第432回「八重山・宮古・奄美からみた琉球帝国」

歴博講演会

開催要項

日程

2021年4月10日(土)

講師

村木 二郎(本館研究部)

講演趣旨

世界史上の大航海時代より以前、早くも14世紀代から東アジア海域では活発な交易がおこなわれていました。その中心となったのが海洋国家・琉球です。琉球王国の輝ける時代は、これまでもしばしば紹介されてきました。ただ、琉球はその活動過程で、言語も文化も異なる周辺の島々、八重山・宮古・奄美に侵攻し、それぞれの社会を大きく変化させたことはあまり知られていません。

文献資料のほとんど残っていないこれらの地域の歴史は、琉球王国によって作られた歴史書をもとに語られてきました。しかし島々を歩くと、ジャングルの中には当時の村が遺跡として眠っており、そこからは大量の陶磁器が発見されます。琉球王国とは別の世界が、そこには確かにあったのです。

これまでほとんど注目されてこなかった琉球の帝国的側面に視点を据え、八重山・宮古や奄美といった周辺地域から琉球を捉え直す。現在開催中の特集展示「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」はそういった内容です。その中からポイントとなる話題をお話しさせていただきます。