ハワイ移民の「もう一つの歴史」を考える Revisiting Migration Histories of Hawaii
開催概要
名称
ハワイ移民の「もう一つの歴史」を考える
Revisiting Migration Histories of Hawaii
開催日時
2019年12月21日(土) 13:00 ~ 16:30
開催場所
国立歴史民俗博物館 大会議室
参加費
無料
定員
48名(事前申込不要、先着順)
対象
研究者、学生、一般
使用言語
日本語・英語(同時通訳あり)
主催
国立歴史民俗博物館
プログラム
報告1 |
Dennis M. Ogawa(デニス・オガワ)(ハワイ大学マノア校 教授、Hawaii Times Photo Archives Foundation 代表) |
報告2 |
上田薫(スタンフォード大学フーヴァー研究所ジャパニーズ・ディアスポラ・コレクション キュレーター) |
報告3 |
飯田耕二郎(元 大阪商業大学 教授) |
報告4 |
原山浩介(国立歴史民俗博物館 准教授) |
開催趣旨
この研究集会では、「プランテーション後」のハワイの日本人移民・日系人の置かれた状況を多角的に検討する。
ハワイの日本人・日系人は、1920年代には人口比において最多数を占めるようになった。この頃には、日本人移民・日系人が経営する商店が建ち並ぶなど、街頭に「日本」の姿が目立つようになった。この、ハワイに日本人移民・日系人が定着するまでの過程、およびその後の「日本人町」の形成過程に注目し、「プランテーション後」の展開を検討する。
これに加えて、日本人移民・日系人とともに、近代のハワイを構成した人びと、とりわけ日本人と前後してハワイに移住した中国人・フィリピン人・朝鮮人の存在を踏まえておく必要がある。ハワイの人種的多様性の形成過程においては、相互の分断や緊張関係があり、当時のハワイ大学の研究者たちは、その行く末がどうなるのかを、「実験場」としてまなざしていた。この点についても、この研究集会の中で触れておきたい。
以上を通じて、主として1920年代〜30年代のハワイをめぐり、日本人移民・日系人を軸にトータルなイメージを構築することにしたい。