データベース概要

陶磁器出土遺跡データベース

Excavation Sites of Trade Ceramics in Japan Database

公開年月:1994年12月

 陶磁器出土遺跡データベースは、日本国内の貿易陶磁器を出土した遺跡の文献目録と遺跡地名表を兼ねたデータベースとして、歴博が1990年に公開した貿易陶磁器データベースを全面的に改訂したものです。ここには、1901年から1990年までに刊行された発掘調査報告書をはじめとする文献からの遺跡や陶磁器の情報が網羅されています。
 原データは、本館が全国53名の考古学研究者の協力を得て実施した博物館調査により収集された約8,000件のデータで、国立歴史民俗博物館資料調査報告書4・5「日本出土の貿易陶磁器」(全五冊)として刊行されていますが、その内容を利用しやすいようにデータベース化したものです。

 各データの内容は、22の項目で構成されています。全項目及びその組み合わせによる検索が可能です。


項目説明

項目名 内容
【文献ID】 半角英数字で入力
9桁の数字で表す。最初の2桁は県コード、次の4桁は顕毎の通し番号とし、発行順につけるのを原則とする。最後の3桁は同一の文献に複数の遺跡の報告が合わされて所載されているとき、遺跡毎に枝番を通しでつける。不要な時は「000」とした。
 例) 180021000、180021051、180021121
【記入者】 全角漢字で入力
各データの調査者(調査カード記入者)を表示する。
【書名】 全角漢字で入力
正式な名称を表示する。サブタイトルについては省略されたものがある。また、外字の統一的な扱いを図るため、書名に含まれるローマ数字はアラビア数字の全角に統一した。
【シリーズ名】 全角漢字で入力
「**県文化財調査報告第*集」のようなシリーズ名を表示する。
【発行年】 半角英数字で入力
文献の刊行年を西暦年で表示する。
【発行者】 全角漢字で入力
文献の発行者、機関。正式な名称を基本とするが、一部に略称を使用した。
【陶磁器部著者】 全角漢字で入力
文献の陶磁器の部分の執筆者を表示する。従って、遺跡の調査者、文献の編集者とは異なる。
【写真】 全角漢字で入力
文献中の陶磁器の写真の有無を表示する。
【図】 全角漢字で入力
文献中の実測図の図版の有無を表示する。
【遺跡名1】 全角漢字で入力
遺跡の全体の名称を文献に記載された名称を基本とし表示する。遺跡名に含まれるローマ数字はアラビア数字の全角に統一した。
 例)「一条谷」、「太宰府」、「鎌倉」
【遺跡名2】 全角漢字で入力
発掘地点が遺跡の部分の場合の地名点。または、ひとつの遺跡を何回かに分けて調査したときの各名称の違いなどを表示する。
 例)
 (一条谷内の)「朝倉館」、「第17次調査」
 (鎌倉内の)「千葉地」
【フリガナ】 全角カタカナで入力
遺跡名称1、2の順で読みを全角カタカナで表示する。1と2の間には「/」を入れる。
【所在地】 全角漢字で入力
遺跡の所在地を、都道府県名を省略して表示する。
 例) ○○市(郡)○○町(村)○○
【市町村コード】 半角英数字で入力
全国地方公共団体コードにより、5桁の数字で表示する。最初の2桁は県を表すコード、次の3桁は各市町村を表す。
【北緯、東経】 半角英数字で入力
遺跡の位置座表を表示する。北緯(半角6桁)東経(半角7桁)をもちいて座標を示す。
 例) 北緯37度17分14秒→37:17:14
【遺跡の種類】 全角漢字で入力
遺跡の性格を分類用語例により、表示する。
性格が不明な場合には、「?」、「不明」となる。必要に応じて( )内に説明が入る。
大規模遺跡では、全体の性格/地点の性格を順に表示し、複合するときは「・」をはさむ。
 例) 城下町/武家屋敷・寺院
【時代】 全角英数字で入力
出土した貿易陶磁の年代幅を世紀で表示する。したがって厳密には、遺跡の存続年代ではない。
 例) 9世紀から12世紀の場合は「09・10・11・12」と記載した。
中国陶磁 全角漢字で入力
主要な中国陶磁については、<大分類><中分類><小分類><細分類>の順に別記の要領で、大分類毎に分類基準にあわせて表示する。
大分類の後には「:」を入れ、大分類毎のくくりは、「。」を使用した。
 例) 青磁:龍泉窯系碗1類。白磁:皿3類。
中分類以下の説明など、詳細は別記を参照のこと。
朝鮮陶磁 全角漢字で入力
主要な朝鮮陶磁器について、中国陶磁に準じて<大分類>:<中分類><器種>と表示し、必要に応じて( )内に文様を記述した。
大分類には「:」をつけ、大分類毎のくくりは「。」を使用した。
 例)李朝粉青沙器碗(刷毛目)
 例)李朝:白磁碗、皿。
日本陶磁 全角漢字で入力
出土した日本製の陶磁器の主要なものについて、中国陶磁に準じて<大分類>:<中分類><小分類>に区分し、表示する。大分類は「生産地+窯」または「○○系」と記し、○○焼は使わないことで統一した。
 例) 瀬戸美濃窯:。備前窯:。珠洲系:。
分類の詳細は別記を参照のこと。
【特記事項】 全角漢字で入力
例えば、特殊な出土状況や、紀年銘資料を共伴するなど年代の基準資料になっていること、遺跡出土の陶磁器組成数値(調査可能なもの、破片数)出土等の特記することがある場合に表示する。