みなさんは、位牌や仏壇などという言葉を聞いたことがあるでしょうか。自分の家にあるという人もいるかもしれませんね。仏壇は、仏さまとともに亡くなった家族をまつる場でもありました。
今回の展示では、仏壇や位牌、仏具などさまざまな道具に注目し、仏壇がどのようにまつられてきたのか、そこでは地域によるいろいろなあり方や、現代の変化なども含めて、私たちはどのように亡くなった人を考えてきたのかについて、みていくものです。
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戸棚(とだな)式家具仏壇 青森県で使われていたもので、家具として置くことができる仏壇で、あまり飾りはついていません。 |
トートーメー 国立歴史民俗博物館蔵 沖縄の位牌で、赤い札に先祖の名前を書き、たくさんの先祖を一緒にまつることができます。中国文化の影響を受けた形をしています。 |
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二代目中村翫雀(かんじゃく)死絵 歌舞伎(かぶき)の役者である中村翫雀が亡くなった時に出された浮世絵です。位牌に戒名(かいみょう 仏教における亡くなった人の名前)といっしょに、手に数珠(じゅず 仏さまを拝むための道具)を持った翫雀の姿が描かれています。 |
遺影(いえい)写真付位牌 まだ写真がめずらしい時代に、亡くなった人の写真と、戒名を書いた位牌が合体したものです。 |
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地蔵(じぞう)の土人形 国立歴史民俗博物館蔵 秋田市八橋で作られた地蔵の土人形です。子どもが亡くなると、名前や亡くなった日を裏に書いて、お寺に置き、安らかであることを祈ります。 |
モリモノ 個人蔵 これは食べ物を表すかざりものです。埼玉県の東の方の地域では、8月のお盆のときに蓮の花の造花と一緒にこれを飾って、いつも仏壇に花と食べ物が供えられているようにしています。 |