第429回「サザンカの文化史と園芸品種」

歴博講演会

開催要項

※2020年12月12日開催延期分

日程

2021年12月11日(土)

講師

箱田 直紀(恵泉女学園大学名誉教授)

講演趣旨

サザンカは九州や四国など西南日本の山地に分布する自生サザンカから生まれた日本原産の花木です。関東以西でしたら庭木や生垣などとしてどこでも普通に見られますが、江戸時代初期から後期、明治期など何回かの発達期を経て、現在でも400以上の園芸品種が栽培されています。

自生種の花は1012月に咲き、67弁の白花ですが、広く栽培されている園芸品種には桃色や紅色、紅ぼかしなどがあり、花形も八重や千重咲き、獅子咲きなど様々です。これら多彩な園芸品種が生まれたのは、江戸時代初期あるいはそれ以前に、西南日本のどこかでサザンカとヤブツバキが自然交雑し、その雑種にサザンカやツバキ、あるいはそれらの園芸品種が交雑を繰り返すことによって変異が拡大したと考えられています。

今回は多彩なサザンカの園芸品種が生まれてきた経緯を辿りながら、園芸サザンカの全体像と特徴的な数々の品種や最新品種などについても紹介します。