ファミリープログラム


れきはくをかこうよ作品展

2019年7月28日[日]に、国立歴史民俗博物館の第1展示室の展示物を写生する「れきはくをかこうよ」を開催しました。小学生など計26人の方が参加してくれました。先生のアドバイスを聞いて、みんないっしょうけんめいすみずみまでよく見て描いていました。
最初に、展示室で歴博の先生から展示物の説明がありました。その後、それぞれ好きな展示物を選び、絵を描きました。描いてみると、気がついたことや新たな発見があったようですね。たくさんの色をつかって描いた絵や細かいところまでていねいに時間をかけて描いた絵など、どれも力作ぞろいでした。

日   時
2019年7月28日[日]10:00~14:30
場   所
本館第1展示室
画   材
色鉛筆・鉛筆・画用紙
歴博の先生
考古研究系 村木二郎先生

みんなの作品紹介

● 第1展示室 ●

画像をクリックすると別のウィンドウが開いて大きく見られます。

The_弥生武人 A.N
今日のこだわり
展示物をよく見て、立体感が出るように絵をかいた。先生の話しを聞きながら、色々な物を見た。
感想
初めて見たものがたくさんあり、おもしろかった。絵をかくとき思いの外むずかしくて思っていたように上手にかくことができなかった。
歴博の先生から
戦いにのぞむ弥生人の気はくが伝わってきます。黒とオレンジがとても印象的で、展示物に対する愛着が感じられます。立体感もばっちり出ていますよ。まわりに展示してあったほかの武器をこの人にもたせるとどんなポーズになるのか、次にきた時、考えてみて下さい。
作品(1)

いぬのごせんぞ じょうもんけん 
宇野 詠稟
今日のこだわり
絵でもフサフサに見えるようにしました。
感想
前までは、古代の人はやばんだと思っていたけれど、説明を聞いてから、古代の人は、とてもかしこいんだなと思いました。いろんな発見があって、たのしかったです。
歴博の先生から
じょうもんけんを中心に、古代の人のくらしをいっぱい考えてくれましたね。人びとはどんな服を着ていたのか、どうやってイノシシをつかまえていたのか、考えながら展示を見ていると、また新しい発見がありますよ。
作品(2)

じょうもんのかりのきせき 江波戸 誠人
今日のこだわり
ナウマンゾウのはなのもよう
感想
絵を描くのが楽しかった
歴博の先生から
みじかい時間にたくさんの絵をかいてくれましたね。ナウマンゾウのはなはしわだらけでむずかしいですが、うまくかけていますよ。じょうもん時代とやよい時代もかいてくれたんですね。朝日いせきのたたかいのもけいも、よくかんさつできてますよ。
作品(3)

家形埴輪 大本 康矢
今日のこだわり
埴輪は、人形だけだと思っていたけれど、家形埴輪があるのを見ておどろいたので、家形埴輪をかきました。
感想
博物館の展示を見て、いろいろなことを知れたり、絵をかいたりできたのでまた来たいと思いました。
歴博の先生から
本格的な写生画ですね。慣れたタッチで非常に立体的でリアルにかいてくれました。細部もかきこんでくれていますので、いろいろなことに気がついたと思います。埴輪にはほかにも大刀や楯などの武器、トリやウマなどの動物(ムササビなんかもあります)舟など、さまざまなものがあります。
作品(4)

たたかう道具 大本 悠矢
今日のこだわり
細形銅ほこ、よろい、ませい石けんがかっこよかったので、えらびました。
感想
昔もたたかう道具があってびっくりした。絵をかけてうれしかった。
歴博の先生から
たたかう道具にはいろいろな材料、いろいろなしゅるいのものがあります。てんじ室にはほかにもたくさんありましたが、どれだけ見つけられましたか?いつの時代からふえてくるのかも考えながら、また見つけにきて下さい。銅ほこが木とどのように連結しているのか、よく観察してかけていますよ。
作品(5)

ふつうの町 O.H
今日のこだわり
絵のがら。絵をぬるのがたいへんだった。
感想
絵が、かけてたのしかった。
歴博の先生から
黒と茶色しか使っていないのに、うまく立体的にかけていますね。とくにこい黒の使い方が印象的です。女性のはにわの表情がすごくいいですよ。首かざりやうで輪、イヤリングにおでこのくしと、こまかいところもよく観察できています。
作品(6)

王さまが居たところ 萱野 希美
今日のこだわり
こい色とうすい色です。
感想
楽しかったです。また、きたいです。
歴博の先生から
ちゃ色一色のはにわを、こいちゃとうすいちゃ、オレンジとき色で工夫してかきましたね。屋根のこまかいぶぶんもよくかんさつできています。
縄文犬も、あざやかなオレンジですてきです。
作品(7)

うまのかざり 神原 唯花
今日のこだわり
数にこだわりました。
感想
絵をかくのがたのしい。
歴博の先生から
沖ノ島でみつかった杏葉(ぎょうよう)という馬のかざりですね。さびている感じがうまく表現できています。茶色と黄みどりをあわせたのはすばらしいです。ほかのコーナーにも馬のかざりがいくつかありますので、また来てさがしてみて下さい。
作品(8)

ねずみがえし(高床倉庫) 北島 沙也
今日のこだわり
ねずみをもっとふやしてねこがかりをしているところをかけばよかった
感想
いろんなものがあるのをしっておどろいた
歴博の先生から
ねずみがえしがついていると、ねずみはこまったでしょうね。それでも上まであがったら、ねこがまっていた!?これにはねずみもびっくりしたことでしょう。やよいじだいにお米を作るくらしがはじまると、さまざまなへんかがおこったことを、ねこといっしょにかんがえてみてください。
作品(9)

らじょう門  北島 錬
今日のこだわり
クレヨンの中に無かったはだ色をきいろをうすくして表現した。近くから見たら見えなかった△←ここの部分を書いた。
感想
久しぶりに書きがいのある絵を書いて楽しかった。
歴博の先生から
大きくて複雑な羅城門によく取り組んでくれました。こまかい木組みもよく観察できています。黄色と赤をこくしたり、うすくくしたりして、うまく表現できましたね。屋根の上の鴟尾(しび)もかいてくれましたので、門が立派に見えますよ。お寺の屋根にもあるので、さがしてみて下さい。
作品(10)

沖ノ島 楠岡 由奈
今日のこだわり
石のでこぼこのところをこだわった。
感想
楽しかった。
歴博の先生から
暗い沖ノ島の部屋で、よくがんばってかいてくれましたね。石のでこぼこのところは、黒とはい色の線でうまくひょうげんできていますよ。ならんでいたつぼやかがみも、よく見てかいていますね。小さなつぼもよく見つけてくれました。
作品(11_1)

昔のぶき 楠岡 琉生
今日のこだわり
できるだけたくさんかけるようにした。
感想
すごくたのしかった。
歴博の先生から
かん国の昔のぶきをかいてくれましたね。ぎん色のぶきを、くろでうまくひょうげんしてくれました。つぎは日本の昔のぶきもかきにきてください。
作品(12)

土器の移り変わり 黒木 つぐみ
今日のこだわり
土器が時代ごとにどのように変わったのかを分かりやすくした。
感想
きずや、もようを細かく書くのがむずかしかった。
歴博の先生から
古い土器から順番によく観察してかいてくれましたね。気づいた点のコメントも入っていて、考古学者のようです。形やもよう、色の変化を的確にとらえています。どの土器が一番気に入りましたか?まだまだたくさんの土器がならんでいるので、またかきにきて下さい。
作品(13)


ねこの逆しゅう S.H
今日のこだわり
ねこ、かげ、いえ
感想
家のやねがむずかしかった。描くのが、多かったしむずかしかったので、つかれたけれど、たのしかった。
歴博の先生から
かわいいねこが生きているようにかけましたね。高ゆかそうこはたくさんかかなければいけないので大へんでしたが、木のつかい方など、よくかんさつしています。そうこの中のつぼもよく見ていますね。
作品(15)

きらきらのどうたく 鈴木 小絢
今日のこだわり
こまかいところ
感想
こまかいところにこだわってかいたりじっくりみてかけてたのしかったです。
歴博の先生から
どうたくのこまかいもようをよく見てかきましたね。つくりたてのきらきら光るどうたくを、きいろとオレンジをあわせて、とてもうまくひょうげんできました。また、ちがうどうたくもかんさつしにきて下さい。
作品(16)

倭の登場 鈴木 智子
今日のこだわり
さまざまな道具とかざりを、立体的に書いたこと
感想
かがみのもようをこまかく書くのが、むずかしく、よく見ると、も字が書いてあったり、三角四角などさまざまな形があるとわかりました。
歴博の先生から
じっくりと資料を観察することで、発見がありましたね。弥生時代の人たちが、これらの道具を見てどんなふうに思ったか考えてみて下さい。色のこさを変えてうまく立体的にかけたと思います。
作品(16)

にこにこはにわ 高橋 沙良
今日のこだわり
はにわのひょうじょう。すわっているはにわのようふくをがんばってかいた。
感想
はじめてきづいたことがたくさんあった。
歴博の先生から
女の人のはにわをかいてくれましたね。「にこにこはにわ」はいいなまえですね。てんじしりょうもよろこんでいますよ。ふくそうとかざりにこだわって、よくかんさつできています。つちいろのくびかざりは、そうぞうしてカラフルにしたのもいいですね。おでこについているのはくしです。よくみつけてくれました。
作品(16)

ハート形土偶 N.M
今日のこだわり
いろいろな色を、作って色をぬりました。
感想
楽しかったです。大きくかけてうれしかったです。
歴博の先生から
これはだれが見てもハート形土偶です。とても上手です。しかも表情があたたかく、家にかざっておきたいです。色づかいも、茶色と黄色をあわせていい色になっています。こまかい線も、よく観察しましたね。また次は、ちがう土偶もかきにきて下さい。
作品(16)

沖ノ島 萩原 友
今日のこだわり
むずかしい絵をかきたいと思ったからそこにこだわった。
感想
絵がかけてうれしかった
歴博の先生から
暗い沖ノ島の岩かげのようすが、黒と茶と黄色をまぜあわせることで、うまく表現できています。とくに黄色の使い方がすばらしい。昔の人たちが願いをこめて土器などをささげたふんい気が伝わってきます。
作品(16)

沖ノ島 17号遺跡 萩原 文
今日のこだわり
できるだけが用紙いっぱいにかいた。色の使い方に気をつけた。
感想
遺跡はでこぼこしていて、むずかしく、色がそれぞれちがう所があって、それによった使い方をしたらうまくできたし楽しかった
歴博の先生から
沖ノ島の展示コーナーはうす暗いのでかきにくかったでしょうが、最後までよくがんばってくれました。岩かげを単純にぬらず、色のこさやまぜ色で工夫し、おくゆきのある絵になりましたね。鏡や石で作った資料がなぜこんな所におかれていたのか、いろいろ想像してみて下さい。
作品(16)

「れきはくをかこうよ」 松本 奏
今日のこだわり
もようにこだわって書きました。
感想
須弥山石の形がむずかしかった。飛鳥時代に須弥山石を作ったのがすごいと思いました。
歴博の先生から
はく力のある須弥山石ができあがりましたね。もようにこだわってくれたおかげです。また黒をこくしたりうすくしたり、太くしたり細くしたりして使いわけたのも上手です。かこう岩というかたい石で作った飛鳥時代の人の技術力に気がついたのもすばらしいです。 
作品(16)

ナウマンゾウ M.S
今日のこだわり
今にも動きだしそうにかけました。
感想
先生のかいせつで鼻はどうなっているのかが、気になりました。
歴博の先生から
下から見上げるナウマンゾウはすごくはく力がありますが、それをうまくかけました。まさに、今にも動きだしそうです。黒だけでなく、青をこうか的に使っていますね。すばらしいです。この展示コーナーはまわりの木もよく考えてつくっています。そこもじっくり観察してくれましたね。
作品(16)

たかゆかしきそうこといえねこ 
村木 こころ
今日のこだわり
いえねこのもようです。たかゆかそうこのやねです
感想
いえねこのもようがむずかしかったです。たかゆかそうこのやねがむずかしかったです
歴博の先生から
大きなたかゆかそうこを、よくかんさつしてかけましたね。やねははなれてみないとかけなかったでしょう。ちゃんとかけていますよ。いえねこは2ひきいましたね。どちらの方がすきですか。なぜいえねこがいるのか、かんがえてみてください。ねずみがえしの下にねずみもいますね。まわりのてんじもかんさつしたんですね。
作品(16)

1.絶滅したナウマンゾウ
2.縄文と弥生の女性
 
山端小夏
今日のこだわり

1.よく観察して描いたところ。かげをつけたところ。背景を描いたところ

2.よく観察して描いたところ。色を重ねてできるだけ本物に近づけたこと

感想
昔の動物や人物を描いてすごく楽しかったです。集中して描いたからつかれたけれど納得のいく作品ができて良かったです。歴史は好きなのでまた来たいです。
歴博の先生から
やさしいタッチの絵ですね。どちらもよく観察できています。
ナウマンゾウはしわの部分をうまく表現し、濃淡で立体感が出せましたね。この展示コーナーは背景も重要なので、そこまで見てくれたのはうれしいです。
縄文人と弥生人は特ちょうをうまくとらえていますよ。細かいアクセサリーもよくかけています。とくに弥生人の服の色がいいいですね。色をまぜあわせて、とてもきれいにかいてくれました。
作品(16) 作品(16)

どぐう 遊佐 すはな
今日のこだわり
細かいところまで書いた
感想
とてもこうふんした。
歴博の先生から
実に見事な遮光器土偶(しゃこうきどぐう)です。黒の陰影がはく力満点ですね。こまかい部分も観察したうえで、スピード感ある線でえがけているのは、かなりかきなれた人なんでしょう。ハート形やミミズク形の土偶も、うまく特ちょうをとらえています。もっといろんな資料をかきにきて下さい。
作品(16)

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