期間限定の展示資料:第2展示室
王朝文化
終了予定日:2026年5月31日(日)
打出並車出衣作法 本館蔵
屋内または牛車の御簾の下から女房の着物の袖口や裳の褄、袴の裾などを出す際の作法を記した書物。末尾に「建長五年十一月十日授進了 前備前守橘朝臣(花押)」の奥書があり、本書の書写は建長5年(1253)をややさかのぼる頃かと推測される。鎌倉時代中期の片仮名資料の一つ。
時代:13世紀|数量:1帖
金剛頂経瑜伽十八会指帰 本館蔵
康和2年秋、修験の霊山として名高い加賀の白山へ参詣の途次、敦賀津(福井県敦賀市)において書写してもらったとの奥書がある。もとになった本は唐人黄昭の書写本であったという。一部に朱の句切点が加えられている。
時代:康和2(1100)年|数量:1帖
【重要文化財】伏見天皇宸翰後撰(和歌)集 巻第四断簡(筑後切) 本館蔵
10世紀中頃に成立した勅撰和歌集『後撰和歌集』の古写本の一つ。紫染の紙の繊維を漉き込んで雲を表現した打曇紙を用いる。能書家としても知られる伏見天皇(1265~1317)宸翰(直筆)の代表的遺品である。
時代:永年2(1294)年|数量:1巻
類聚雑要抄 巻第一上 本館蔵
貴族階級に必要な有職(宮廷の儀礼等に関する知識)についてまとめた書。12世紀末頃に成立。饗宴の際の饗鐉(もてなしの膳)や寝殿の内部とその調度などを、彩色によって詳細に描いている。平安時代末期の有職故実研究の重要な資料。
時代:18世紀|数量:1巻
東宮御元服記 上 本館蔵
皇太子元服についての先例を収録した部類記。建治3(1277)年皇太子煕仁(ひろひと)親王(伏見天皇)の元服に際して西園寺家にて作成され、伏見宮家に伝来したうちの1巻。当巻は『内裏儀式』『新儀式』『西宮記』といった儀式書から儀式次第を引用している。『内裏儀式』『新儀式』現行本には皇太子元服部分が欠けており、当写本によってその内容を知ることができる。
時代:鎌倉中期写|数量:1巻
終了予定日:2026年7月5日(日)
金光明最勝王経 巻第六 複製 原品:奈良県 西大寺蔵
天平宝字6年2月8日、百済豊虫が両親の追善のために発願した供養経。全巻にわたって白点(第二群点)と白書の注記があり、さらに朱点が加筆されている。白点は天長7年(830)頃と推定されている。また朱点は喜多院点で、承徳元年(1097)に加えられた。
時代:天平宝字6(762)年|数量:1巻
紙本墨書宮城図 複製(原品:京都府 陽明文庫蔵)
宮城図(大内裏図)・内裏図・八省院図(朝堂院図)・豊楽院図を収める。『延喜式』(九条家本)の付図とともに平安時代の大内裏の様子をうかがわせる重要な資料。巻末に元応元年に僧頼円が鎌倉の足利上総前司の館で書写した旨の奥書がある。
時代:元応元(1319)年|数量:1巻
終了予定日:2026年8月2日(日)
御堂関白記 上巻 複製 原品:京都市 陽明文庫蔵
藤原道長(966~1027)39歳の年の自筆日記。時に正二位左大臣で、公卿の筆頭の地位に昇っていた。道長の自筆日記は現在14巻が伝わっており、いずれも一日分3行取りの具注暦(日の吉凶などの注があらかじめ書き込まれている暦)の行間余白に日記を書いている。
時代:寛弘元(1004)年|数量:1巻
印刷文化
終了予定日:2026年5月31日(日)
【国宝】宋版史記(黄善夫刊本) 巻六〇 本館蔵
史記集解・索隠・正義の三注合刻本で、全130巻完存した現在最古本。「建安黄善夫刊・于家塾之敬室」の刊記があり、建安(現在福建省)で刊行。直江兼続・上杉藩校興譲館伝来。
時代:南宋慶元年間(1195~1201)刊か|数量:1冊
【重要文化財】宋版備急千金要方(びきゅうせんきんようほう) (金沢文庫本) 巻第九 本館蔵
唐代に成立した医書。本書の開版は南宋の孝宗〈1163~1190〉頃のことと推定される。本文中には補刻の部分も多いが、13世紀初期のものと考えられる。金沢文庫の黒印が押されている。
時代:南宋・12世紀後期刊|数量:1冊
新刊五百家嘉慶註音弁唐柳先生文集 五山版 巻第二〇 本館蔵
刊記に見える兪良甫は、明国福建仁徳里台諫坊の住人であったが、わが国に渡来し、京都に住んで、五山版の刊行に携わった。彼の他にも明の刻工が来朝しているが、その活躍を示すものである。
時代:嘉慶元年(1387)刊|数量:1冊
版本法華疏記 巻第五本 本館蔵
本書は法印権大僧都承詮が願主となり、弘安5年(1282)から永仁4年(1296)頃にかけて開版したもの。叡山版は南都版や高野版に比して遺品が少なく貴重。版下筆者に宋人了一の名が見える。
時代:13世紀末刊|数量:1冊
版本群書治要 古活字版(銅活字)駿河版 巻一二 本館蔵
徳川家康は駿府(静岡市)に隠棲後、銅活字を鋳造して印刷を行わせたが(いわゆる駿河版)、本書はその一つである。そのときの銅活字は現存し、重要文化財に指定されている。
時代:元和2(1616)年刊|数量:1冊
版本大学衍義 巻第四 本館蔵
本書は朝鮮で宣徳9年(1434・甲寅年)に鋳造された銅活字「甲寅字」によって印刷されている。その文字・印刷は美しく、朝鮮における銅活字印刷技術の水準の高さをよく示している。
時代:16世紀|数量:1冊
版本貞観政要 巻第六 本館蔵
関ヶ原合戦直前の慶長5年2月、西笑承兌が徳川家康の命により刊行した旨の刊記がある。ここには家康が、秀吉の遺命により秀頼をよく輔佐していることを讃えているのが注目される。
時代:慶長5(1600)年刊|数量:1冊
版本源氏物語 古活字版 須磨 本館蔵
源氏物語に最古の版本として著名。表紙の標題は光悦風の書で、いわゆる嵯峨本の一つとされている。刊記はないが、慶長年間(1596~1614)頃に木活字をもって印刷されたものである。
時代:17世紀初期|数量:1冊
版本太平記 巻第二一・二二 本館蔵
太平記は古活字版の国文学書の中でも最も早く開版され、重版も多い。本書も刊記には「慶長十五年(1610)」とあるが、開版時の刊記を継承した元和~寛永ころの重版と推定される。
時代:17世紀前期|数量:1冊
東国と西国
終了予定日:2026年7月5日(日)
紀伊国峠田庄絵図 複製 原品:神護寺蔵
峠田庄は現和歌山県伊都郡かつらぎ町笠田付近の神護寺領荘園。本図は境界を示す五個の傍示によって荘園の領域を示した四至傍示図である。集落や寺社なども描かれ、平安後期の荘園の景観がうかがわれる。
時代:12世紀|数量:1幅
播磨国鵤庄絵図(至徳図) 複製 原品:奈良県 法隆寺蔵
鵤庄は現在の兵庫県龍野市・太子町付近に当たる。法隆寺の最も重要な荘園で、末寺として建立された斑鳩寺が今日に残る。絵図には付近の景観と条里の界線が描かれ、地名・牓示・周囲の荘園などが記されている。
時代:至徳3(1386)年|数量:1幅
武蔵国鶴見寺尾絵図 複製 原品:神奈川県立金沢文庫蔵
武蔵国鶴見寺尾は現横浜市鶴見区東寺尾付近。絵図の中央に見える「寺」の寺領および境界と、それに対する周囲の武士による押領の状態を描いたものと思われる。関東地方では現存する唯一の荘園絵図である。
時代:建武元(1334)年|数量:1幅
民衆の生活と文化
終了予定日:2026年7月5日(日)
年中行事絵巻 複製 巻第十二 原品:京都芸術大学蔵
原本は後白河法皇が作らせた60余巻の絵巻。近世の模写で一部が伝存する。展示しているのは、「祇園御霊会」や「稲荷御霊会」などの祭礼の様子を描いた部分。「御霊会」は、病気をはやらせる貴族や天皇の怨霊をなぐさめて病魔を退散させようとした祭礼で、都の祭りはこれから始まった。
時代:12世紀|数量:1巻
大名と一揆
終了予定日:2026年5月31日(日)
宇治堀家文書(うじほりけもんじょ) 第一巻 本館蔵
京都宇治茶師(ちゃし)の堀家に伝来した古文書146通3巻のうち。
今月展示する2通の文書は、いずれも田地(でんち)の売券(うりけん)。売却(ばいきゃく)された水田は、現京都府城陽市平川野原(じょうようしひらかわのはら)の地に所在(しょざい)した。文書中に見える「四至(しいし)」とは東西南北の境界を表したもの。右の文書の場合、東・南・西は類地(るいち)で北は道を境としていた。類地とは同様の地目(ちもく)のことを指すため、売却された土地の周辺には水田(すいでん)景観(けいかん)が広がっていたことがわかる。宇治茶特有の覆下栽培(おおいしたさいばい)を行うためには、木や藁(わら)など栽培に必要な資源を入手する場所が必要であった。
●多門院行芳田地売券(たもんいんぎょうほうでんちうりけん)
写真|釈文
●多門院行芳田地売券(たもんいんぎょうほうでんちうりけん)
写真|釈文
数量:1巻
越前島津家文書(えちぜんしまづけもんじょ) 本館蔵
薩摩国藩主(さつまのくにはんしゅ)島津家(しまづけ)の一門で、播磨国(はりまのくに)を中心に勢力を広げた重富島津家(しげとみしまづけ)に伝えられた60通の文書群。
今月は足利尊氏(あしかがたかうじ)関係文書を並べる。
右の文書は、軍功(ぐんこう)をあげた島津忠兼(しまづただかね)に対し、敵方の所領(しょりょう)と播磨国(はりまのくに)布施郷下司職(ふせごうげししき)を与えたもの。
左の文書は、忠兼の息子である忠親(ただちか)への下文。当時、足利尊氏は弟の直義(ただよし)との合戦中で、摂津国(せっつのくに)打出浜(うちではま)での決戦を翌日に控えていた。尊氏は忠親を味方にするために、事前に恩賞を約束した本文書を発給したと考えられる。
戦闘の敗者は所領を没収され、没落していく。一方、勝者で軍功をあげた者は、敵方から没収した土地を「勲功之賞(くんこうのしょう)」として与えられた。「一所懸命(いっしょけんめい)」の所以(ゆえん)である。
●足利尊氏下文(あしかがたかうじくだしぶみ)
写真|釈文
●足利尊氏下文(あしかがたかうじくだしぶみ)
写真|釈文
数量:1巻
藍韋威腹巻 本館蔵
時代:室町時代|数量:1領
大航海時代のなかの日本
終了予定日:2026年7月5日(日)
扇面蒔絵螺鈿洋櫃(台付) 本館蔵
付属の台は、「ジャパニング」と呼ばれる模造漆技術によってヨーロッパで製作されたもの。
時代:江戸時代初期(1630年代~40年代)|数量:1点
花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 本館蔵
時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点
草花蒔絵螺鈿箪笥 本館蔵
大小八個の抽斗をおさめる箪笥。南蛮漆器の主要品目は洋櫃と箪笥であった。多くの箪笥は、前面に倒れる形式の蓋を有する書箪笥(escritorio)であったが、本資料は前蓋を持たない点がやや珍しい。
時代:桃山時代(16~17世紀)|数量:1点
終了予定日:2026年9月6日(日)
白絲威五枚胴具足 本館蔵
甲冑はその時代の主要武器のありようを反映している。弓矢が盛んだと大鎧。刀や薙刀だと腹巻・胴丸の類である。さらに鉄砲や鑓の歩兵集団戦が主体になると、鑓先や玉を外すために鉄板仕立の新様式の当世甲冑が流行した。
時代:17世紀|数量:1点