期間限定の展示資料:第2展示室

王朝文化

終了予定日:2026年4月5日(日)

【国宝】金光明最勝王経 巻第八 奈良県 西大寺蔵

天平宝字6年2月8日、百済豊虫が両親の追善のために発願した供養経。全巻にわたって白点(第二群点)と白書の注記があり、さらに朱点が加筆されている。白点は天長7年(830)頃と推定されている。また朱点は喜多院点で、承徳元年(1097)に加えられた。

時代:天平宝字6(762)年|数量:1巻

【重要文化財】大織冠伝 本館蔵

弘安年間(1278~1288)に元興寺(奈良市)極楽堂東房で書写したもの。外題に「大織冠公御伝」(藤原鎌足の伝記)とあるが、実は『多武峯縁起』の最古の写本である。本文には墨書の仮名・返り点が加えられており、鎌倉時代中期の片仮名資料でもある。

時代:1280年代頃|数量:1巻

右少弁平時範記 本館蔵

右大弁平時範記(1054~1109)が43歳、右少弁であった嘉保3年(1096)の日記。桓武平氏の血筋でも、彼の一流は、親信(1017年没)をはじめ日記を多く残しているため、同じ平氏でも清盛、重盛ら武士の一流に対して日記の家柄とよばれる。

時代:鎌倉時代|数量:1巻

源氏物語 御法 本館蔵

伏見宮邦高親王・近衛政家・一条冬良ら、公家や僧侶が54帖を各帖ごとに分担して書写したもの。冬良が統轄者で、各帖に冬良自身の奥書がある。本文は『源氏物語』の中でも河内本系に属する。

時代:長享2(1488)年|数量:1帖

【重要文化財】伊勢物語 (伝為氏筆本) 本館蔵

在原業平ほかの歌をもとに作られた歌物語。10世紀前期頃に成立したもので、平安時代仮名文学の代表作の一つ。本書は顕昭校合本系のいわゆる広本に属し、文中には諸書と照合した結果の書き入れが多く見られる。

時代:13世紀|数量:1帖

終了予定日:2026年5月10日(日)

類聚雑要抄 巻第三 複製 本館蔵

貴族階級に必要な有職(宮廷の儀礼等に関する知識)についてまとめた書。12世紀末頃に成立。饗宴の際の饗鐉(もてなしの膳)や寝殿の内部とその調度などを、彩色によって詳細に描いている。平安時代末期の有職故実研究の重要な資料。

時代:18世紀|数量:1巻

北山抄 巻第二 複製 原品:前田育徳会尊経閣文庫蔵

平安時代中期に藤原公任(966~1041)によって作られた私撰の儀式書。書名は公任が晩年に隠棲した京都・北山の地名による。恒例・臨時の儀式、太政官の政務、国司の行事などを記す。全10巻。展示個所は11月新嘗会における豊明節会の部分。本書の原本は平安時代後期の写本である。

時代:平安時代|数量:1巻

内裏式 中巻 複製 原品:宮内庁蔵(九条家本)

平安時代前期に嵯峨天皇が右大臣藤原冬嗣(775~826)らに命じて撰定させ、弘仁12年(821)に奏上された最初の勅撰の儀式書。全3巻。正月から12月までの年中行事と4項目の臨時行事とから構成される。展示個所は11月新嘗会の部分。本書の原本は鎌倉時代後期の写本である。

時代:鎌倉時代|数量:1巻

終了予定日:2026年7月5日(日)

紙本墨書宮城図 複製(原品:京都府 陽明文庫蔵)

宮城図(大内裏図)・内裏図・八省院図(朝堂院図)・豊楽院図を収める。『延喜式』(九条家本)の付図とともに平安時代の大内裏の様子をうかがわせる重要な資料。巻末に元応元年に僧頼円が鎌倉の足利上総前司の館で書写した旨の奥書がある。

時代:元応元(1319)年|数量:1巻

印刷文化

終了予定日:2026年4月5日(日)

【国宝】宋版史記(黄善夫刊本) 巻五八 本館蔵

史記集解・索隠・正義の三注合刻本で、全130巻完存した現在最古本。「建安黄善夫刊・于家塾之敬室」の刊記があり、建安(現在福建省)で刊行。直江兼続・上杉藩校興譲館伝来。

時代:南宋慶元年間(1195~1201)刊か|数量:1冊

【重要文化財】宋版備急千金要方(びきゅうせんきんようほう) (金沢文庫本) 巻第七 本館蔵

唐代に成立した医書。本書の開版は南宋の孝宗〈1163~1190〉頃のことと推定される。本文中には補刻の部分も多いが、13世紀初期のものと考えられる。金沢文庫の黒印が押されている。

時代:南宋・12世紀後期刊|数量:1冊

新刊五百家嘉慶註音弁唐柳先生文集 五山版 巻第十八 本館蔵

刊記に見える兪良甫は、明国福建仁徳里台諫坊の住人であったが、わが国に渡来し、京都に住んで、五山版の刊行に携わった。彼の他にも明の刻工が来朝しているが、その活躍を示すものである。

時代:嘉慶元年(1387)刊|数量:1冊

版本法華疏記 巻第四本 本館蔵

本書は法印権大僧都承詮が願主となり、弘安5年(1282)から永仁4年(1296)頃にかけて開版したもの。叡山版は南都版や高野版に比して遺品が少なく貴重。版下筆者に宋人了一の名が見える。

時代:13世紀末刊|数量:1冊

版本群書治要 古活字版(銅活字)駿河版 巻一〇 本館蔵

徳川家康は駿府(静岡市)に隠棲後、銅活字を鋳造して印刷を行わせたが(いわゆる駿河版)、本書はその一つである。そのときの銅活字は現存し、重要文化財に指定されている。

時代:元和2(1616)年刊|数量:1冊

版本大学衍義 巻第二 本館蔵

本書は朝鮮で宣徳9年(1434・甲寅年)に鋳造された銅活字「甲寅字」によって印刷されている。その文字・印刷は美しく、朝鮮における銅活字印刷技術の水準の高さをよく示している。

時代:16世紀|数量:1冊

版本貞観政要 巻第四 本館蔵

関ヶ原合戦直前の慶長5年2月、西笑承兌が徳川家康の命により刊行した旨の刊記がある。ここには家康が、秀吉の遺命により秀頼をよく輔佐していることを讃えているのが注目される。

時代:慶長5(1600)年刊|数量:1冊

版本源氏物語 古活字版 賢木 本館蔵

源氏物語に最古の版本として著名。表紙の標題は光悦風の書で、いわゆる嵯峨本の一つとされている。刊記はないが、慶長年間(1596~1614)頃に木活字をもって印刷されたものである。

時代:17世紀初期|数量:1冊

版本太平記 巻第一七・一八 本館蔵

太平記は古活字版の国文学書の中でも最も早く開版され、重版も多い。本書も刊記には「慶長十五年(1610)」とあるが、開版時の刊記を継承した元和~寛永ころの重版と推定される。

時代:17世紀前期|数量:1冊

東国と西国

終了予定日:2026年4月5日(日)

丹波国大山庄用水差図 複製 原品:京都府立総合資料館蔵

大山庄は現兵庫県篠山市に当たる東寺領荘園。本図に描かれた西田井村は用水を上流の宮田庄から供給されていたが、その条件をめぐって紛争が起こり、本図はその再契約の交渉過程で作成された。

時代:徳治3(1308)年|数量:1幅

摂津国垂水庄差図 複製 原品:京都府立総合資料館蔵

垂水庄は現大阪府豊中市・吹田市にまたがる東寺領荘園。本図の碁盤目区画と数字は条里の坪付で、同じ寛正4年(1463)10月に作成された「浜見取町」と数字で対応し、土地の検注に際して作成されたことがわかる。

時代:寛正4(1463)年|数量:1幅

和泉国日根野村絵図 複製 原品:宮内庁書陵部(九条家文書)

九条家領日根荘のうち、荘の中央部にあたる日根野村の荒野を開発する際に描かれた絵図。図の下部に緑色にぬられた荒野がみえる。寺社・耕地・在家が描かれた図の上部には人々がすでに生活していた。周辺には水源となった川や池も描かれている。

時代:正和5(1316)年|数量:1幅

陸奥国宮城郡岩城分七町荒野絵図 複製 原品: 奥州市立水沢図書館(留守文書)

留守家元の息女乙姫(宮城尼)が女子分として伝領していた地頭職を養子の留守家政に譲与した際に作成された絵図。四至に据えられた花押は乙姫の夫家広のもの。文書は乙姫・家政が譲りを受けた際の幕府安堵状。

時代:文永12年(1275)|数量:1幅

越前国高串村東大寺大修多羅供分田図 複製 原品:奈良国立博物館蔵

もと正倉院に伝来したもので、一連の開田図の一つ。写しだが、古代のおおらかな筆法をよく伝えている。条里の界線と周囲の景観を描き、田地の記載からは百姓の公田を集積して荘園が成立した経緯も知られる。

時代:天平神護2(766)年|数量:1幅

民衆の生活と文化

終了予定日:2026年4月5日(日)

年中行事絵巻 複製 巻第九 原品:京都芸術大学蔵

原本は後白河法皇が作らせた60余巻の絵巻。近世の模写で一部が伝存する。展示しているのは、「祇園御霊会」や「稲荷御霊会」などの祭礼の様子を描いた部分。「御霊会」は、病気をはやらせる貴族や天皇の怨霊をなぐさめて病魔を退散させようとした祭礼で、都の祭りはこれから始まった。

時代:12世紀|数量:1巻

大名と一揆

終了予定日:2026年4月5日(日)

醍醐山上慈心院文書 第一巻 田中穣氏旧蔵典籍古文書(たなかゆたかしきゅうぞうてんせきこもんじょ) 本館蔵

京都の収集家、田中教忠氏が集めた土地売券類の巻物。

右の文書は畠作職(はたさくしき)(耕作権(こうさくけん))の売券(うりけん)。中世後期になると生産に関わる権利が細分化され、それぞれが売買された。売買時には土地所有の権利を証明する「支証(ししょう)」も同時に渡す必要があり、それを紛失したため新たに作成した旨が本文書には記されている。

左の文書は竹藪(たけやぶ)の売券。木・竹は建材や燃料など様々な用途で使用された。竹藪も売買対象となっているため、重要な資源であったことがわかる。

●永松庵玄寿作職畠売券(えいしょうあんげんじゅさくしきはたうりけん)
写真釈文

●与次郎竹藪売券(よじろうたけやぶうりけん)
写真釈文

数量:南北朝~戦国時代|1巻

平沼文書(ひらぬまもんじょ) 本館蔵

埼玉県飯能市(はんのうし)の商人、平沼伊兵衛(ひらぬまいへえ)(1907~90)が収集したコレクション。古文書関係では中世から近世初期にかけての武家文書が40点ほど収められている。

本文書は石田三成(いしだみつなり)が「さ地」村(現:滋賀県甲賀(こうか)市小佐治(こさじ)周辺)に発給した掟書(おきてがき)。第一条は、役負担(やくふたん)の軽減や百姓への不法行為の防止など、百姓を保護=撫民(ぶみん)する内容になる。第二条は、年貢納入方法や逃亡百姓の隠匿禁止など、領主支配にかかわる内容。第三条は、京升(きょうます)の使用が指示されており、升の統一が図られていたことがわかる。いずれも、当時の社会問題を現している。

●石田三成掟書(いしだみつなりおきてがき)
写真釈文

数量:室町時代 〜 明治時代|1巻

紺糸威肩紅白紅腹巻 本館蔵

時代:16世紀|数量:1領

大航海時代のなかの日本

終了予定日:2026年4月5日(日)

花樹草花蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵

ドーム形に湾曲した蓋をもつ櫃は、南蛮漆器の花形商品であった。宝石のほか小物入れとして用いられたもの。

桃山時代(16~17世紀)|数量:1点

花樹鹿虎蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵

時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点

花鳥蒔絵螺鈿抽斗付平櫃 本館蔵

オランダ東インド会社の記録によれば、1635年から45年にかけて、輸出品の櫃の形式が、従来のドーム形の蓋をもつ櫃から、平らな蓋をもつ櫃へと徐々に変化していったことがわかる。南蛮様式の輸出漆器の最末期にあたるもの。

江戸時代初期(1630年代~40年代)|数量:1点

藤秋草鳥蒔絵螺鈿箪笥 本館蔵

通常の書箪笥より、やや小ぶりの箪笥。東インド会社の記録によれば、1635年から45年の時期を境に、前蓋のかわりに観音開きの扉をもつ箪笥の輸出量が増えている。ただし、本資料は、新しい需要にあわせてヨーロッパで改装されたもの

桃山時代(16~17世紀)|数量:1点

終了予定日:2026年5月6日(水・休)

錆地五枚胴具足 本館蔵

時代:文禄3(1594)年5月|数量:1点