昔の人たちは「ていねいにおまつりしないと、災い(わざわい)をもってくる神がいる。けれども、ていねいにまつれば、家や村を守ってくれる。」と信じていました。荒神(こうじん)も、そういう神のひとつです。人々は、自分たちのくらしをよくするために、こういう神にいのりをささげ、まつってきました。
この展示では、今でも中国・四国地方に残っているこの荒神信仰(こうじんしんこう)を、いろいろなものを通してみていきます。
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何年かに1度、村の人たちがあつまって神楽(かぐら)という祈りをします。この面は、荒神のすがたになる人がかぶる面です。これをかぶって舞いながら、幸せを願います。 |
神楽(かぐら)を荒神にささげるためのぶたいです。 ぶたいにつるされた竜(タツ)は、ぶたいの前の田んぼからとった稲のわらでつくられています。(この神楽を写した映像は、第4展示室のこのぶたい左にある画面で見られます。) |
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紙を切ってつくった御幣(ごへい)というものです。女辰(めんたつ)とよばれる女性の水神を表現したものです。これに祈って、水に感謝をささげて、病気をなおしたりくらしがうまくいったりするようにと願いました。 |