企画展示「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」
国立歴史民俗博物館(千葉・佐倉)/2016年7月12日(火)~9月4日(日)

博物館では、企画展示「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」を2016年7月12日(火)から9月4日(日)まで開催いたします。江戸時代後期に医師として来日したシーボルトの没後150年を記念して開催する本展では、シーボルトが母国に残したコレクションを里帰りさせ、彼がヨーロッパで紹介したかった日本の姿に迫ります。

この度、歴博の調査で「カナ書き伊能特別小図(いのうとくべつしょうず)」の写しであることが明らかに!!

江戸時代後期にオランダ商館付の医師として来日したシーボルトが、ひそかに持ち出そうとして果たせなかった地図の写しが、シーボルトの子孫であるドイツのフォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家で発見されました。

シーボルトは、国禁の地図を幕府天文方の高橋景保(かげやす)から手に入れましたが、それが帰国直前に発覚し、幕府に地図を没収されてしまいます(シーボルト事件)。今回、人間文化研究機構・国立歴史民俗博物館の調査によって、シーボルトの子孫の家で「カナ書き伊能特別小図」(国立国会図書館蔵)の写しが発見され、シーボルトがひそかに持ち出そうとした国禁の地図が「カナ書き伊能特別小図」であることが証明されました。

また、高橋景保に対する尋問の詳細を伝える資料はほとんどないとされていますが、その内容を記した文書(個人蔵 国立歴史民俗博物館寄託)が確認され、この文書からもその地図が「カナ書き伊能特別小図」であることを確かめることができました。

いずれも、日本初公開資料!!

シーボルト事件関係書付(写)

「シーボルト事件関係書付(写)」
文政十一年(一八二八年)(個人蔵)
高橋景保の取り調べに関する文書

「日本図(西日本)」
(フォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家蔵)
発見された「カナ書き伊能特別小図」(国立国会図書館蔵)の写し

国立歴史民俗博物館において7月12日(火)から開催される企画展示「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」で、フォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家に残された「カナ書き伊能特別小図」に関連する5枚のうち1枚とその関連資料、及び高橋景保の取り調べに関する文書を展示します。 つきましては、本展とあわせて、ご紹介頂けましたら幸いです。

※広報画像のご用意がございます。掲載をご希望の場合は広報事務局までお問い合わせください。

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