いつも笑顔で福々しいエビスは、私たちにとって最も身近で親しみ深い神の一つです。しかし、エビス信仰がどのように起こり、どのようにして各地で受け入れられていったかなど分からないところが多くあります。現在エビスは、ひろく福神として考えられていますが、もともとは漁業の神をはじめとして、商業の神、農業の神といった職業と結びついた性格の強い神です。
本展示では、にぎやかで楽しいエビスの姿を通して、エビス信仰のさまざまな様子を紹介します。
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エビス神像 年代不詳(ふしょう) 烏帽子(えぼし)を被(かぶ)った笑顔の男性が、釣竿を握り、鯛(たい)を抱える姿がエビスの基本。 |
恵比寿大黒模様型染万祝(えびすだいこくもようかたぞめまいわい) 1953(昭和28)年 国立歴史民俗博物館蔵 漁師の晴れ着「万祝」には、縁起の良い柄が染められている。 |
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引札(昔の広告) 恵比寿大黒 商売繁盛を願って、引札には、エビスをあしらったものが多かった。 |
看板 恵比寿黒ビール 「エビス」という縁起の良い名前は、さまざまな商品にも使われた。 |