第134号 2006年1月30日発行

題字解説


表紙解説

アフリカ・ナミビアの風景

A

B

C

D

わたしたちは写真というかたちを通して、ある時空間の一瞬を切りとってみる。写真は単に被写体を記録するだけのものではない。そこにはさまざまな記憶がこめられている。また、被写体やそこに内在する記憶は、写真をみる人によってさまざまにかたちを変えて、日々あらたな記憶を創造しつづける。本号の表紙写真はすべて1994年から98年に撮影したアフリカ・ナミビアの風景の一部である。
A:カオコランドの風景-雨季の一瞬の晴れ間。B:ナミブ砂漠。C:海岸には、うちあげられた難破船が放置されて、ゆっくりと朽ちていく。D:砂漠の植物ヴェルヴィッツィア。ゆっくりと成長して千年以上、生きつづける。

目次

[特集] 記憶と記録

「記憶」と「記録」を関連しあう
表現の総体としてとらえなおす試み / 吉村 郊子

歴史の証人 写真による収蔵品紹介

流宣日本図の地理情報 / 青山 宏夫

[特集] 記憶と記録

  • 「記録」でよみがえる「記憶」-人類学における衛星画像の利用- / 梅崎 昌裕
  • 歴史学における記憶と記録 / 春田 直紀
  • 伝える力-ことばやふるまいが文字化・映像化されるということ- / 吉村 郊子
  • 写真における再現と表現について / 宮田 公佳
  • [コラム] 空からの歴史探検 / 三河 雅弘

歴史への招待状

企画展示 「日本の神々と祭り-神社とは何か?-」 / 新谷 尚紀 / 山田 岳晴

研究者紹介 [22]

私と考古学 / 藤尾 慎一郎

博物館展示のいま 5 九州国立博物館

あじっぱにいらっしゃい / 三木 美裕

展示批評

企画展示 「水辺と森と縄文人-低湿地遺跡の考古学-」
縄文人の技を読み解く / 清水 芳裕

れ・き・は・く・井・戸・端・会・議

歴博かわら版