共同利用型共同研究

分析機器・設備利用型共同研究

関東縄紋時代中期後葉の土器群の年代的位置づけ

研究期間:2019年度

研究代表者 西本 志保子(中央大学)
館内担当教員 坂本 稔(本館研究部)

研究目的

南関東における、縄紋時代中期後葉の連弧文土器の年代的位置づけを明確にするために連弧文土器と共伴する加曽利E式と曽利式土器を含めて炭素14年代測定をおこない、南関東縄紋中期後葉の土器群の序列を探る。

連弧文土器は、竪穴住居跡内で曽利式土器、加曽利E式土器と共伴し出土することが通常であり、単独で出土することはない。連弧文土器を南関東の中期後葉の土器群の中で、どのような位置づけをするのか考察を進めていくためには、これらの土器がどのような時間的前後関係にあるのかを明確にしなければならない。それぞれの土器の年代的前後関係については、層位や同型式の土器の共伴関係から研究されており土器型式として相対的な年代の共通理解がある。しかし、実年代の研究としては小林謙一の研究が頼りである。小林によれば、連弧文土器の存続期間は2850-2650calBC内に納まることになっている。その研究を踏まえ、さらに連弧文土器の変遷と曽利式土器、加曽利E式土器との時間的な前後関係について明らかにするために、これらの土器の炭素14年代測定を行いたいと考えている。

同時に、炭素・窒素安定同位体分析もおこない、縄紋中期の南関東において煮炊きした調理物の内容を調べて当時の食環境についても考察をするつもりである。