ファミリープログラム


れきはくをかこうよ作品展

平成25年7月21日(日)に、国立歴史民俗博物館の第4展示室の展示物を写生する「れきはくをかこうよ」を開催しました。幼小中学生35人の方が参加してくれました。先生のアドバイスを聞いて、みんないっしょうけんめいすみずみまでよく見て描いていました。
最初に、展示室で歴博の先生から展示物の説明がありました。その後、それぞれ好きな展示物を選び、絵を描きました。描いてみると、気がついたことや新たな発見があったようですね。たくさんの色をつかって描いた絵や細かいところまでていねいに時間をかけて描いた絵など、どれも力作ぞろいでした。

日   時
平成25年7月21日[日]10:00~14:30
場   所
本館第4展示室
画   材
色鉛筆・鉛筆・画用紙
歴博の先生
民俗研究系 常光徹先生、川村清志先生

みんなの作品紹介

● 第4展示室 ●

画像をクリックすると別のウィンドウが開いて大きく見られます。

 H.I
今日のこだわり
不安やおそれを乗り越(こ)えるための形だから、こわく、強く見えるようにかきました。
注目点・疑問点
目・つの・なわの太さ
歴博の先生から
すごく力強く描(か)かれていると思います。赤く彩色(さいしょく)された龍(りゅう)の目や口の様子もうまく表現(ひょうげん)されています。また、目やツノ、ヒゲなど、それぞれの部分ごとに藁(わら)の結い方も違(ちが)うところに注目してもらいました。
作品(1)

びりけん 杉尾 優斗
今日のこだわり
顔の表現(ひょうげん)を工夫した。
注目点・疑問点
いろのこさに気をつけた。
歴博の先生から
ちょっとユーモラスなビリケンさんの姿(すがた)がバランスよく表情もゆたかに描(えが)かれています。
作品(2)

まねきねこ 杉尾 日花里
今日のこだわり
色をハッキリ明るくした。きれいにぬったところ
注目点・疑問点
ねこのかお
歴博の先生から
こまかいところまで観察をして招き猫(まねきねこ)の特徴(とくちょう)をとらえています。
作品(3)

おきなわのシーサー E.A
今日のこだわり
いろぬりをきれいにした。
注目点・疑問点
シーサーのもとになっている動物は?
歴博の先生から
シーサーの楽しそうな様子がすごく伝わってくる作品です。全体のバランスはもちろん、色遣(いろづか)いについても工夫されていました。
シーサーは空想上の動物で、いくつかの動物が組み合わさってイメージされたものと考えられます。おそらく、ライオンのような沖縄(おきなわ)にはいない動物の姿(すがた)も投影(とうえい)されているのでしょう。
作品(4)

わらの竜 小林 照
今日のこだわり
顔を大きくかいた。
注目点・疑問点
目の部分ときばを注目した。
歴博の先生から
荒神神楽(こうじんかぐら)の龍(りゅう)の迫力(はくりょく)がよく伝わってくる作品です。強調して作られている目やキバを中心とする顔の表現をうまく描(か)いてくれました。色もつけてもらえれば、もっと良かったかもしれません。
作品(5)

 小林 融
今日のこだわり
顔をリアルに表現したかったです。
注目点・疑問点
からだの部分を「わら」っぽいところに注目しました。
歴博の先生から
今にも動き出しそうな龍(りゅう)の姿が表現(ひょうげん)されています。藁(わら)で作られた龍(りゅう)の材質(ざいしつ)感もうまく描(か)かれていると思います。「藁(わら)」で作られていることでこの龍(りゅう)は農業の神としても意味を持っているわけです。
作品(6)

幸運の神様 D.M
今日のこだわり
目や土台
注目点・疑問点
なぜ幸運の神様なのかなと思った。
歴博の先生から
ビリケンさんのユーモラスな表情(ひょうじょう)をとてもうまくとらえて描いています。
作品(7)

大きなまもり神 M.M
今日のこだわり
ふといまゆげとするどいめつき。
注目点・疑問点
てのひらのぐるぐるしてるところ。
歴博の先生から
両手を広げてとおせんぼするお人形さまの迫力(はくりょく)を生き生きととらえています。
作品(8)

マタギの世界 長尾 櫻香
今日のこだわり
鉛筆(えんぴつ)だけで表現(ひょうげん)すること。
注目点・疑問点
毛皮がそのまま!(何の毛皮?)手袋?(なべつかみのような…)やりが長い!
歴博の先生から
あえてモノトーンで表現(ひょうげん)するところにこだわりを感じました。昔のマタギの衣装(いしょう)の特徴(とくちょう)が的確(てきかく)に描(か)けていると思います。毛皮はもちろん猟(りょう)でとった動物ですが、これはカモシカの毛皮が使われています。
作品(9)

十二しのおもち 長尾 梛月
今日のこだわり
いっしょうけんめいかいた!
注目点・疑問点
だいふくもちが3こ10えんだった。ずるい!10えんだったらわたしもかえるのに~
歴博の先生から
とても細かな展示(てんじ)をていねいに描(えが)いてくれました。十二支(じゅうにし)の違(ちが)いにも気を配りながら描(えが)かれているのがいいですね。根気のいる作業だったと思いますが、本当のチンコロやトットコにも同じような手間がかかっているわけです。
作品(10)

 H.T
今日のこだわり
神輿(みこし)のぼろぼろの屋根!
注目点・疑問点
神輿(みこし)の横に、小さいドアみたいなのがあったので、それは何か?
歴博の先生から
神輿(みこし)は本来、神様がのるものですから、とても大切に扱(あつか)わなければならないのですが、宇出津(うしつ)のお祭りではとても手荒(てあら)く用いられます。壊(こわ)れた神輿(みこし)の様子がうまく表現(ひょうげん)された作品だと思います。
作品(11)

 S.T
今日のこだわり
注目点・疑問点
歴博の先生から
悪いものをふせぎ止めるお人形さまのつよい力と迫力(はくりょく)が伝わってくる絵です。
作品(12)

おいしそうなおせち 根本 真理彩
今日のこだわり
おせちの中に入っていた、えびやいくらをうまく書いて本物みたいにした。
注目点・疑問点
家で食べたおせちとは、まったくちがくとてもごうかでした。
歴博の先生から
色とりどりのおせち料理がとても印象的です。食べ物は見ているだけでは想像(そうぞう)しにくいところもありますが、自分のお家の料理を思い浮かべながら描(えが)いてもらえてよかったと思います。
作品(13)

稲の収穫と藁の龍の舞い K.O
今日のこだわり
稲(いね)の収穫(しゅうかく)と稲藁(いなわら)によるタツづくりのタツを強調的に描(えが)いてみた
注目点・疑問点
稲藁(いなわら)のしめ縄(なわ)でタツを竜(りゅう)の様に追いかけて巻(ま)きつく様子が気になり表現(ひょうげん)してみた。
歴博の先生から
実際(じっさい)に展示(てんじ)されている龍(りゅう)の姿(すがた)を元に想像力(そうぞうりょく)豊(ゆた)かに龍(りゅう)の絵を描(えが)いてくれました。藁(わら)で作られた龍(りゅう)の身体の質感(しつかん)も上手に再現(さいげん)されています。
作品(14)

迫力のある三春だるま K.O
今日のこだわり
太いまゆげと迫力(はくりょく)のある目元を強調して描いてみました。
注目点・疑問点
幸運を招(まね)く三春(みはる)だるまの口元が気になるので描(えが)いてみた。
歴博の先生から
迫力(はくりょく)満点。ぐっとにらみつけるような眼(め)つきに力があります。
作品(15)

道切り S.S
今日のこだわり
つなの色
注目点・疑問点
まん中のタコみたいのところ
歴博の先生から
タコの姿やサイコロの目など、とても細かいところまでよくとらえています。
作品(16)

大きな家と、ひろい田んぼ 向井 あゆ海
今日のこだわり
いねの色を二色の緑色でぬったところと、線をまっすぐぬるようにしたことをこだわりました。
注目点・疑問点
りったいてきなところ(もり)と、やねの形の描き方に注目しました。
歴博の先生から
農村の集落(しゅうらく)の様子をとても細かくスケッチされました。家の屋根や壁(かべ)の色や材質(ざいしつ)も上手に表現(ひょうげん)されています。稲(いね)の色はジオラマより生き生きしていますね。
作品(17)

ごうかな能登宇出津キリコ S.O
今日のこだわり
ちょうちんにこだわってかきました。
注目点・疑問点
注目したところは、一番てっぺんです。
歴博の先生から
やや暗い展示(てんじ)室なのですが、キリコの全体像(ぞう)をうまくつかてめていると思います。岐阜提灯(ぎふちょうちん)の三色の様子もきれいに描(えが)けていると思います。
作品(18)

かっぱ T.O
今日のこだわり
ばけものかっぱ
注目点・疑問点
くち、つめ、あたま、こおら
歴博の先生から
頭の皿にとがった口、特徴(とくちょう)をうまくとらえていて、かっぱのこわさが表現(ひょうげん)されています。
作品(19)

ごちそう 賀川 七海
今日のこだわり
なんこあるかかぞえたところ
注目点・疑問点
ぜんぶ
歴博の先生から
なかなかこだわりの感じる面構成(めんこうせい)になっていて印象的な作品です。おせち料理の細かな作りをそれぞれ描(えが)き分けています。どうやらお値段(ねだん)も気になったようですね。
作品(20)

ようこそ「歴博」へ!! 森田 詩音
今日のこだわり
色をハッキリ明るくした。
注目点・疑問点
沖縄(おきなわ)のシーサーは本来怖(こわ)い顔だけど、観光用にコミカルにできている。
歴博の先生から
生き生きとしたシーサーの姿を表現(ひょうげん)してもらいました。このまま当館のポスターに使わせてもらいたいくらいです。確(たし)かに展示(てんじ)してあるシーサーは観光用でコミカルに作られていますが、沖縄(おきなわ)の各地には、家の屋根から村の辻(つじ)や境(さかい)まで、さまざまな姿(すがた)のシーサーが置かれています。
作品(21)

だるまのおきゃくさま I.H
今日のこだわり
だるま・まねきねこはかげが時間かかった。
注目点・疑問点
・まねきねこの絵をかくときふっくらしたかんじに注目した。
・きているふくのがら
歴博の先生から
だるまの顔、招き猫(まねきねこ)の格好(かっこう)など、それぞれの表情(ひょうじょう)がとても豊(ゆた)かに描(えが)かれています。
作品(22)

獅子と弥勒 H.T
今日のこだわり
黒色の線をこく、はっきりかいたところと、陰などは、こくかいて、他の所とは違う風にしたことです。
注目点・疑問点
かっぱの手がすごく小さかったこと。
歴博の先生から
とてもリアルに描(えが)かれていますやや暗いなかでのスケッチでしたが、獅子(しし)もミルクも大変バランスよく描(えが)れています。獅子(しし)の視線(しせん)とミルクとの構図(こうず)も実際(じっさい)以上に迫力(はくりょく)がありますね。
作品(23)

ようかいカッパ 高井 海
今日のこだわり
緑と黒を足したり、不自然なく、色をかさねるなどの工夫をした。
注目点・疑問点
なぜ幸運の神様なのかなと思った。カッパには黒い点があるのか?なぜつめが黒いのか?
歴博の先生から
招き猫(まねきねこ)の顔の表情(ひょうじょう)をうまくとらえて描(えが)いています。かっぱも迫力(はくりょく)ありますね。とくに開いた口とするどい目が印象的です。
作品(24) 作品(24)

神輿 M.O
今日のこだわり
かげのぶぶんと、光が当たっているぶぶんで色のこさをかえた。
注目点・疑問点
ない。
歴博の先生から
壊(こわ)れた神輿(みこし)の様子を上手に表現(ひょうげん)しています。おそらく、館内に流れていた映像も参照してもらったと思うのですが、川に沈められた神輿の臨場感(りんじょうかん)が伝わってきます。
作品(25)

まねいているねこ M.O
今日のこだわり
えりの所をこまかくかいた。
注目点・疑問点
色やもようがたくさんあって、きになった。
歴博の先生から
どの招き猫(まねきねこ)も顔に個性(こせい)があって、生き生きと描(えが)かれています。
作品(26)

1.かっぱがおよぐ
2.凧がとぶ
3.てんぐがわらう
4.ビリケンがねる
 平野 昴
今日のこだわり
形にこだわってがんばった。色のぬり方をがんばった(くふうした)。
注目点・疑問点
かっこいいもの、おもしろいものがすきなので、それをえんらんで描きました。
歴博の先生から
1.かっぱ 頭のお皿をはじめ特徴(とくちょう)をよくとらえています。
2.たこ 力づよい絵でよくかけています。
3.お面 なかなかおもしろい。てんぐにはくりょくが出ていてよいです。
4.ビリケンさん 特徴(とくちょう)がよくかかれています。
作品(27) 作品(27) 作品(27) 作品(27)

ダルマとまねきネコ 石崎 柚衣
今日のこだわり
色をきれいにぬった
注目点・疑問点
ひげをきれいにちゃんとかいた
歴博の先生から
だるまと招き猫(まねきねこ)がバランスよく描(えが)かれ、どこかほのぼのとする雰囲気(ふんいき)があります。
作品(28)

幸せ2つ 髙田 知佳
今日のこだわり
色をこくぬった
注目点・疑問点
まねきねこがドルを持っているところ。
歴博の先生から
輸出用(ゆしゅつよう)の招き猫(まねきねこ)の特徴(とくちょう)をよくとらえて描(えが)いています。だるまも良いですね。
作品(29)

きあいをいれたカッパ 髙田 晃利
今日のこだわり
かおと足をがんばってかいた。
注目点・疑問点
おしりのあなが3つあるとはおどろきました。
歴博の先生から
口をひらいたかっぱが今にも動き出しそうな迫力(はくりょく)です。
作品(30)

大工と船大工の道具 M.K
今日のこだわり
細かいところににも気を配った。
注目点・疑問点
・カンナは2種類あったけど、どのように使い分けているのか気になった。
・他の道具は汚(よご)れているものもあったが、墨壺(すみつぼ)だけはとてもきれいで形も少し装飾(そうしょく)があった。
歴博の先生から
まるで民具の説明書に出てきそうな正確(せいかく)なスケッチをしてもらいました。大工道具はあまり目立つ展示品(てんじひん)ではありませんが、こんなに細かく描(えが)いてもらって展示担当者(てんじたんとうしゃ)も本望(ほんもう)だと思います。
カンナのうち、ナガダイカンナは平面を削(けず)り、ソリダイカンナは船の底部のようなわん曲したところを削るための道具として用いられます。
作品(31)

俺はテメェを通さねぇ! 渡部 日菜
今日のこだわり
メイン=タコ、タコ=メイン、後ろのでっかいのは飾(かざ)りでメインはタコ!夢(ゆめ)の共演(きょうえん)。あとはタコは千葉で、後ろのでかいのは福島。結果、一番言いたいことは、タコがメイン!
注目点・疑問点
・縄(なわ) 描(か)くのが難(むずか)しかった
・色 方言方法があいまいだった
・タコ まじめに足が細かった
・お人形様の前の建物、目が悪くて近くに行かないと見れなかった。
歴博の先生から
道切りのタコと両手を広げたお人形さまの姿(すがた)をとてもバランスよく生き生きと描(えが)いています。
作品(31)

›››「れきはくをかこうよ(2012) 作品展」はこちら
›››「れきはくをかこうよ(2011) 作品展」はこちら

このページのトップへ

「スケジュール」へ戻る