第434回「東アジアにおける近代化と学知」
開催要項
日程
| 2021年11月13日(土) |
講師
| 木村 直也(元立教大学特任教授) |
講演趣旨
かつて日本で多数派だった近代史観は、「鎖国をしていた日本が開国し、幕府を倒して成立した明治政府は近代化を進め、アジアで最も早く近代国家を樹立した」というものでした。これはある一面を捉えてはいますが、こうした視点だけでは見落とすものも多く、近年の研究動向では、西洋近代至上主義から脱却しつつ、「日本国家vs.西洋諸国」の枠組みだけではない重層的な捉え方をし、多様性への目配りもなされてきています。とりわけ日本が属していた東アジアへの着目がはかられてきていて、今回の企画展示でも随所に生かされています。
この講演では、企画展示の特徴に触れながら、東アジアの近代化、漢文を介した世界情勢理解、江戸時代に交隣の関係であった日朝関係の転回、西洋近代を学ぶことによるアジア認識の変化、福澤諭吉と東アジアとの関係についてお話ししたいと思います。それによって東アジアの近代化について考察を深めていただければ幸いです。