昭和初期における化粧文化の実態
基盤研究(C) 一般
昭和初期における化粧文化の実態
研究期間:2024年度~2026年度
研究代表者 | 青木 隆浩(本館・研究部) |
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研究目的
本研究の目的は、既存研究があまり触れてこなかった化粧品、石鹸、歯磨の歴史的・文化的研究を実践することにある。これらの研究がごく一部に限られていのは、同じ品目でも使用する用語がしばしば異なっていて複雑であり、かつ戦前の大手や準大手の多くがすでに廃業していて調査困難だからである。本研究は、とくに研究1930年代とその前後について調査することで、独自の成果をあげられると考えている。
また、調査方法としては、既存研究があまり対象としてこなかった業界紙を用いた分析をおこなう。業界紙の広告料は、一般誌に比べて安いので、それを使えば特定の大手や準大手に限らず、中小も含めた調査をおこなうことができる。例えば、「科学」や「合理化」、「若さ」、「健康」といった用語の流行や、ホルモンクリームや無鉛白粉、シャンプーといった新商品の開発など、既存研究にはない情報を収集して、独自性のある研究をしていきたい。