第46回 歴博映画の会「バリと日本の『送魂儀礼』」
開催要項
日程
2025年10月4日(土) 13:30~15:30
場所
国立歴史民俗博物館 講堂
定員
240名(定員は予告なく変更する場合があります)
参加費
無料(事前申込不要・当日先着受付)
主催
国立歴史民俗博物館
協力
国立歴史民俗博物館友の会
上映作品
『日本の送魂儀礼―盆の送り―』
(監修・撮影:坂本要、編集・整音:春日聡/2017年/38分)
『ンガベン―バリ島ルクルク村の火葬儀礼―』
(監督・撮影・録音・編集・整音:春日聡/2017年/30分)
内容
今回の映画の会では、送魂儀礼に焦点を当て、日本列島とバリ島の事例を解説します。
『日本の送魂儀礼―盆の送り―』で扱う映像素材は、坂本要氏(民俗学者)が念仏踊りの成立と変遷というテーマのために、現地調査の資料として撮影したものです。当初、公開する目的はなく個人的な研究資料として撮影されましたが、資料映像は700本を越えます。本作は、その中から14か所を選び、坂本氏監修の元、春日聡(本館客員准教授)が編集・整音してまとめた記録映像作品です。撮影初年の1978年から45年以上が経ち、途絶えた行事も増え、送魂儀礼を取りまく状況は大きく変化しています。当時の様子やその後の状況について、坂本氏が解説します。
バリ島の送魂儀礼では、バリ=ヒンドゥーの宇宙観に基づき、死者の霊魂がより高位の祖先霊へと上昇することが希求され、手厚い儀礼が死後数十年にわたって繰り返されます。火葬儀礼はそのはじまりの儀礼です。『ンガベン―バリ島ルクルク村の火葬儀礼―』は、市井の人々における火葬儀礼の1日をまとめた記録映像作品です。