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日本の中世文書(ちゅうせいもんじょ)―機能(きのう)と形と国際比較(こくさいひかく)―

2018年10月16日[火]~2018年12月9日[日]

歴史博物館には、昔の人が書き残した書類がたくさんあり、「文書(もんじょ)」。とよんでいます。くずし字が使われていて少しなじみにくいですが、見方が分かるととてもおもしろいものです。

今回の企画展示では、日本の中世、およそ平安時代の後期から安土桃山時代を中心に、いろいろな種類の文書を取り上げています。文字や文章の書き方、自分の署名やハンコを押す場所、紙の形、大きさ、種類、などそれぞれに意味があります。すべての文書に、読み方や文書の意味を付けていますので、くずし字が読めなくても大丈夫! キャラクターさんたちのやさしい解説を読むだけでも楽しめます。日本と関わりの深かった韓国や中国などの東アジアの国々の文書も展示されます。

◀ 源義経自筆書状

1185年(本館蔵)

源義経(みなもとのよしつね)が、全部自分で書いた手紙です。後で紙の裏も利用されたので、裏にも文字があります。

尼しやうせう領地売券 ▶

1311年(本館蔵)

土地の売買の時に作成された証文です。女性が売主であるため、仮名を使っています。中世の女性は財産権を持っていました。

◀ 足利尊氏下文
1351年(本館蔵)
足利尊氏(あしかがたかうじ)は室町幕府初代将軍です。「下(くだす)」から始まる下文(くだしぶみ)は、家来などに宛てた命令文書です。

織田信長朱印状 ▶
1581年(本館蔵)
織田信長が出した手紙です。日付の下に「天下布武(てんかふぶ)」と書いた朱色(しゅいろ)の印(ハンコ)を押してあります。

◀ 羽柴秀吉書状
1583年 (本館蔵)
後の豊臣秀吉が上杉景勝(うえすぎかげかつ)に送った外交文書です。左下にあるのは、署名に使った「花押(かおう)」というサインです。

千葉邦胤朱印条書 ▶
1585年(千葉市立郷土博物館蔵)
千葉邦胤(ちばくにたね)の朱印状です。千葉氏は現在の千葉県に領土を持っていた戦国大名です。

◀ 伊達政宗書状
1589年(本館蔵)
東北の戦国大名伊達政宗(だてまさむね)の手紙。四角い形は、関東や東北地方でよく使われました。文書は地域による個性もあります。

明国箚付(みんこくさっぷ)前田玄以宛 ▶
1595年(東京大学史料編纂蔵)
中国の明国(みんこく) (1368年~1644年)の文書です。豊臣秀吉の家来、前田玄以(まえだげんい)に中国の官職を与える内容です。
※展示期間:10月16日~10月28日

 


名 称
「日本の中世文書(ちゅうせいもんじょ)―機能(きのう)と形と国際比較(こくさいひかく)―」
会 期
2018年10月16日[火]~2018年12月9日[日]
開館時間
9時30分~16時30分 (入館は16時00分まで)
休館日
毎週月曜日(ただし月曜日が休日の場合は次の日)
主 催
国立歴史民俗博物館
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