第463回 講演会「幕末維新期の国際関係と徳川外交の模索」

歴博講演会

開催要項

日程

2025年10月11日(土)

時間

13:00~15:00 (開場:12:30)

場所

歴博講堂 

講師

福岡 万里子本館歴史研究系准教授

定員

240名(先着順)

参加費

無料

講演趣旨

日本の歴史は、幕末のペリー来航によって大きな転機を迎えました。歴博の近代史の展示でも、これまで冒頭でペリー来航を紹介し、その後に明治維新、文明開化へとつながる流れを示してきました。

来年3月にリニューアルオープンする総合展示第5室「近代」では、明治維新という革命的変化へとつながったペリー来航について、多角的な視野から見直せるように、展示内容を刷新します。米国艦隊来航の世界史的背景は何か。それを契機に、日本の対外関係はどう変わっていったのか。これらを、江戸時代からの変遷という「縦軸」、そして19世紀半ばの東アジア及び環太平洋世界の動向という「横軸」の両視点から考え直す展示となります。

また近年では、幕末の徳川外交の研究が進み、幕府が対外的に無能・無策のため明治政府の樹立に繋がったという見方は、明治維新史研究ではほぼ語られなくなっています。新展示では、こうした幕末史をめぐる歴史観の転換も促しています。

このような日本近代史の出発点をめぐる新展示の見所を、今回はご紹介したいと思います。