超高齢多死社会を見据えた葬墓制システムの再構築:多様な生前と死後をつなぐために

科研費研究

基盤研究(B)一般

超高齢多死社会を見据えた葬墓制システムの再構築:多様な生前と死後をつなぐために

研究代表者 山田 慎也(本館・研究部)
研究分担者 土居 浩(ものつくり大学)
朽木 量(千葉商科大学)
金 セッピョル(総合地球環境学研究所)
田中 大介(自治医科大学)
問芝 志保(本館・研究部)
谷川 章雄(早稲田大学)
瓜生 大輔(東京大学)
鈴木 岩弓(東北大学)
小谷 みどり(身延山大学)
玉川 貴子(名古屋学院大学)
森 謙二(茨城キリスト教大学)

研究目的

本研究は、家族のサポートが期待できない高齢者を中心的対象とし、生前から死後への過程についての実態を一貫した視点で検討することを目 的とする。本研究の特徴は、生前の段階での死後の準備の有無やその際の当事者や関係者の意思の介在のあり方など、一連の過程に関わる医療 ・介護・福祉・葬儀産業・宗教者等、家族以外の多様な専門家・専門機関が担う役割に注目する。そして、現状へと至った要因と継承されなか った過去200年程度の歴史的経緯を検討し、将来のシステム形成に寄与する可能性が大きい無縁供養についての知見を明らかにする。さらに文 理融合した学際的研究を支えるため、葬墓制研究情報のプラットフォーム構築の試行を行い、研究情報の整備に着手する。本研究の展開により 、最終的には、社会全体として人々の死を支える学問体系「葬墓文化学」の構築を行い、ソーシャルな基盤構築への寄与を目指す。