令和5(2023)年度 国立歴史民俗博物館日本歴史文化知奨励研究(公募型)募集要項
※募集は終了しました。参考のため掲載しています。
※公募要項は英語でもあります。申請書は日本語で作成してください。
※The Application Guidelines are available in English as well. All applications should be completed in Japanese.
1.趣旨
国立歴史民俗博物館は、現在「日本歴史文化知*の構築」プロジェクトを推進しています。本プロジェクトは、これまでの研究の枠組みでは捉えきれないような人文情報学的研究や、地域歴史資料研究を推進することを目指しています。このような研究をより多様な視点から推進すべく、公募型の奨励研究を実施します。
※「日本歴史文化知」とは、地域における歴史資料(地域歴史資料)をはじめとする様々な歴史資料の多様なデータ構築とその高度なデータの研究を、歴史資料分析に即して進める「人文情報学的研究」と、そこから得られたデータを用いつつ、地域の人々と協働して資料の継承を考え、地域歴史資料研究を推進する「地域歴史協働研究」の相互連携にもとづく、研究プロセスと研究成果の総体を指します。詳しくは、別添基本計画を参照してください。
2.公募する奨励研究
募集内容は以下のとおりです。
- デジタルヒューマニティーズを実践する新たなデータ構築型奨励研究
特にLinked Data、IIIF、TEI、RDMなど、研究資源、研究成果、実物の所在情報等のデータをつなげるデータ構築手法についての研究を募集します。技術や手法についての研究(情報技術型)、研究上の要請に基づいて実際の資料を用いるという実践的なデータ構築研究(人文ニーズ型)のいずれでも構いません。原則として、当館の情報利用基盤khirinで公開可能なデータを提出していただくことを条件とします。 - 地域社会の歴史・文化の解明に寄与する歴史資料のデータ化とその活用に関する奨励研究
現在、各地域の大学や自治体・博物館ではその地域の歴史・文化資料を保全・継承するとともに、それらを地域の人々とともに研究し、それを社会全体で考える新たな枠組みが求められています。この目的を達成するため、地域社会の歴史・文化資料の保全継承研究や、地域歴史文化のあり方をさまざまなステークホルダーとともに解明する研究を募集します。特に実際の資料や資料情報をデータ化し高度利用を行えるものを優先します。 - 海外に所在する日本に関する歴史資料のデータ化と活用に関する奨励研究
海外には日本の歴史と文化に関わる資料が多く残されています。それらの資料や資料情報をデータ化し、高度利用を可能にするような研究を募集します。特に国内の資料と在外資料との比較、国際的な歴史資料分析にもとづいた歴史研究の深化や高度化に寄与する研究を募集します。
3.研究期間
採択時より2024年3月まで
4.奨励研究報告書の提出
研究代表者は研究終了後30日以内に、所定の様式による奨励研究報告書を提出してください。
5.研究成果の公表
奨励研究の研究成果は、当館の開催する研究集会等においてその研究内容の報告を2023年度中に行うとともに、当館の日本歴史文化知の成果であることを明示した研究論文等(学会での成果報告・当館の『研究報告』・成果書籍・新たな研究データ等)を2024年度中に公表することとします。
6.研究組織
当館の教員1名以上を含む、5名程度までの研究組織とします。当館の教員が研究副代表者をつとめます。
7.応募資格
大学その他の研究機関等に所属する研究者。なお、研究副代表者となる当館教員と十分協議してください。
8.申請方法
奨励研究計画については、「令和5(2023)年度国立歴史民俗博物館日本歴史文化知奨励研究計画書」を作成し、それぞれ所属長の承認を得て提出してください。
なお、計画書の作成にあたっては、研究副代表者となる当館教員と十分に協議してください。
9.申請書の提出期限
2023年2月21日(火) 17時必着
10.送付先
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117
国立歴史民俗博物館管理部研究協力課 企画・渉外係 奨励研究公募担当宛
またはMail : kikaku@ml.rekihaku.ac.jp
11.選考及び選考結果の通知
(1)計画書により審査(当館での書面審査)を実施します。必要に応じて、第二次審査(当館でのヒアリング等)を行い、審議を経て館長が決定します。選考は2023年3月までに行い、その結果は4月に申請者へ通知します。 なお、採択不採択にかかわらず計画書等は返却しません。
(2)採否の判定は、提出された申請書類に基づき、下記の項目について5段階の評価区分により行います。
【審査項目】
[1] 研究目的:「日本歴史文化知の構築」およびA~Cそれぞれの奨励研究の目的に沿ったものか
[2] 研究計画:十分に練られたもので期間内に成果が期待できるか
[3] 研究組織:研究分野等のバランスがとれているか
【評価区分】
5:特に優れている、4:優れている、3:良好である、 2:やや不十分である、1:不十分である
(3)採択した研究課題については、当館Webサイトにおいて、研究課題名と概要・研究組織を公表します。
12.採択予定件数
3、4件程度
13.研究経費
研究代表者、研究分担者(館外)が研究会等の出席に要する費用、データの構築に関する費用、消耗品等の購入費用等を支給します。目安としては1課題あたりの上限を70万円程度とします。なお、研究経費は当館において管理することとします。
14.施設等の利用
研究代表者、研究分担者(館外)は、当館の図書資料、収蔵資料、コンピュータ及び各種研究機器を利用することができます。
15.その他
本奨励研究の詳細については、研究協力課企画・渉外係(Tel: 043-486-4206、Mail: kikaku@ml.rekihaku.ac.jp )にお問い合わせください。