期間限定の展示資料:第2展示室
王朝文化
終了予定日:2026年7月5日(日)
請観世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪経 本館蔵
さまざまな疫病を除こうとするときに読む経典。平安時代中期に書写されたもので、同時期に朱書の仮名・乎己止点(円堂点)・合符・返り点が加えられている。
時代:11世紀|数量:1巻
源氏物語 匂宮 本館蔵
伏見宮邦高親王・近衛政家・一条冬良ら、公家や僧侶が54帖を各帖ごとに分担して書写したもの。冬良が統轄者で、各帖に冬良自身の奥書がある。本文は『源氏物語』の中でも河内本系に属する。
時代:長享2(1488)年|数量:1帖
詞花和歌集(旧高松宮家禁裏本) 本館蔵
第6番目に撰定された勅撰和歌集で、仁平元年(1151)頃に成立した。本書は鎌倉時代末から南北朝時代の頃に書写されたものかと推定される。精撰本(再奏本)系統の古写本の一つである。
時代:14世紀|数量:1帖
金光明最勝王経 巻第六 複製 原品:奈良県 西大寺蔵
天平宝字6年2月8日、百済豊虫が両親の追善のために発願した供養経。全巻にわたって白点(第二群点)と白書の注記があり、さらに朱点が加筆されている。白点は天長7年(830)頃と推定されている。また朱点は喜多院点で、承徳元年(1097)に加えられた。
時代:天平宝字6(762)年|数量:1巻
紙本墨書宮城図 複製(原品:京都府 陽明文庫蔵)
宮城図(大内裏図)・内裏図・八省院図(朝堂院図)・豊楽院図を収める。『延喜式』(九条家本)の付図とともに平安時代の大内裏の様子をうかがわせる重要な資料。巻末に元応元年に僧頼円が鎌倉の足利上総前司の館で書写した旨の奥書がある。
時代:元応元(1319)年|数量:1巻
終了予定日:2026年8月2日(日)
御堂関白記 上巻 複製 原品:京都市 陽明文庫蔵
藤原道長(966~1027)39歳の年の自筆日記。時に正二位左大臣で、公卿の筆頭の地位に昇っていた。道長の自筆日記は現在14巻が伝わっており、いずれも一日分3行取りの具注暦(日の吉凶などの注があらかじめ書き込まれている暦)の行間余白に日記を書いている。
時代:寛弘元(1004)年|数量:1巻
終了予定日:2026年9月6日(日)
類聚雑要抄 巻第一下 本館蔵
貴族階級に必要な有職(宮廷の儀礼等に関する知識)についてまとめた書。12世紀末頃に成立。饗宴の際の饗鐉(もてなしの膳)や寝殿の内部とその調度などを、彩色によって詳細に描いている。平安時代末期の有職故実研究の重要な資料。
時代:18世紀|数量:1巻
終了予定日:2026年11月8日(日)
北山抄 巻第二 複製 原品:前田育徳会尊経閣文庫蔵
平安時代中期に藤原公任(966~1041)によって作られた私撰の儀式書。書名は公任が晩年に隠棲した京都・北山の地名による。恒例・臨時の儀式、太政官の政務、国司の行事などを記す。全10巻。展示個所は11月新嘗会における豊明節会の部分。本書の原本は平安時代後期の写本である。
時代:平安時代|数量:1巻
内裏式 中巻 複製 原品:宮内庁蔵(九条家本)
平安時代前期に嵯峨天皇が右大臣藤原冬嗣(775~826)らに命じて撰定させ、弘仁12年(821)に奏上された最初の勅撰の儀式書。全3巻。正月から12月までの年中行事と4項目の臨時行事とから構成される。展示個所は11月新嘗会の部分。本書の原本は鎌倉時代後期の写本である。
時代:鎌倉時代|数量:1巻
印刷文化
終了予定日:2026年7月5日(日)
【国宝】宋版漢書(慶元刊本) 巻四一 本館蔵
南宋慶元刊本として完存。「建安劉元起刊/丁家塾之敬室」「建安黄善夫刊/丁家塾之敬室」の刊記ならびに慶元年間の建安劉之問識語があり、建安(現在福建省)で刊行。直江兼続・上杉藩校興譲館伝来。
時代:南宋慶元年間(1195~1201)刊|数量:1冊
【重要文化財】宋版備急千金要方(びきゅうせんきんようほう) (金沢文庫本) 巻第一〇 本館蔵
唐代に成立した医書。本書の開版は南宋の孝宗〈1163~1190〉頃のことと推定される。本文中には補刻の部分も多いが、13世紀初期のものと考えられる。金沢文庫の黒印が押されている。
時代:南宋・12世紀後期刊|数量:1冊
新刊五百家嘉慶註音弁唐柳先生文集 五山版 巻第二一 本館蔵
刊記に見える兪良甫は、明国福建仁徳里台諫坊の住人であったが、わが国に渡来し、京都に住んで、五山版の刊行に携わった。彼の他にも明の刻工が来朝しているが、その活躍を示すものである。
時代:嘉慶元年(1387)刊|数量:1冊
版本法華疏記 巻第五末 本館蔵
本書は法印権大僧都承詮が願主となり、弘安5年(1282)から永仁4年(1296)頃にかけて開版したもの。叡山版は南都版や高野版に比して遺品が少なく貴重。版下筆者に宋人了一の名が見える。
時代:13世紀末刊|数量:1冊
版本群書治要 古活字版(銅活字)駿河版 巻一四 本館蔵
徳川家康は駿府(静岡市)に隠棲後、銅活字を鋳造して印刷を行わせたが(いわゆる駿河版)、本書はその一つである。そのときの銅活字は現存し、重要文化財に指定されている。
時代:元和2(1616)年刊|数量:1冊
版本大学衍義 巻第五 本館蔵
本書は朝鮮で宣徳9年(1434・甲寅年)に鋳造された銅活字「甲寅字」によって印刷されている。その文字・印刷は美しく、朝鮮における銅活字印刷技術の水準の高さをよく示している。
時代:16世紀|数量:1冊
版本貞観政要 巻第七・八 本館蔵
関ヶ原合戦直前の慶長5年2月、西笑承兌が徳川家康の命により刊行した旨の刊記がある。ここには家康が、秀吉の遺命により秀頼をよく輔佐していることを讃えているのが注目される。
時代:慶長5(1600)年刊|数量:1冊
版本源氏物語 古活字版 明石 本館蔵
源氏物語に最古の版本として著名。表紙の標題は光悦風の書で、いわゆる嵯峨本の一つとされている。刊記はないが、慶長年間(1596~1614)頃に木活字をもって印刷されたものである。
時代:17世紀初期|数量:1冊
版本太平記 巻第二三・二四 本館蔵
太平記は古活字版の国文学書の中でも最も早く開版され、重版も多い。本書も刊記には「慶長十五年(1610)」とあるが、開版時の刊記を継承した元和~寛永ころの重版と推定される。
時代:17世紀前期|数量:1冊
東国と西国
終了予定日:2026年7月5日(日)
紀伊国峠田庄絵図 複製 原品:神護寺蔵
峠田庄は現和歌山県伊都郡かつらぎ町笠田付近の神護寺領荘園。本図は境界を示す五個の傍示によって荘園の領域を示した四至傍示図である。集落や寺社なども描かれ、平安後期の荘園の景観がうかがわれる。
時代:12世紀|数量:1幅
播磨国鵤庄絵図(至徳図) 複製 原品:奈良県 法隆寺蔵
鵤庄は現在の兵庫県龍野市・太子町付近に当たる。法隆寺の最も重要な荘園で、末寺として建立された斑鳩寺が今日に残る。絵図には付近の景観と条里の界線が描かれ、地名・牓示・周囲の荘園などが記されている。
時代:至徳3(1386)年|数量:1幅
武蔵国鶴見寺尾絵図 複製 原品:神奈川県立金沢文庫蔵
武蔵国鶴見寺尾は現横浜市鶴見区東寺尾付近。絵図の中央に見える「寺」の寺領および境界と、それに対する周囲の武士による押領の状態を描いたものと思われる。関東地方では現存する唯一の荘園絵図である。
時代:建武元(1334)年|数量:1幅
民衆の生活と文化
終了予定日:2026年7月5日(日)
年中行事絵巻 複製 巻第十二 原品:京都芸術大学蔵
原本は後白河法皇が作らせた60余巻の絵巻。近世の模写で一部が伝存する。展示しているのは、「祇園御霊会」や「稲荷御霊会」などの祭礼の様子を描いた部分。「御霊会」は、病気をはやらせる貴族や天皇の怨霊をなぐさめて病魔を退散させようとした祭礼で、都の祭りはこれから始まった。
時代:12世紀|数量:1巻
大名と一揆
終了予定日:2026年7月5日(日)
請文類古文書(うけぶみるいこもんじょ) 本館蔵
京都の収集家(しゅうしゅうか)、田中教忠(きゅうちゅう)氏(1838-1934)が集めた請文類の巻物(まきもの)。複数の請文(うけぶみ)(文書の請取状(うけとりじょう)または契約書)を蒐集(しゅうしゅう)し、それを教忠が巻子装(かんすそう)に仕立てている。
右の文書は、文書の請取状。「松橋」は人名あるいは地名だろうか。不詳。
左の文書は、畠の耕作を請け負った契約書(請文)。当時、様々な権利は「職(しき)」として売買の対象となった。ここでは、畠を耕作する権利が「作職(さくしき)」と呼称されている。
なお、文書右端を「端(はし)」と言い、その裏の記述を「端裏書(はしうらがき)」と呼ぶが、本文書はそれが表側にある。これは、文書を巻子(かんす)装に仕立てた際に、端裏書の部分を切り取って反転させ、読みやすくしたために生じたものである。
●某請文(ぼううけぶみ)
写真|釈文
●作人吉次請文(さくにんきちじうけぶみ)
写真|釈文
数量:1巻
石見亀井家文書(いわみかめいけもんじょ) 本館蔵
石見国(いわみのくに)津和野(つわの)藩主(はんしゅ)の亀井家に伝えられた文書。藩祖となった茲矩(これのり)は羽柴秀吉(はしばひでよし)に属して活躍したため、41通にのぼる秀吉発給文書が収められている。
この書状は鳥取城(とっとりじょう)攻略中(こうりゃくちゅう)の秀吉が、亀井新十郎(茲矩)に対し、届けられた松茸などへの礼を述べ、あわせて火薬や鉛(なまり)の受け取りに関する注意等を伝えたもの。1580年代の日本では、火薬の原料である硝石(しょうせき)や銃弾(じゅうだん)の原料となる鉛の多くを、海外からの輸入によって確保していた。茲矩はのちに、朱印船貿易(しゅいんせんぼうえき)に携わるなど、国際的に活躍する財力と人脈を備えるに至る。
●羽柴秀吉書状(はしばひでよししょじょう)(折紙(おりがみ))
写真|釈文
数量:1点
熏韋威肩紫紅縹腹巻 本館蔵
時代:16世紀|数量:1領
大航海時代のなかの日本
終了予定日:2026年7月5日(日)
扇面蒔絵螺鈿洋櫃(台付) 本館蔵
付属の台は、「ジャパニング」と呼ばれる模造漆技術によってヨーロッパで製作されたもの。
時代:江戸時代初期(1630年代~40年代)|数量:1点
花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵
時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点
草花蒔絵螺鈿箪笥 本館蔵
大小八個の抽斗をおさめる箪笥。南蛮漆器の主要品目は洋櫃と箪笥であった。多くの箪笥は、前面に倒れる形式の蓋を有する書箪笥(escritorio)であったが、本資料は前蓋を持たない点がやや珍しい。
時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点
終了予定日:2026年9月6日(日)
白絲威五枚胴具足 本館蔵
甲冑はその時代の主要武器のありようを反映している。弓矢が盛んだと大鎧。刀や薙刀だと腹巻・胴丸の類である。さらに鉄砲や鑓の歩兵集団戦が主体になると、鑓先や玉を外すために鉄板仕立の新様式の当世甲冑が流行した。
時代:17世紀|数量:1点