夏の花・朝顔、みなさんも育てたことがあると思います。この朝顔、いつごろからわたしたちの身のまわりで咲く花になったのでしょうか。
朝顔は、奈良(なら)時代に中国大陸から薬として伝わりました。それから何百年もたち、江戸時代になると植物を育てる人がふえ、朝顔も多くの人に親しまれる花になりました。
江戸時代に2度の朝顔ブームがおこり、いろいろな朝顔が育てられました。こういう朝顔は、突然、葉や花の形が変わったものなので「変化(へんか)朝顔」とよばれています。
明治時代には、「変化朝顔」とともに大きく咲く朝顔「大輪朝顔」が育てられるようになり、「変化朝顔」よりも「大輪朝顔」を育てる人が多くなったようです。
下の写真は、どれも変化朝顔です。普段、学校やご家庭で育てているものとは、だいぶちがいますね。
歴博では、こういう変化朝顔を保存して育てています。昔の人が楽しんだ朝顔はどんな花か、ぜひ見にきてください。午前中の早い時間が花の見ごろです。
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葉は糸柳葉(いとやなぎば)と言い、ヤナギの葉に似ていて、さらに糸のように細く、花はナデシコの花のように細い・・・これも朝顔です。 |
花は、花弁の先がとがってキキョウや星の形に似た花です。 |
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花の形が管状で、風鈴に似ています。 |
花の模様に注目してください。 |