日本陶磁の分類

 大分類・中分類・小分類に区別し、大分類は「産地+窯」または「○○系」と記入し、○○焼きは使わないことで統一した。大分類の後には「:」をつけた。

 中分類は、主として施釉陶について釉の別を把握するのを目的に設けた分類で、灰釉、鉄釉の区分、または桃山陶では黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などの区分に用いた。
 小分類は碗、皿、瓶、甕等の機種名を使い、必要により( )内に文様を記載した。
 機種は、原則的に一般に使用されている機種名を記載し、適宜器形の装飾に応じた呼称を付加した。

 列記の方法は、広域流通するものから順に、貿易陶磁にならい記述し、大分類は「。」で、中分類「・」、小分類「、」でくくる。


古代の陶磁に関する大分類と生産地の例示

灰釉陶磁緑釉陶器等
猿投窯猿投窯
尾北窯尾北窯尾張系
美濃窯または東濃系美濃窯東濃系
遠江系近江系
駿河系京都系
東海系長門系
その他その他

中世・近世初の陶磁に関する大分類と生産地の例示

施釉陶器焼き締め陶
瀬戸窯常滑窯丹波窯
瀬戸美濃窯渥美窯備前窯
初山窯猿投窯珠洲窯
志戸呂窯遠江系美濃窯珠洲系
越中瀬戸窯美濃須衛窯東播系
唐津窯湖西窯亀山系
その他越前窯十瓶山窯
磁器新楽窯瓷器系
肥前系伊賀窯須恵器系
その他その他