ファミリープログラム


れきはくをかこうよ作品展

平成26年7月21日(月・祝)に、国立歴史民俗博物館の第1展示室の展示物を写生する「れきはくをかこうよ」を開催しました。幼小中学生32人の方が参加してくれました。先生のアドバイスを聞いて、みんないっしょうけんめいすみずみまでよく見て描いていました。
最初に、展示室で歴博の先生から展示物の説明がありました。その後、それぞれ好きな展示物を選び、絵を描きました。描いてみると、気がついたことや新たな発見があったようですね。たくさんの色をつかって描いた絵や細かいところまでていねいに時間をかけて描いた絵など、どれも力作ぞろいでした。

日   時
平成26年7月21日[月・祝]10:00~14:30
場   所
本館第1展示室
画   材
色鉛筆・鉛筆・画用紙
歴博の先生
考古研究系 工藤雄一郎先生、高田貫太先生

みんなの作品紹介

● 第1展示室 ●

画像をクリックすると別のウィンドウが開いて大きく見られます。

弥生時代のくらし 駒崎 裕佳
今日のこだわり
たてあな住居の色をこだわった。
注目点・疑問点
家の形。人が何かをしているところ。
歴博の先生から
竪穴住居の色あいが、とてもいきいきと表現できていると思います。人々が、古墳時代にどのようなくらしをしていたのか、もっと調べてみてください。
作品(1)

石棺 駒崎 和裕
今日のこだわり
いろをくふうした。
注目点・疑問点
ひびをちゃんとかいたところ。
歴博の先生から
石棺の風あいが、とてもいきいきと表現できたと思います。石棺の大きさがよく実感できますし、荘厳なたたずまいが上手にえがけていますね。
作品(2)

たたかい 賀川 七海
今日のこだわり
よろいのところです。理由はオレンジ色のほそ長いものを「何こあるかな」などと数えてかいたからです。
注目点・疑問点
たてが木でできていそうなので「バコン!とたたかれたらわれないのかな~」と思いました。
歴博の先生から
弥生時代の武人です。木のよろいを組み合わせている紐の数までしっかり観察できていますね。弥生時代になるとどうして武器や防具が必要になったのかを調べてみましょう。
作品(3)

複雑な鏡 庄司 茉緒
今日のこだわり
鏡の模様。
注目点・疑問点
模様のところ。色。
歴博の先生から
だ龍鏡の細かい文様や色あいが大変上手に表現できています。昔、鏡がどのように用いられたのか、さらに調べてみましょう。
作品(4)

ブタとそうこ 庄司 紘志朗
今日のこだわり
そうこのやねをまちがえないようにかいた。
注目点・疑問点
ブタが下にいるところ。
歴博の先生から
他の小学生たちが注目しなかったブタもしっかり描けていますね。弥生時代にはブタの骨がみつかっています。展示室にあるので調べてみてください。
作品(5)

海で狩り 根本 輝
今日のこだわり
独木船の色。
注目点・疑問点
独木船の足をかけるところ。
歴博の先生から
千葉県で見つかった3000年前の舟です。足をかける出っぱりの様子や色あいがよく観察できていますね。この舟はカヤという木でできています。どんな木なのかを調べてみましょう。
作品(6)

きれいなつぼ 根本 瑠華
今日のこだわり
そのつぼの色、形。
注目点・疑問点
そのつぼの形。
歴博の先生から
三彩の壺の華やかな色彩を上手に表現できたと思います。人面付土器のユニークな顔の表情も生き生きと表現できました。
作品(7)

じょうもんビーナスとかがみ 山地 礼華
今日のこだわり
かがみのもようをこだわって描いたよ。どぐうのかおをこだわって描いたよ。
注目点・疑問点
かがみのこまかいところに注目しました。
歴博の先生から
長野県で見つかった土偶で、「縄文ヴィーナス」と呼ばれています。土偶の顔や体のプロポーションなど、よく観察できていますね。おなかも出ています。どうしてこういう形をしているのか調べてみましょう。鏡は内行花文鏡といいます。孤状の文様がしっかり描けていますね。
作品(8)

三まいのかがみ 黒田 和佳
今日のこだわり
もようをこまかく描けたこと。
注目点・疑問点
もようがきれいなところ。
歴博の先生から
一つ一つの鏡の細やかな文様が大変上手に表現できていますね。色あいも、昔の鏡の整然さをうまく表現していると思います。
作品(9)

千葉のはにわたち 鈴木 琉月
今日のこだわり
茶色だけぬっているわけではなく、黄色やオレンジ色をぬって明るくしました。
注目点・疑問点
はにわのポーズやくびわにくふうしました。
歴博の先生から
人物埴輪の微妙な色あいがとても上手に表現できていると思います。ユニークな顔の表情とともに静かにたたずむ様子が、絵から感じ取ることができました。
作品(10)

むかしのいえ 鈴木 千翔
今日のこだわり
わらのような家でむかしの生活を再現!
注目点・疑問点
畑があったり、昔の人の暮らしぶり。
歴博の先生から
むかしのいえのようすが、じょうずにえがけていますね。ひとびとが生き生きとくらしていた様子が感じとれます。
また、れきはくにあそびにきてくださいね。
作品(11)

らじょうもん 中村 一太
今日のこだわり
まわりに、青いわくを、らじょうもんがめだつように描きました。
注目点・疑問点
てすりのあいだに緑色があってじカラフルだった。
歴博の先生から
羅城門をななめから眺めることで、柱や部材の組み合わせの様子を上手に表現できたと思います。一度、奈良の平城京を訪れてみてください。c
作品(12)

おもしろい土ぐう 荒井 瑞香
今日のこだわり
土ぐうのもようのところ。
注目点・疑問点
形がおもしろいところ。
歴博の先生から
縄文時代晩期のもので、遮光器土偶(しゃこうきどぐう)と呼ばれています。体の文様や頭の飾りもよく観察できていますね。目は閉じているような形になっています。土偶に縄文人がどんな願いや祈りをこめたのか、考えてみましょう。
作品(13)

おもしろいかおの人 齋藤 光希
今日のこだわり
こまかいもようをかくことです。口のぼつぼつです。
注目点・疑問点
なんで、目はほそいんですか。土ぐうをほるには、どうすればいいでしょうか。
歴博の先生から
縄文時代で最大の土偶の頭の部分です。全身は推定で1メートルにもなります。細い目は「目を閉じている」様子を表現したものでしょう。土偶を掘るには、大学に行って考古学の勉強をしましょう。
作品(14)

じょうもんどき 森泉 雄介
今日のこだわり
どきのこまかいもよう。
注目点・疑問点
どきにこまかい線があるところ。
歴博の先生から
縄文時代中期(約5000年前)の土器です。全体の形や縁(ふち)のところの装飾の様子がよく描けています。こんな大きな土器を何に使ったのか、考えてみましょう。
作品(15)

どうたく 森泉 耀介
今日のこだわり
どうたくのもよう。
注目点・疑問点
かたちともよう。
歴博の先生から
銅鐸の胴部の文様は、「けさだすきもん」といいます。横の文様が上になっているところなど、よく観察できています。ヒレに付けられた飾耳(かざりみみ)もしっかり描けていますね。どんなお祭りに使われたのか、調べてみましょう。
作品(16)

すてきなたかゆかしきそうこ 髙橋 瑠衣
今日のこだわり
木の色をぬるときに、黄色を混ぜたりしてすこし色を変えた。
注目点・疑問点
高さ。
歴博の先生から
ネズミ返しやハシゴの様子がよく観察できていますね。どんなものが建物の内で保管されていたのか、考えてみましょう。
作品(17)

らじょうもん 櫻井 雄太
今日のこだわり
まるやしかくのもよう。
注目点・疑問点
がんじょうそうなところ。
歴博の先生から
らじょうもんのはなやかなようすが大変上手に表現できました。
作品(18)

とうてつもんかなえ 櫻井 翔太
今日のこだわり
さびのぶぶんをこだわりました。
注目点・疑問点
なんでとってがついているんですか。
歴博の先生から
3本足の青銅器(せいどうき)で鼎(かなえ)といいます。中国で作られたものです。把手(とって)は棒などを通して運ぶのに使ったのかもしれません。日本の弥生時代の青銅器と比べてみましょう。
作品(19)

ねずみがえし 西村 凪紗
今日のこだわり
わらを止める丸太。
注目点・疑問点
そうこの上にある木の板。
歴博の先生から
屋根のカベになっている木の板の様子やハシゴ、それに臼(うす)と杵(きね)もしっかり描けていますね。ネズミ返しはどうして必要だったのか調べてみましょう。
作品(20)

むかしのそうこ 西村 優山
今日のこだわり
やね。
注目点・疑問点
いろのちがい。
歴博の先生から
弥生時代に大事な食べものを保管していた建物です。中に入るためのハシゴもしっかり描けていますね。どんな食べものが中に入れられていたのか調べてみましょう。
作品(21)

三内丸山遺跡の復元模型 深堀 咲弥伽
歴博の先生から
掘立柱建物の様子がよく描けていますね。建物の中にはどんなものがあるのか調べてみましょう。
作品(22)

くらす人々 K.T
今日のこだわり
人間をいっぱいかいた。
家を立体てきにかいた。
全体をえがいた。
注目点・疑問点
はっぱをいっぱいかいた。地面の色、いねとかが気になった。
歴博の先生から
古墳時代のムラの様子が細かいところまでいきいきと描けていると思います。馬が人々の生活の中でどのように役立っていたのか、ぜひ調べてみてくださいね。
作品(23)

はにわ 盛岡 あずさ
今日のこだわり
じつ物を見て、どこがひびわれしているかをこだわりました。
注目点・疑問点
色を注目しました。
歴博の先生から
人形埴輪の静かにたたずむ姿を上手に表現できましたね。色あいの細やかさについても注目していることがよくわかります。
作品(24)

弥生時代の銅鐸 T.S
今日のこだわり
銅鐸は色がとてもむずかしかったです。なので、色づかいがむずかしく苦戦しました。ですが、無事にできたのでよかったです。もっともこだわったのは、クーピー12本で仕上げたかさねぬりです。
注目点・疑問点
”注目”銅鐸のがらです。MMのようながらが多く、ていねいに仕上げました。
“気になるところ“銅のさびたところの色がちょっと気にくわなかった。
歴博の先生から
銅鐸の文様が細部までよく観察できています。ヒレにある文様は「鋸歯文」といいます。ヒレの上部に付けられた飾耳もしっかり描けています。銅鐸がどうしてこのように大きく装飾的になっていったのか、ぜひ調べてみてください。
作品(25)

やよいじだいのけん T.S
今日のこだわり
けんがすきなので、やよいじだいのけんをみつけて、かきました。
注目点・疑問点
まっすぐのびているところと、さきっぽがとんがっているところです。
歴博の先生から
2つの剣の違いがよく観察できていますね。最新の銅剣の方が幅広になっています。この剣は、もともとはどんな色をしていたのかわかりますか?展示室で調べてみてください。
作品(26)

はにわ 佐々木 裕二
今日のこだわり
耳飾りを描くのがむずかしかったけどがんばりました。
注目点・疑問点
目の形。
歴博の先生から
人物埴輪のおごそかなたたずまいが、大変上手に描けていると思います。芝山のはにわ資料館にも一度行ってみてください。
作品(27)

ちょっこもんたいえんないこうかもんきょう 田中 優伍
今日のこだわり
たいようみたいなところをうまくやったこと。
注目点・疑問点
かがみのもんようがおもしろい。
歴博の先生から
鏡の細やかな文様を上手に表現できました。ぜひ、色をつけてみて下さいね。
作品(28)

›››「れきはくをかこうよ(2013) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2012) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2011) 作品展」はこちら

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