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第2展示室 中世

平安時代から安土(あづち)桃山(ももやま)時代ころまでを展示しています。平安京の貴族(きぞく)の生活、武士の都・鎌倉(かまくら)、室町(むろまち)時代の京都や城下町(じょうかまち)のようす、さまざまな職業の発達や、アジアや西洋との国際関係などをしょうかいします。

第2展示室マップ


(1) 王朝文化

京都に平安京がつくられ、それまでの中国にならった文化から、そこを舞台(ぶたい)に日本的な文化が花開きました。ひらがなやカタカナが生まれました。ここでは貴族(きぞく)たちが、どのような生活をおくったのかを中心に展示しています。

  • 東三条殿 写真
    東三条殿(ひがしさんじょうどの)

    1000年くらい前の貴族(きぞく)、藤原道長(ふじわらのみちなが)が住んでいた家の模型です。実際の土地は、横はばが120メートルほどありました。

  • 貴族の服装 写真
    貴族(きぞく)の服装(ふくそう)

    平安時代の貴族(きぞく)の服装です。夏と冬ではちがう服を着ています。

  • 生活に使う道具のならんだ室内 写真
    生活に使う道具のならんだ室内

    貴族(きぞく)の女性がくらしていた部屋を再現しています。



(2) 印刷文化

日本では中国(宋・そう)の影響を受けて、平安時代中ごろから仏教の経(きょう)などの印刷が本格的におこなわれるようになりました。 その場所も、京都・奈良のお寺から、地方へと広まっていき、仏教以外の実用書や文学、歴史書などに広がっていきました。ここでは、日本の印刷のうつりかわりを展示しています。

  • 印刷のはじまり 写真
    印刷のはじまり

    日本では、仏教をひろめるために経(きょう)の印刷がはじめられました。

  • 宋版後漢書(国宝・12世紀) 写真
    宋版後漢書(そうはんごかんしょ)(国宝・12世紀)

    中国から輸入された本の一部です。これは卑弥呼(ひみこ)について書いてあるページです。

  • 伊勢物語 写真
    伊勢物語(いせものがたり)

    江戸時代はじめにつくられた本です。文字は、木をほった活字で印刷しています。



(3) 東国と西国

平安時代まで日本の政治の中心は西日本(西国)にある京都でしたが、鎌倉(かまくら)時代には武士の幕府(ばくふ)が東日本(東国)の鎌倉にでき、西日本と東日本の文化のちがいもはっきりしてきました。今でも生活や文化にちがいがあります。

  • 板板碑と鉄の仏像 写真
    板碑(いたび)と鉄の仏像

    戦いで亡(な)くなったお父さんと、その後37年間家を守ったお母さんのお墓です。となりの仏像は、700年くらい前に鉄でつくられたものです。

  • 鎌倉の地形 写真
    鎌倉(かまくら)の地形

    周囲を山で囲まれ、南は海になっている鎌倉の地形と、幕府(ばくふ)の建物や寺などの位置を示しています。

  • 流通と都市、瀬戸内海の交通 写真
    流通と都市、瀬戸内海の交通

    岩手県の平泉(ひらいずみ)、青森県の十三湊(とさみなと)、広島県の草戸千軒町(くさどせんげんちょう)など、日本各地でさかえていた都市の展示です。



(4) 大名と一揆

室町(むろまち)時代になると農民も力をつけて、自分たちの要望をかなえるために武士と戦うこともありました。これに対して大名は自ら地域を支配しようとしました。このような時代のながれを展示しています。

  • 一乗谷朝倉氏の館 写真
    一乗谷朝倉氏の館(やかた)

    越前(福井県)の戦国大名・朝倉義景(あさくらよしかげ)の館の復元模型です。この建物があった一乗谷(いちじょうだに)という城下町で発掘(はっくつ)されたものも展示しています。

  • 洛中洛外図屏風 写真
    洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)

    室町(むろまち)時代の京都をえがいた屏風です。これは、約500年前につくられました。

  • 京都の町並 写真
    京都の町並

    室町(むろまち)時代の京都の町並を復元した模型です。



(5) 民衆の生活と文化

室町(むろまち)時代は、民衆が活やくした時代です。農業やものづくりの技術が発展し、今につながるたくさんの芸能も生まれました。

  • 桂女 写真
    桂女(かつらめ)

    桂(かつら)川でとったアユを京都の町に売りに来ていた女性です。頭に白い布を巻く習慣がありました。

  • 大鋸引き 写真
    大鋸(おが)引き

    「大鋸(おが)」とよばれる大きなノコギリは中国から伝わりました。大きな木をたてに切るのがらくになりました。

  • 農村の風景 写真
    農村の風景

    田んぼより低いところにある水をくみ上げるため、このような水車をつかいました。



(6) 大航海時代のなかの日本

東アジアには、ヨーロッパから鉄砲(てっぽう)とキリスト教をはじめとするたくさんのものが伝わりました。ちょうど戦国時代だった日本では、戦争で鉄砲を使うようになりました。それから日本がどうかわっていったかを展示しています。

  • 朱印船 写真
    朱印船(しゅいんせん)

    朱印船という貿易船(ぼうえきせん)の模型です。この船で東南アジアまで行っていました。

  • 日本に輸入されたもの 写真
    日本に輸入されたもの

    東南アジアから、動物の毛皮、生糸(きいと)、さとう、絹織物(きぬおりもの)などが運ばれました。

  • 鉄砲伝来 写真
    鉄砲伝来

    火縄銃(ひなわじゅう)はヨーロッパから東アジアに伝わり、そこで改良されたものが日本に伝わったと考えられます。

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