、『量地伝習録』では測器師として推薦されている。

時代:天保8(1837)年|数量:1点

大野規周の引札 本館蔵

江戸浅草の大野規周は、祖父規貞・父規行と三代続く測器師。この引札は、その天文測量器・地方測量器の広告用ちらし。この頃には測量器を扱う専門店も現れ、真鍮製の精巧な測量器に対する需要も高まっていた。

時代:嘉永2(1849)年|数量:1点

象限儀 本館蔵

象限儀は上下の角度を測る器具。目標物を見通す線に象限儀の一辺をあわせ、振り子針の指し示す角度を読み取る。展示品は真鍮製の小型象限儀で携帯に便利。背面に「法眼規周」の刻印があり、大野規周の作であることがわかる。

時代:19世紀|数量:1点

大方儀 本館蔵

大方儀は、水平の方位だけでなく上下の角度も計測することができる。山の高さや谷の深さなどを測るのに使用する。真鍮製で、大野規周の引札にみえる大方儀とほぼ同型のもの。

時代:19世紀|数量:1点