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開催概要関連の催し物広報用素材の提供について問い合わせ先

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきましては、格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。

当館では平成26年7月23日(水)より、特集展示「中国・四国の荒神信仰-いざなぎ流・比婆荒神神楽-」を開催します。

中国・四国地方には、娯楽性を強めた歌舞・芝居としての神楽が盛んである一方、農耕や杣(そま)(伐木の職人)・鍛冶・大工などの生業と関わった信仰の要素が濃厚な神楽が山村に伝承されています。今回の展示では、特に地域の生活・生業と関わる荒神や神仏・精霊の信仰に注目して、総合展示「おそれと祈り」での「比婆荒神神楽」コーナーを発展させて、中国地方の比婆荒神神楽と四国地方における「いざなぎ流」を中心とした歴史と伝承について紹介致します。

つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。

敬具

開催概要

第4展示室 特集展示
「中国・四国地方の荒神信仰-いざなぎ流・比婆荒神神楽-」
開催期間2014年7月23日(火)~
2015年1月12日(月・祝)
開催期間 2014年7月23日(火)~2015年1月12日(月・祝)
会場 国立歴史民俗博物館 総合展示第4展示室 副室
料金 一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円/中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。
開館時間 ~9月:9時30分~17時00分 (入館は16時30分まで)
10月~:9時30分~16時30分 (入館は16時00分まで)
休館日 月曜 (休日の場合は翌日を休館日とします)、年末年始(12月27日~1月4日) ※8月11日は開館します
主催 国立歴史民俗博物館

趣旨

歴博では、民俗研究映像『物部の民俗といざなぎ流御祈禱』(2002年度)、共同研究「宗教者の身体と社会」(2003~2005年度)以来、民俗的な宗教の研究と資料収集を重ねてきました。今回はその成果の一端を示すとともに、昨年リニューアルオープンした第4展示室(民俗)でも展示している比婆荒神神楽やいざなぎ流について、より理解を深めて頂きたいと考えています。

中国・四国地方には、娯楽性を強めた歌舞・芝居としての神楽が盛んである一方、農耕や杣・鍛冶・大工などの生業と関わった信仰の要素が濃厚な神楽が山村に伝承されています。今回の展示では、民俗的な信仰に注目して、総合展示「おそれと祈り」での「比婆荒神神楽」コーナーを発展させて、中国地方の「比婆荒神神楽」と四国地方における「いざなぎ流」を中心に荒神などの信仰の歴史と伝承を考えます。

みどころ

-今も続く「祈り」の姿。

「いざなぎ流」は、マンガや映画・TVでもブームになった「陰陽師」の末裔として注目されたりもしていますが、神に祈り捧げるための神楽を行う一方、病人治癒の祈禱などの呪術を行ってきました。そうした祭りや祈禱では、生活や山・川など生業の場のあちこちに存在すると信仰されてきた「荒神」などがおそれられ、家や村の平安を祈る祭祀では、その終結で荒神を鎮めるための作法が、現在でも行われています。

また、「比婆荒神神楽」では、村の鎮守の神とは別に、外の祠に祀られる「荒神」への祭祀がていねいに行われ、33年に一度行われる「大神楽」では、神話に基づく芝居も演じられ、人々は現在でも楽しみにしています。

本展示においては、荒神信仰や仏教・五行思想の濃厚な祈禱の歴史と実態を伝える文献とともに、祭りや祈禱の場で使われる仮面や、比婆荒神神楽において、舞台であばれまわるヤマタノオロチなど、民俗造形の世界の一端を紹介します!

主な展示物 

※内容は変更になる場合があります。

○いざなぎ流
御幣、村公神の祭壇、物部地域仮面(複製)、旧小松豊孝記所蔵資料 など

○比婆荒神神楽
杤木家文書『王子の舞』台本、『六道十三仏勧文』、「八重垣の能」ヤマタノオロチ など

約50点(すべて本館蔵)

関連イベント

展示解説会のご案内

日時 7月23日(火) 13:30から
会場 本館第4展示室副室

当展示プロジェクト委員による展示解説を行います。事前予約等は必要ございません。 詳細につきましては下記「このリリースに関するお問い合わせ」までお問合せください。

ギャラリートーク

展示担当者による解説を月一回程度、開催します。日程など詳細については、れきはくHPをご覧下さい。

同時期開催

企画展示

「弥生ってなに?!」

開催日時 2014年7月15日(火)~9月15日(月祝) 9:30~17:30
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
入苑料 一般 830(560)円、高校生・大学生 450(250)円、小・中学生無料 
※( )内は20名以上の団体

総合展示 第3展示室 特集展示

「江戸図屏風と行列」

開催日時 2014年8月5日(火)~ 9月15日(月祝) 9:30~17:30
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室
入苑料 一般 420円(350円)、高校・大学生250円(200円)、小中学生 無料

くらしの植物苑特別企画

「伝統の朝顔」

開催日時 2014年7月29日(火)~ 9月15日(月祝)9:30 ~ 16:30(入苑16:00まで)
会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
入苑料 個人(高校生以上)100円 団体(20名以上)50円 ※小中学生無料

その他の催事のご案内

歴博講演会

歴博講堂にて開催、13:00~15:00、申込不要、入場無料、先着順(定員260名)

7月12日(土)第367回「暦と伝承」 小池 淳一(本館民俗研究系)
8月9日(土)第368回「弥生ってなに?!」 藤尾 慎一郎(本館考古研究系)
9月13日(土)第369回「近年行ったデジタル展示について」 鈴木 卓治(本館情報資料研究系)

くらしの植物苑観察会
くらしの植物苑にて開催、13:30~15:30(8月23日は10:00~12:00)、申込不要、要入苑料

7月26日(土)第184回「コメと水」 西谷 大(本館考古研究系)
        ※本館企画展示「弥生ってなに?!」関連
8月23日(土)第185回「朝顔の彩(いろどり)」 仁田坂 英二(九州大学)
9月27日(土)第186回「木の年代をはかる」 坂本 稔(本館情報資料研究系)

広報用素材の提供について

ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先は下記の「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。

ご注意

  • 本図版の使用は、「第4展示室特集展示『中国・四国地方の荒神信仰-いざなぎ流・比婆荒神神楽-』」の広報に関するものに限ります。
  • 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
  • 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを400ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
  • ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。

以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

物部・鬼面 複製 いざなぎ流 物部・十二のヒナゴ面 複製 いざなぎ流 木魂荒神(こだまこうじん)
いざなぎ流 水神 女辰(めんたつ)の幣 比婆荒神神楽「八重垣の能」ヤマタノオロチ
比婆荒神神楽 荒神面 複製 比婆荒神神楽 年神面 複製

比婆荒神神楽
東城町・杤木家文書:天和二年(1682)『祈祷の呪符』 複製

総合展示第4展示室「おそれと祈り」ゾーンの
比婆荒神神楽舞台

 

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報・普及係 横尾・小林・尾高

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp