和宮は、仁孝(にんこう)天皇の皇女として生まれ、1861年に江戸幕府第14代将軍徳川家茂(いえもち)と結婚しました。本展では、和宮所用として伝来した雛人形・雛道具類を約100点展示します。和宮が愛した人形や雛道具を通じて、江戸時代の女性のくらしや職人の優(すぐ)れた手わざの一部分を紹介します。
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有職雛(ゆうそくびな)
(直衣雛(のうしびな)) 国立歴史民俗博物館蔵 雛道具(ひなどうぐ)や御所人形(ごしょにんぎょう)などとともに、徳川宗家に伝来した和宮ゆかりの雛人形。 |
ギヤマン酒宴(しゅえん)道具 国立歴史民俗博物館蔵 |
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御所人形「牛若(うしわか)と弁慶(べんけい)」 国立歴史民俗博物館蔵 |
有職雛(直衣雛) 国立歴史民俗博物館蔵 2020年度に寄贈(きぞう)された新収蔵資料で、長州藩士(ちょうしゅうはんし)の家が和宮よりいただいたという品です。有職雛とは、有職(朝廷(ちょうてい)・公家(くげ)の儀礼に関する知識)にもとづき、実際の公家装束(しょうぞく)とかわらない装束を着せた雛人形のことをいい、18世紀後半につくられ始めました。 |