第85号 1997年11月20日発行

題字解説

  • [特集 くらしの歴史学] すてる
  • 連載 歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
    すてる

表紙解説

汐留遺跡 提供 東京都教育庁生涯学習部文化課
錦絵 国立歴史民俗博物館蔵

(1)汐留遺跡

(2)錦絵

(3)錦絵

汐留遺跡 提供 東京都教育庁生涯学習部文化課
錦  絵 国立歴史民俗博物館蔵

明治5年(1872)に開通した日本で初めての鉄道はこの新橋駅(汐留)が始発であった。発掘で、「汽車土瓶」の愛称で親しまれた土瓶や湯飲み茶碗が大量に出土した
(1).中には、駅名の書かれたものもある。駅弁とともに売られ、昭和30年代までは主に陶器製で、車内のゴミとして捨てられた。
新橋駅は錦絵に描かれたように,たちまちのうちに「東京名所」になって、全国から上京した人々の新しい出会いの場となった。

目次

巻頭エッセイ わたしのつくってみたい博物館

蝸牛堂(かぎゅうどう)引き出し博物館 / 降旗千賀子

歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉

すてる

[特集 くらしの歴史学] すてる

  • 平安京・中世京都のトイレと排泄 / 西山 良平
  • 土器をすてる / 飯村 均
  • 捨てられた古道具のお化けたち / 小松 和彦
  • [コラム] 貝塚は「ゴミ捨て場」か / 樋泉 岳二
  • [コラム] みくだり半 / 長田 かな子

歴博対談 第15回

ごみと環境と考古学 / 松田美夜子+佐原 真

書評

高橋敏著『家族と子供の江戸時代』
「個人」を通して読む「歴史」 / 山田 厳子

展示批評

[企画展示] 「時代を語る[染]と[織]」
歴博ならではの企画 / 浅野秀剛

地球時代の日本研究 第4回

米国の日本陶磁器研究今昔 / ルイズ・コート

よみがえる風景

封印された古墳時代の村-黒井峯・西組遺跡- / 藤尾 慎一郎

歴博かわら版