第451回「土器・鉄・年代・DNA」

歴博講演会

開催要項

日程

2024年3月9日(土)

講師

藤尾 慎一郎(本館考古研究系教授)

定員

210名

講演趣旨

タイトルの4つは、歴博36年間の在職中に私がとりくんできたテーマです。一見、相互に関係がなさそうなテーマですが、実は、ある時期と地域に共通点をもっています。つまり、水田稲作開始期の九州北部です。今日はこれらの関係と40年にわたる私の研究についてお話しします。

まず、最初に取り組んだのが水田稲作開始期の土器です。土器編年は考古学の基本ですが、これによって時期の大枠を決めることができました。

次に取り組んだのが鉄の化学分析で、分析とはどういうことなのかを知ることができました。

21世紀になって取り組んだのは、炭素14年代測定を用いて構築した水田稲作開始期の数値年代です。この際、土器編年と鉄の分析が役に立ちました。

最後にとりくんだのが古人骨のDNA分析です。これによって、渡来系弥生人の出自と弥生開始期の土器にみられる斉一性を解明する手がかりを得ることができました。 

お問い合わせ先
国立歴史民俗博物館 広報サービス室 広報・普及係
TEL: 043-486-0123(代)
Email:  reservation@rekihaku.ac.jp  
※こちらの電話・電子メールからの申込はできません。
受付時間:平日9:00~17:00