この花を、みなさんは見たことがありますか。これは、歴博で育てている江戸時代から続いて育てられている菊のひとつです。
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江戸菊 平成絵巻
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菊は、もともと日本列島にあった花ではありません。奈良時代のころ中国から伝わったと言われています。その後、平安・鎌倉(かまくら)時代には、天皇や貴族・武士たちに人気のある花になりました。
江戸(えど)時代にはいると、町人たちも趣味(しゅみ)で菊づくりを始めました。いろいろ品種を改良して、菊花壇(きくかだん)や菊細工(きくざいく)の見世物(みせもの)が流行したと言われています。
このように江戸時代に日本の各地方で独自に発達した菊を古典菊とよんでいます。今年も、歴博で育てている「嵯峨菊(さがぎく)」「伊勢菊(いせぎく)」「肥後菊(ひごぎく)」「江戸菊(えどぎく)」「丁子菊(ちょうじぎく)」を中心に、136品種約300鉢の古典菊をつぎつぎに咲かせてお見せします。
さらに今回は、「菊を広めた人々」についてもパネルで紹介します。
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嵯峨菊 天の笑(てんのわらい) |
伊勢菊 雪山(せつざん) |
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肥後菊 御所車(ごしょぐるま) |
丁子菊 希望丸(きぼうまる) |
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奥州菊 瑞雲殿(ずいうんでん) |
あずま屋 |