【重要なお知らせ】

この度の令和8年8月千葉豪雨の影響により、安全面を考慮して、8月15日(土)は臨時休館・休苑いたします。 ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

期間限定の展示資料:第2展示室

王朝文化

終了予定日:2026年9月6日(日)

摩利支天抄 本館蔵

摩利支天(護身・勝利などをつかさどる武士の守り本尊)に関する儀式軌則やさまざまな事柄について、諸書から記事を引用し集成した書。12世紀の写本で、全文にわたって同時期の墨書の仮名・返り点などが加えられている。

時代:12世紀|数量:1巻

【重要文化財】愚昧記 本館蔵

左大臣藤原実房(1225年没)の26歳の日記で、『愚昧記』とよばれる。前年の暦の裏や、自分の手紙の控えなどの裏を再利用し、正月から3月までの日記をつけている。四季それぞれを一巻とする体裁。平安時代の日記の中の数少ない原本のひとつ。

時代:1172年|数量:1巻

源氏物語 竹河 本館蔵

伏見宮邦高親王・近衛政家・一条冬良ら、公家や僧侶が54帖を各帖ごとに分担して書写したもの。冬良が統轄者で、各帖に冬良自身の奥書がある。本文は『源氏物語』の中でも河内本系に属する。

時代:長享2(1488)年|数量:1帖

伊勢物語(天福筆本) 本館蔵

在原業平ほかの歌をもとに作られた歌物語。10世紀前期頃に成立したもので、平安時代仮名文学の代表作の一つ。本書は藤原定家校訂本をもとにした流布本系の古写本の一つであり、これと同じ系統の諸本の奥書が写されている。

時代:15世紀|数量:1帖

紺紙金泥法華経断簡 本館蔵

金銅藤原道長経筒に納められていた、道長自筆の経巻。経塚に埋納するため長徳4年(998)に書写したが、疫病流行でその時は埋経を断念した。寛弘4年(1007)に写経を追加して、霊山である金峯山に埋納した。江戸時代に発見された後に経巻はバラバラにされ散逸し、現在は諸機関が分蔵する。本断簡は長徳4年に書写された法華経巻第三の16枚目に相当する。

時代:長徳4(998)年|数量:1巻

類聚雑要抄 巻第一下 本館蔵

貴族階級に必要な有職(宮廷の儀礼等に関する知識)についてまとめた書。12世紀末頃に成立。饗宴の際の饗鐉(もてなしの膳)や寝殿の内部とその調度などを、彩色によって詳細に描いている。平安時代末期の有職故実研究の重要な資料。

時代:18世紀|数量:1巻

終了予定日:2026年11月8日(日)

金光明最勝王経 巻第七 複製 原品:本館蔵

天平宝字6年2月8日、百済豊虫が両親の追善のために発願した供養経。全巻にわたって白点(第二群点)と白書の注記があり、さらに朱点が加筆されている。白点は天長7年(830)頃と推定されている。また朱点は喜多院点で、承徳元年(1097)に加えられた。

時代:天平宝字6(762)年|数量:1巻

京程並京宮城内裏諸図 複製(原品:東京国立博物館蔵)

『延喜式』(九条家本)に付属する図画。平安京内の条坊寸法や、左京・右京図、大内裏・内裏・八省院・豊楽院図が収められている。右京図の末尾は後世に補写したもの。平安京に関する古図としてはもっとも古いものの一つである。

時代:14世紀|数量:1巻

北山抄 巻第二 複製 原品:前田育徳会尊経閣文庫蔵

平安時代中期に藤原公任(966~1041)によって作られた私撰の儀式書。書名は公任が晩年に隠棲した京都・北山の地名による。恒例・臨時の儀式、太政官の政務、国司の行事などを記す。全10巻。展示個所は11月新嘗会における豊明節会の部分。本書の原本は平安時代後期の写本である。

時代:平安時代|数量:1巻

内裏式 中巻 複製 原品:宮内庁蔵(九条家本)

平安時代前期に嵯峨天皇が右大臣藤原冬嗣(775~826)らに命じて撰定させ、弘仁12年(821)に奏上された最初の勅撰の儀式書。全3巻。正月から12月までの年中行事と4項目の臨時行事とから構成される。展示個所は11月新嘗会の部分。本書の原本は鎌倉時代後期の写本である。

時代:鎌倉時代|数量:1巻

印刷文化

終了予定日:2026年9月6日(日)

【国宝】宋版漢書(慶元刊本) 巻四三 本館蔵

南宋慶元刊本として完存。「建安劉元起刊/丁家塾之敬室」「建安黄善夫刊/丁家塾之敬室」の刊記ならびに慶元年間の建安劉之問識語があり、建安(現在福建省)で刊行。直江兼続・上杉藩校興譲館伝来。

時代:南宋慶元年間(1195~1201)刊|数量:1冊

【重要文化財】宋版備急千金要方(びきゅうせんきんようほう) (金沢文庫本) 巻第一二 本館蔵

唐代に成立した医書。本書の開版は南宋の孝宗〈1163~1190〉頃のことと推定される。本文中には補刻の部分も多いが、13世紀初期のものと考えられる。金沢文庫の黒印が押されている。

時代:南宋・12世紀後期刊|数量:1冊

新刊五百家嘉慶註音弁唐柳先生文集 五山版 巻第二三 本館蔵

刊記に見える兪良甫は、明国福建仁徳里台諫坊の住人であったが、わが国に渡来し、京都に住んで、五山版の刊行に携わった。彼の他にも明の刻工が来朝しているが、その活躍を示すものである。

時代:嘉慶元年(1387)刊|数量:1冊

版本法華疏記 巻第七 本館蔵

本書は法印権大僧都承詮が願主となり、弘安5年(1282)から永仁4年(1296)頃にかけて開版したもの。叡山版は南都版や高野版に比して遺品が少なく貴重。版下筆者に宋人了一の名が見える。

時代:13世紀末刊|数量:1冊

版本群書治要 古活字版(銅活字)駿河版 巻一六 本館蔵

徳川家康は駿府(静岡市)に隠棲後、銅活字を鋳造して印刷を行わせたが(いわゆる駿河版)、本書はその一つである。そのときの銅活字は現存し、重要文化財に指定されている。

時代:元和2(1616)年刊|数量:1冊

版本大学衍義 巻第七 本館蔵

本書は朝鮮で宣徳9年(1434・甲寅年)に鋳造された銅活字「甲寅字」によって印刷されている。その文字・印刷は美しく、朝鮮における銅活字印刷技術の水準の高さをよく示している。

時代:16世紀|数量:1冊

版本孟子(古活字版) 巻第一 本館蔵

刊記に「関東上総住今関正運刊」とあり、本書の開版は上総国の人によって行われた。古活字版の刊行には広く各地の人が関係していた様子がうかがいしられる。

時代:17世紀初期|数量:1冊

版本源氏物語 古活字版 蓬生 本館蔵

源氏物語に最古の版本として著名。表紙の標題は光悦風の書で、いわゆる嵯峨本の一つとされている。刊記はないが、慶長年間(1596~1614)頃に木活字をもって印刷されたものである。

時代:17世紀初期|数量:1冊

版本太平記 巻第二七・二八 本館蔵

太平記は古活字版の国文学書の中でも最も早く開版され、重版も多い。本書も刊記には「慶長十五年(1610)」とあるが、開版時の刊記を継承した元和~寛永ころの重版と推定される。

時代:17世紀前期|数量:1冊

東国と西国

終了予定日:2026年10月4日(日)

山城国神護寺(与)小野山堺絵図 複製 原品:神護寺蔵

現京都市右京区高雄に所在する神護寺の寺領と、隣接する主殿寮領小野山との堺相論に際して作成された絵図。朱で境界線が引かれ、神護寺と高山寺の伽藍も見える。裏面には年紀と当事者らの署判がある。

時代:寛喜2(1230)年|数量:1幅

薩摩国伊作庄内日置北郷下地中分絵図 複製 原品:東京大学史料編纂所蔵

伊作庄は現鹿児島県日置郡日吉町付近。荘園領主は本所が近衛家、領家が興福寺一乗院で、鎌倉末期の元亨4年(1324)に地頭大隈氏との間で下地中分が行われ、中分線を明確にするために本図が作成された。

時代:元亨4(1324)年|数量:1幅

伊予国弓削島庄下地相分差図 複製 原品:京都府立総合資料館蔵

弓削島庄は現愛媛県越智郡弓削町に所在する東寺領荘園。塩の産地として知られ、『兵庫北関入船納帳』にも港名として頻出する。地頭小宮氏と相論が繰返され、領家方三分二、地頭方三分一の下地分割が行われた。

時代:嘉元4(1306)年頃|数量:1幅

越後国荒河保(与)奥山荘絵図 複製 原品:新潟県立歴史博物館蔵

荒河保の地頭河村秀通と奥山庄の地頭和田茂長の間で堺相論が起こり、これを鎌倉幕府が裁許した際に作成された絵図。和与堺が朱線で描かれ、その両側に執権北条貞時と連署北条宣時の花押が据えられている。

時代:正応5(1292)年頃|数量:1幅

民衆の生活と文化

終了予定日:2026年10月4日(日)

年中行事絵巻 複製 巻第九 原品:京都芸術大学蔵

原本は後白河法皇が作らせた60余巻の絵巻。近世の模写で一部が伝存する。展示しているのは、「祇園御霊会」や「稲荷御霊会」などの祭礼の様子を描いた部分。「御霊会」は、病気をはやらせる貴族や天皇の怨霊をなぐさめて病魔を退散させようとした祭礼で、都の祭りはこれから始まった。

時代:12世紀|数量:1巻

大名と一揆

終了予定日:2026年9月6日(日)

雑々古文書 第4巻 本館蔵

京都の収集家田中教忠氏(1838-1934)が集めた土地関係の巻物。

右の文書は、畠地(はたち)の譲状(ゆずりじょう)。相伝(そうでん)の名田(みょうでん)とあるため、本来は水田だった土地が畠地化したもの。牛ヶ瀬(うしがせ)は京都桂川流域の集落で、何度も洪水・旱魃(かんばつ)に襲われた。自然災害の影響は地目(ちもく)の変更に現れる。なお、文書(もんじょ)修復の際に端裏書(はしうらがき)部分を切って表に貼り次いでいる。

左の文書は、田地の売券(うりけん)。「一倍(いちばい)」とは現在の倍の意味。したがって、自らの子孫がその土地への権利を主張した場合、買値(かいね)である八貫五百文の倍である十七貫文を支払うことになる。

●せんふつ畠地譲状(はたちゆずりじょう)
写真釈文
●浄宏田地売券(じょうこうでんちうりけん)
写真釈文

数量:1巻

消息及手蹟 本館蔵

京都の収集家田中教忠氏(1838-1934)が集めた消息(しょうそく)と手蹟(しゅせき)類の巻。

承久(じょうきゅう)元年(1219)、仁和寺(にんなじ)領の山城国(やましろのくに)中河荘(なかがわのしょう)は神護寺(じんごじ)の知行となった。本書状で法務大僧正(ほうむだいそうじょう)長厳(ちょうけん)が神護寺にこの件を伝えた。長厳は後鳥羽院(ごとばいん)の側近であり、熊野三山(くまのさんざん)検校(けんぎょう)にまで就くなど、宗教界で大きな権力を振るった。承久の乱にも関わったが、乱後も長厳の怨霊が出没するという噂が三十年ほど続いた。

●法務大僧正某書状写(ほうむだいそうじょうなにがししょじょううつし)
写真釈文

数量:1点

紺糸威胴丸 本館蔵

数量:1領

大航海時代のなかの日本

終了予定日:2026年9月6日(日)

白絲威五枚胴具足 本館蔵

甲冑はその時代の主要武器のありようを反映している。弓矢が盛んだと大鎧。刀や薙刀だと腹巻・胴丸の類である。さらに鉄砲や鑓の歩兵集団戦が主体になると、鑓先や玉を外すために鉄板仕立の新様式の当世甲冑が流行した。

時代:17世紀|数量:1点

終了予定日:2026年10月4日(日)

花樹草花蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵

ドーム形に湾曲した蓋をもつ櫃は、南蛮漆器の花形商品であった。宝石のほか小物入れとして用いられたもの。

時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点

花樹鹿虎蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵

時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点

花鳥蒔絵螺鈿抽斗付平櫃 本館蔵

オランダ東インド会社の記録によれば、1635年から45年にかけて、輸出品の櫃の形式が、従来のドーム形の蓋をもつ櫃から、平らな蓋をもつ櫃へと徐々に変化していったことがわかる。南蛮様式の輸出漆器の最末期にあたるもの。

時代:江戸時代初期(1630年代~40年代)|数量:1点

花鳥蒔絵螺鈿書箪笥 本館蔵

大小八個の抽斗をおさめ、蝶番で留めた扉が前方に倒れて書き物机となる形式(撥ね蓋式)の書簞笥(escritorio)で、当時 ヨーロッパで流行した家具の形に由来する。洋櫃とともに南蛮漆器の人気品目として大量にヨーロッパに輸出された典型的な作例。

時代:桃山時代(16-17世紀)|数量:1点