江戸時代の人は虫が大好きでした。夏にはホタルを見に行き、秋になれば虫の音を聞きに行きました。
それだけでなく、図鑑をつくったり、虫めがねでのぞいてこまかく観察した人もいました。 また、着物やくしなどの持ち物に、虫をデザインする人もいました。
この展示会では、虫を楽しんでいたようすをかいた絵や、虫をデザインした着物・楽器・アクセサリなどを展示します。虫好きだった江戸時代の人を見にきてください。
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ホタルあそび/江戸時代
(本館蔵) 落合(今の新宿区)の姿見(すがたみ)橋のあたりは、ホタルの名所でした。そこにホタルがりに来ている人たちをえがいた浮世絵(うきよえ)です。二人は、姉妹でしょうか。 (江戸自慢三十六興 落合 ほたる) |
スズムシをデザインしたくし/江戸時代
(本館蔵) 木でつくったくしにうるしをぬり、もようをかいています。草の上にスズムシがいるのがわかりますか。 (金地月秋草虫蒔絵) |
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虫の図鑑/江戸時代
(本館蔵) 左ページはカ、右ページはハエです。顕微鏡でのぞいて観察してかいたものです。こまかいところまでとてもくわしくスケッチしています。 (紅毛雑話) |
チョウをデザインしたかぶと
(本館蔵) 武士の服や持ち物にも虫がデザインされることがありました。戦いでつかうかぶとに大きなチョウがデザインされているほどです。 (鉄六枚張桃形前付臥蝶兜) |