※内容は変更する場合があります。ご了承ください。
「伝統の桜草」(2024年度)
開催概要
当館くらしの植物苑では、2002年より「伝統の桜草」と題して、桜草の展示を行ってきました。
「伝統の桜草」とは、江戸時代中期以降(江戸・明治・大正・昭和)、園芸家によって野生株の中から変わった花が探し出され、多くの品種が作り出されてきた一連の桜草を指します。花の色は薄紅色や紫色、白色など、花の形も平咲からつかみ咲までと様々です。こうした多様な花色・花形の桜草を展示するとともに、2003年に寄贈された桜草花壇によって伝統的な観賞方法を再現するなど、展示方法にも工夫をしています。併せて、2007年に収集した八重咲の品種や2010年に収集した野生系の品種、2013年から2015年にかけて収集した現代の新花も展示します。
また、今年度は「花が咲く冬芽と咲かない冬芽」をテーマとして、サクラソウ‘南京小桜’の植え付けた冬芽の大きさの違いが、春先の開花率や一つの花茎あたりの花数にいかに影響を及ぼすのかを紹介します。さらに、最大葉長や葉枚数の他、夏以降に作られる新芽の数や大きさなど開花後の成長の動向についても調査した結果をパネルで紹介します。
開催期間
2024年4月9日(火)~ 2024年4月30日(火) |
会場
国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑 |
料金
個人100円、団体50円 ※4月29日(月・祝)は「歴博みどりの日」で入苑無料。 |
開苑時間
9:30~16:30 (入苑は16:00まで) |
休苑日
4月15日(月)・22日(月) |
主催
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 |
概要
展示する桜草はおもに鉢植えで、1鉢に4芽、各品種2鉢ずつ用意し、桜草花壇、東屋周囲、ハウス2棟、よしず展示場で展示を行います。
桜草花壇には、江戸時代に作出された品種を主に展示します。また、近年作出の八重咲の品種、野生系の品種、現代の新花のコーナーを設けて展示します。その他にも地植えやプランターなどで展示し、東屋内では、冬芽の大きさと開花率や開花後の成長の動向などとの関係について調査した結果をパネルで紹介します。
さらに本館エントランス前にも、植物苑のご紹介もかね、プランターで展示します。
- 出展品種 計約400品種
- 出展鉢数 約700鉢
※生育状況により出展数は変わる場合があります。
1) 桜草花壇
-くらしの植物苑の桜草花壇-
天保年間(1830~44)の写本と伝わる「櫻草作傳法(さくらそうさでんほう)」に書かれている桜草花壇(組立小屋の中に5段の棚を設けた花壇)を元に復元された、伝統的な観賞法(2003年に寄贈)。この花壇では、江戸時代に作出された品種を主に展示します。
2) ハウス展示風景
3) 桜草水盤展示
4) 南京小桜/なんきんこざくら (園芸種) |
5) 光輝殿/こうきでん(園芸種) |
6) 松の雪/まつのゆき(園芸種) |
7) 四方の春/よものはる(園芸種) |
8) 羅生門/らしょうもん(園芸種) |
9) 錦葉集/きんようしゅう(園芸種) |
10) 臥竜梅/がりょうばい(園芸種) |
11) 田島紅/たじまべに(野生種) |
関連の催し物
展示解説会のご案内
日時
4月9日(火) 11:00~ |
場所
くらしの植物苑 |
当展示プロジェクト委員による展示解説を行います。事前予約等は必要ございません。
くらしの植物苑観察会 第301回観察会「花が咲く冬芽と咲かない冬芽」
講師
水田 大輝(日本大学) |
日時
4月27日(土) 13:30~15:30 |
場所
くらしの植物苑 |
備考
※要入苑料、事前申込不要 |
桜草 有償頒布のご案内
日時
4月9日(火) 9:30~10:30
4月10日(水) ~4月28日(日)、30日(火) 9:30~12:30
4月29日(月・祝) 9:30~15:00
場所
くらしの植物苑 |
備考
※要入苑料
※期間内であっても、提供できる在庫がなくなり次第頒布を終了する場合があります。