集団の複合化と戦争

科研費研究

新学術領域研究(研究領域提案型)

集団の複合化と戦争

研究代表者 松木 武彦(本館・研究部)
研究分担者 藤澤 敦(東北大学)
渡部 森哉(南山大学)
比嘉 夏子(北陸先端科学技術大学院大学)
寺前 直人(駒澤大学)
市川 彰(名古屋大学)

研究目的

ヒト固有の「入れ子状に階層化する多数の集団が複合した巨大な社会」が生み出されたメカニズムとプロセスを、戦争という事象を通じて解明することである。戦争には、武力による征服によって集団間の統合を促す外的・物理的側面だけではなく、戦争という状況の演出によって集団内のアイデンティティを強化し、その操作を通じて強化された権力によって急速な階層化が進むという内的・認知的側面とがある。本研究はとくに後者に力点を置き、戦争に関わる人工物(考古資料)の時系列化とその地域比較によって、ヒト社会における戦争と社会複合化のプロセスを復元する。さらに、ヒトの認知と身体がどのようにして戦争という現象を生み、それを媒介に、どのような認知と進化のメカニズムが、集団の複合化と、それによるヒト特有の巨大社会を実現したのかを明らかにする。

NEWS

当館松木武彦教授が代表を務める新学術領域研究「集団の複合化と戦争」と関連する共同研究の成果をアメリカの権威ある学会誌に発表、弥生時代の日本列島では人口の増加が戦争の発生につながったことを数量的に実証、国際的な注目を浴びています。

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