徳川将軍(しょうぐん)が、今の東京である江戸(えど)に幕府(ばくふ)を開いていた江戸時代のころを中心に、16世紀末~19世紀半ばのようすを展示しています。日本と外国との交流、都市江戸の社会と文化、旅行と物の流通、村のようすなどについてしょうかいします。
17世紀のはじめ、徳川家康(とくがわいえやす)が江戸(えど)に幕府(ばくふ)を開き、江戸が政治の中心になりました。江戸時代の日本は、「鎖国(さこく)」をしていたと思われがちですが、世界との交流がなかったわけではありません。長崎でオランダや中国と貿易をしたり、 朝鮮(ちょうせん)・現在の沖縄である琉球(りゅうきゅう)、アイヌの人びとと、人やものや情報が行き来し、国際社会に開かれていました。
上のスクリーンでは、朝鮮(ちょうせん)や琉球(りゅうきゅう)の国王の外交使節が江戸に行くようすをえがいた絵とそのときの音楽がながれています。
当時の日本に来たオランダ人との交流をえがいた絵です。
江戸城(えどじょう)とまわりの町のようすです。このような絵から江戸時代の人びとのようすがわかります。
江戸(えど)時代の地図をみると、当時の人びとが世界や日本をどのように見ていたかがわかります。いろいろな世界地図や日本地図がならんでいるので、今の地図とくらべてみてください。
江戸(えど)時代の中ごろに日本人がつくった地図です。
江戸(えど)時代の終わりごろに、伊能忠敬(いのうただたか)がつくった地図です。日本の形は今の地図とほとんど同じようにえがかれています。
江戸(えど)時代の学校「寺子屋(てらこや)」の体験コーナーです。文字を学んだり、すごろくで遊んだりしてみませんか。
ボランティアといっしょに江戸(えど)時代の子どもたちの勉強や遊びが体験できます。
地獄(じごく)と極楽(ごくらく)のようすをのぞいてみてください。
江戸(えど)は、日本でもっとも大きな城下町(じょうかまち)でした。そこに住む人びとの興味や関心、文化などを知ることのできる錦絵(にしきえ)や着物、道具などを展示しています。
にぎやかな町のようすを再現しました。どんな建物があるか、どんな仕事をしている人がいるか、のぞいて見てください。
身分によって着物のもようや材質がちがっています。
※展示している着物は定期的にかわります。
全国各地に城下町(じょうかまち)ができ、いろいろな品物が船や馬などによって各地に運ばれるようになりました。また、道路も整備され町人や農民も旅を楽しむようになりました。
北前船は北海道と大阪の間を、品物を運びながら往復していました。
伊勢(いせ)神宮へお参りする道のとちゅうにある角屋という旅館を再現(さいげん)しました。中に入れますよ。
江戸(えど)時代も終わりごろになると、幕府(ばくふ)を批判(ひはん)する考え方や、自分たちの地域(ちいき)の文化や歴史をみつめ直そうという動きが生まれました。村に住んでいた人たちが考えていたことや活動していたことをしょうかいします。
農村の1年間の仕事のようすを、季節にそってえがいた屏風です。
台風でそうなんしてアメリカの船に助けられた浜田彦蔵(はまだひこぞう)という船員が書いた体験記です。この人は、日本にもどり日本で最初の新聞をつくりました。