弥生・古墳時代移行期の関東地方における土器胎土の分析からみた土器の移動

科研費研究

若手研究

弥生・古墳時代移行期の関東地方における土器胎土の分析からみた土器の移動

研究代表者 山下 優介(本館・研究部)

研究目的

本研究は、土器の移動を対象とした研究のなかでも、日々蓄積が進む土器胎土の分析に焦点を当てたものである。遺跡から出土した弥生・古墳時代移行期の外来(系)の土器が他地域からの搬入品かどうかを検討した、土器胎土に関する既存の分析結果を集約する(作業①)とともに、遺跡から出土した外来(系)の土器の胎土に関する複数の分析(作業②)を自ら進める。この二つの作業を通じて、弥生・古墳時代移行期の関東地方で出土した外来(系)の土器がどの程度他地域から搬入されてきたか、客観的なデータを示して明らかにすることが本研究の第一の目的である。そして、示されたデータに基づいて古墳時代初頭の東日本への土器の移動と移住行為を結びつける見解を再検討することが第二の目的である。