ファミリープログラム


れきはくをかこうよ作品展

2021年7月25日[日]に、国立歴史民俗博物館の第2展示室の展示物を写生する「れきはくをかこうよ」を開催しました。小学生など計9人の方が参加してくれました。
それぞれ好きな展示物を選び、絵を描きました。描いてみると、気がついたことや新たな発見があったようですね。たくさんの色をつかって描いた絵や細かいところまでていねいに時間をかけて描いた絵など、どれも力作ぞろいでした。

日   時
2021年7月25日[日] 13:00~15:30
場   所
本館第2展示室
画   材
色鉛筆・鉛筆・画用紙
歴博の先生
歴史研究系 田中大喜先生
考古研究系 村木二郎先生

みんなの作品紹介

● 第2展示室 ●

画像をクリックすると別のウィンドウが開いて大きく見られます。

火なわじゅう(国友筒) 小林 佑輔
今日のこだわり
からくりのかなぐのぶぶんがむずかしかった。
感想
ぶひんが多いと思った。
歴博の先生から
火縄銃(ひなわじゅう)は細(こま)かいたくさんの部品(ぶひん)からつくられていますが、細かく観察(かんさつ)して丁寧(ていねい)に描(か)いてくれたと思いました。火ばさみの左側には、火縄通しの穴(あな)までしっかり描かれており、感心しました。この穴に火縄を通し、火ばさみではさんで、火をつけます。そして引(ひ)き金(がね)を引くと、火ばさみが下に動いて火皿(ひざら)の火薬(かやく)に火がつき、爆発(ばくはつ)して弾(たま)が発射(はっしゃ)されました。今度来ることがあれば、ちがう種類(しゅるい)の火縄銃もみてください。
作品(2)

ぶしのはか 杉山 巧
今日のこだわり
こまかなぶぶんをよくかんさつしてかいた。
感想
むずかしかった。
歴博の先生から
むずかしい資料(しりょう)に積極的(せっきょくてき)に取(と)りくんで、上手(じょうず)に描(か)けたと思います。板碑(いたび)はキリークという文字(もじ)まで正確(せいかく)に描けていて感心しました。この文字は阿弥陀如来(あみだにょらい)という仏様(ほとけさま)をあらわしています。薬師如来像(やくしにょらいぞう)は薬を入れてあるつぼをしっかり描けていて、ポイントを押(お)さえているのがわかりました。機会(きかい)があれば、板碑も薬師如来像もぜひ実物をみてください。
作品(3)

ししとこま犬 T.Y
今日のこだわり
ししとこま犬の高さをいしきして、2ひきでならんでいるようにかきました。
感想
ししとこま犬で、まよけになることをはじめて知りました。
歴博の先生から
ししとこま犬の細部(さいぶ)だけでなく、高さのバランスもとって、とても上手に描(か)けたと思います。いまから1000年前の貴族(きぞく)は、お昼すぎから仕事を始め、真夜中まで仕事をして家に帰ることがしばしばありました。明かりもないまっくらな道を歩いて帰るので、とてもこわい思いをしたと思います。こうした夜に対するこわい思いが、まよけを必要とさせたのかもしれません。
作品(4)

水車 原田 すず
今日のこだわり
水車のわくのかくどに気をつけてかいた。
感想
川の水をといをつたってじどうでかんたんに田んぼにはこんでいるのがわかった
歴博の先生から
川の水を田んぼにあげる水車ですね。回転する水車からこぼれる水がうまく表現できています。わかりにくいもけいですが、よくかんさつして、低い川からから高い田んぼへ水をくみ上げているしくみをりかいしてえがいてくれましたね。
作品(5)

平安貴族の着物 藤牧 紗耶
今日のこだわり
色をぬるのを調整した。
感想
最初のえんぴつで描く時は大変でその後は思ったより楽しかった。
歴博の先生から
衣の色わけだけでなく、一番上の衣(唐衣(からぎぬ))やその下の衣(表着(うわぎ))の文様まで丁寧に描(か)けていて、感心しました。説明の時にも話しましたが、「十二単」といっても、本当に12枚を重ね着しているわけではありません。「たくさん重ね着している」という意味で、そのように呼んでいます。秋と冬には衣替えしているので、ぜひまた見に来て下さい。
作品(6)

京都のおうぎ屋 M.K
今日のこだわり
おうぎのがらをよくみて、一つ一つかいた。
感想
よくみてかくのが楽しかった。
歴博の先生から
500年ほど前の京都をえがいた「洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)」の町の様子をもけいにしたものですね。店先にならんだおうぎのはなやかなもようから、500年前の人びとの生活の中にもゆたかな文化が入っていたことが想像できます。屋根をおさえる石も、よく見て立体的にえがいてくれました。細かいところまで、とてもよく観察できていますね。
作品(7)

しゅいんせん Y.K
今日のこだわり
ふねのよこのまど
感想
ふねのほをかくのがむずかしかった。
歴博の先生から
だい2てんじしつで1ばんおおきなもけいに、よくチャレンジしてくれました。がいこくへいくためのおおきなふねで、きょだいなほがはられています。ムシロでつくられたほがうまくひょうげんできています。まどについたあかいわくも、よくきづきましたね。まどのなかには、なにかみえましたか?
作品(8)

えらい人のねるところ 吉澤 真穂
今日のこだわり
ししとねるところのどうぐ。
感想
いつかこんなベットで、ねてみたい。
歴博の先生から
中のタタミはりっぱですよね。上からみたえを、かべにかいてくれたのは、びっくりで、すばらしいです。タタミのへりやはしらのかがみなど、こまかいところもちゅういぶかくかんさつできています。ねている人をまもってくれるししも、つよそうであんしんですね。なつとふゆとでてんじがえをするのが大へんなのですが、これだけこまかくかんさつしてくれるのなら、がんばりがいがあります。
作品(9)

›››「れきはくをかこうよ(2019) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2018) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2017) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2016) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2015) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2014) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2013) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2012) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2011) 作品展」はこちら

このページのトップへ

「スケジュール」へ戻る