2024年9月28日に開催された宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館の開館 30周年記念シンポジウムに参加しました。リアス・アーク美術館の館長山内宏泰氏、学芸員の萱岡雅光氏は、ともに本研究会の共同研究員です。
当日は、山内氏が司会進行を務め、研究代表の川村とアートフロントギャラリーの関口正洋氏、芝浦工大の谷口大造氏がパネラーとなり、地元でグラフィックデザインをてがける若手のクリエーターと議論を活発な議論を交わすことができました。
2024 年 10月 25 日、リアス・アーク美術館は開館 30周年を迎えます。同館では既に 9 月 18 日より開館 30 周年記念展として「デザインってなんだ?」展をオープンし、もろもろの関連イベントも開催しています。開館以来、地域密着型の美術館として活動してきた当館では、「30 周年記念展は地域住民の意向をストレートに反映した展覧会とすること」を企画の主題としました。その実現のため、2022年より地域住民の代表として圏域内の高校生を中心とするメンバーを招聘、「リアス・アーク美術館 30 周年記念展企画ワークショップ」を継続開催し、美術館学芸員と共同で同展を企画立案、展覧会の開催に至りました。
同展は「グラフィックデザインとひと・まち・くらし」との副題が表している通り、内容的にはグラフィックデザインを中心とする展覧会ですが、「ひと・まち・くらしとデザインの深い関係性」を論じ、思考をめぐらす場として「「強く優しく美しいまちをデザインする」~過去・現在・未来をつなぐ関係構築のために~」とのテーマで本シンポジウムを開催します。