第454回 講演会「景観変遷から「中世社会」を読み解く-環境・災害適応の中世史-」
開催要項
日程
2024年9月14日(土)
時間
13:00~15:00
場所
歴博講堂
講師
土山 祐之(本館歴史研究系テニュアトラック助教)
定員
240名
参加費
無料
※令和6年度の歴博講演会は、事前申込み制を取りやめます。参加をご希望の方は、当日、直接会場までお越しください。先着順で対応させていただき、定員を超えた場合は聴講をお断りする場合がございます。予めご了承ください。なお、入場開始は12:30ごろを予定しております。
講演趣旨
中世の荘園を理解するために欠かせない史料の一つに絵図があります。かつて、中世の人びとは、裁判などで自らの正当性を主張するために多くの絵図を描いており、それが現代まで伝わってきています。
本講演の舞台は、京都の桂川。かの渡月橋がかかる川としても有名ですが、短い河道であるため大雨が降れば洪水を、雨が降らなければ旱魃被害を発生させる川でした。この桂川をめぐって、最近、新たな絵図が発見されました。あまり注目されていませんが、実はこの絵図、中世の人びとの生活を明らかにしうる、とても重要な絵図なのです。といいますのも、この絵図では桂川の河道変化の時期を示すものが描かれており、古文書と合わせて検証することで、周辺地域の景観変遷を視覚的に把握できるようになりました。
自然災害に基づく景観変遷は人びとの生活にどのような影響を与え、人びとはそれにどのように適応したのでしょうか。一枚の絵図から、中世を生きる人びとの実像を読み解きます。
お問い合わせ
国立歴史民俗博物館 広報課 広報・普及係
TEL: 043-486-0123(代)
Email: sfukyu@ml.rekihaku.ac.jp
受付時間:平日9:00~17:00