入学案内

入学者選抜試験の日程や募集要項、大学院説明会など、大学院へ入学を希望する方のための情報を掲載しています。出願資格によって、提出する書類や締め切り日が異なる場合がありますのでご注意ください。

コースの方針と入学者選抜について

入学を目指す方へ

日本歴史研究コースは、広義の日本歴史とその隣接分野の研究主題について強い関心を持ち、自主的で持続的な研究活動を通して、自立的な研究者として成長する意欲を持つ学生を求めます。
当コースに入学される方に望むのは、修士論文またはそれに相当する学術論文をすでに発表し、それをもとに、広義の日本歴史と隣接分野においてどのような研究を行うのかという明確なテーマをもっていることです。さらに、そのテーマで博士論文を完成させていくための基礎的な技術や方法をしっかりと身につけていることも希望します。学位取得に向け、意欲をもって取り組んでいただける方には、充実したスタッフと資料・設備・資金援助などを通じて、最大限の支援をいたします。

入学者選抜の基本的な考え方

総合研究大学院大学は、入学者を選抜するにあたって、我が国の先端学術を牽引する大学共同利用の研究所その他の機関が担う学術分野において、自立的に研究を推進することのできる基礎学力と論理的な思考力を重視する。そのような力を適正に判定するために、それぞれの専門領域に応じた多様な選抜を実施する。

日本歴史研究コースの入学者選抜の内容

第一次審査

専門の異なる複数教員によって、主に修士論文などについて、その論文形式・独自性・発展性・論理性・実証性の各項目について評価を行います。また、志望研究内容については、独自性・計画性の各項目について評価を行います。

第二次審査

口頭試問を通し、論文内容・専門知識の確認に始まり、研究意欲や研究計画、さらに研究者としての資質や将来性について評価します。またこの過程を通して、コミュニケーション能力の有無も重視します。

入学判定の考え方

日本歴史研究コースでは、下記のような考え方に基づいて入学判定を行っています。

判定基準:博士論文を書けるかどうか

当コースに入学する目的は、博士論文を執筆して学位を取得することです。ですから、それが可能と判断された方には入学を認め、その準備ができていないと判断された方は不合格としています。 在学期間は、標準で3年間、2年の延長が可能ですので、「最長5年以内に博士論文を執筆できるか」が判断の基準になります。(なお、事情があれば、この他に2年間まで休学が認められます。)

入学判定の3つの条件

修士論文(ないしそれに相当する論文)が書けているか 入試では、書類審査が最も大きな割合を占めます。特に、修士論文やそれに相当する論文は、志願者がその分野で研究を進めていく力があるかどうかをみる上で重要です。それらは多くの場合、博士論文の一部ともなるものですから、まずはしっかりした論文が一本書けていなければ、博士論文執筆のめども立ちません。より大きな研究成果としての博士論文に発展させることのできる論文を書いていること、これが第一の条件です。
テーマと計画を持っているか 入学する際には、どのような研究を行うのかについて、はっきりしたイメージを持っていることが必要です。入学後にさまざまな研究上の刺激を受けて変更したり、範囲を広げていったりすることはまったく差し支えありません。しかし、最初になにか中核となる目標がなければ、それも難しいでしょう。したがって、博士論文となるべきある程度大きなテーマと、そこに至るまでの計画をもっているかどうかは、重要な判定基準になります。「志望研究内容」の書類は採点の対象となっており、点数配分も大きいので、これがしっかり書かれていることが第二の条件です。
技術と方法が身についているか 当コース、そして国立歴史民俗博物館は、歴史・考古・民俗に自然科学的な分野も交えた学際的な研究を特色としています。そのため、出願者の中に学際的な研究をテーマとされる方はかなりいらっしゃいますし、当コースとしてもそのようなテーマは歓迎いたします。しかし、研究を展開していくためには、特定の分野における基礎的な技術や方法をしっかりと身につけていることが必要です。二次試験では、こうした点について面接によって確認するとともに、場合によっては実技も含んだ口頭試問が行われます。自分が志望するテーマにふさわしい研究の技能を身につけていることが第三の条件です。

以上のように、当コースの入学試験では、決して難しいことを求めているわけではありません。むしろ、意欲のある方を積極的に採りたいと考えています。入学後は、充実したスタッフと資料・設備・資金援助などによって、学位を取得し研究者として独り立ちしていただくために、最大限の努力を惜しみません。そのために、十分な準備をして志願してください。いったん「準備不足」と判定されても、再チャレンジで入学された方もいます。これからの研究を担う人材を、心から期待しています。

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募集要項

2024年度入学 学生募集要項(日本歴史研究コース)

応募の方は必ず「学生募集要項<様式集>(冊子)」を請求してください。

2024年度入学 学生募集要項(日本歴史研究コース)

※国立大学法人総合研究大学院大学ホームページにリンクします。PDF形式のダウンロードができます。リンク先にて正誤表をご確認ください。

学生募集要項<様式集>(冊子)の請求方法

※国立大学法人総合研究大学院大学ホームページにリンクします。

入試日程

2024年度入試日程

出願期間

2023年11月30日 (木)~2023年12月6日(水)
*学力認定が必要な場合は、2023年11月6日(月)~2023年11月9日(木)

面接日(第二次選抜日)及び会場

2024年1月24日(水) オンラインにて実施
(面接は第一次選抜合格者に通知いたします)

合格者発表

2024年2月上旬
※詳細は総合研究大学院大学ホームページをご確認下さい。

大学院説明

日本歴史研究コースへの入学を考えられている方のための説明会を、毎年10月に開催しています。当大学院の教員が施設紹介・面談を担当し、質問やご相談にお答えいたします。

2023年大学院説明会

日時:2023年10月15日(日)13:00~16:00
※詳細につきましては、後日ご案内いたします。

大学院Q&A

Q1.
大学院ではどのような分野の研究ができますか?
A1.

日本歴史研究コースでは、主に歴史学・民俗学・考古学と、自然科学分野を含む隣接領域の研究を中心とした研究を行っています。そのなかには、国際交流史や文化財科学といった、狭義の日本史にとどまらない研究領域も含まれています。大学院生の研究課題に即した授業の選択や指導教員の配置によって、学際的な分野への対応が可能です。

Q2.
これまでの修了者の進路は?
A2.

博士課程の修了者の進路は多彩です。大学などで研究職に就いた人、博物館や教育委員会などに専門職として就職した人、もともと働いていた職場で仕事を続けている人など、様々です。
なお、学位取得後、さらに研究を深めるため、国立歴史民俗博物館に、外来研究員(無給)として3年間在籍することができます。外来研究員は、研究者番号を取得し、科学研究費補助金に応募することができます。

Q3.
仕事をしながら学位を取得することは可能でしょうか?
A3.

これまで、自治体・博物館・学校などに勤務しながら本コース(2022年度末まで、日本歴史研究専攻)で学位を取得した学生が多くいます。仕事と研究の両立を目指す学生に対しては、それが実現できるよう可能な限り対応をします。
講義の組み立て方については、講義時間を長くするかわりに回数を減らしたり、集中講義で行ったりするなど、教員と学生との間で個別に相談しながら調整しています。

Q4.
学位取得者はどのくらいいるのですか?
A4.

最近5年間で6人が学位を取得しています。

Q5.
共同研究について教えて下さい
A5.

共同研究とは、学内外の研究者をはじめ、様々な分野の方を招いて三年の期間でプロジェクトを組んで行う研究のことです。この三年間の研究の成果は展示、報告書、論文集などの形で発表します。国立歴史民俗博物館は、博物館という成果を発表する場を持った研究機関=大学共同利用機関ですので、多くの共同研究が行われています。
学生は研究協力者として研究活動に参加することができますし、リサーチ・アシスタントとして関わることもできます。

Q6.
正規の学生としてではなく、講義を聴講することはできるのでしょうか?
A6.

正規の学生とは異なり、大学院で開設されている授業科目のうち、必要な授業科目や興味関心のある授業科目だけを選んで履修することができる制度があります。

Q7.
学費の減免制度などはありますか?
A7.

一定の審査を経て、学費減免が受けられます。
また、申請して認められれば論文作成上、必要な消耗品等を購入できる制度があります。

Q8.
今私は修士2年で修士論文の執筆中です。修士論文の提出期限が出願期間の後になっているため、出願の際に論文の提出が間に合わないのですが、どうしたらいいでしょうか?
A8.

所属研究科の修士論文締め切り日が出願期間後になっていて、提出がそれまでに間に合わない場合には、修士論文についてのみ提出締め切りを延ばすことができる特別措置を受けることが可能です。ただし、この措置を受けるためには、出願の際にその旨を記した別紙様式書類を提出していただく必要があります。また、この締め切り期限までに論文の提出がないと、受験を辞退したと見なされますので、注意してください。詳細につきましては募集要項にてご確認ください。

過去問題

日本歴史研究コースでは面接試験において、主として修士論文(修士論文のない者については発表した学術論文等又はこれまでに行った研究の要旨)の内容及び志望研究内容についてのほか、出願者の専門分野についての質問を行います。

過去問題

お問い合わせ

総合研究大学院大学 学務課学生係
〒240-0193 神奈川県三浦郡葉山町(湘南国際村)
電話:046-858-1525・1526(平日9:00~12:00及び13:00~ 17:00)
E-mail:gakusei@ml.soken.ac.jp

国立歴史民俗博物館 研究協力課研究教育係
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117番地
電話:043-486-4361(平日9:00~12:00及び13:00~ 17:00)
E-mail:soken@ml.rekihaku.ac.jp