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洛中洛外図屏風(歴博甲本) 【 仕 事 ・ し ぐ さ 】
 

 
 32. 輿 こし (左3)

 上京の小川通りを、二人にかつがれ、前後を四人に警護された輿が通っている。これは肩の上まで担ぎ上げずに、腰の当たりで長柄を持つ手輿(たごし)と呼ばれるもので、長柄についた紐を肩にかけている。中に乗っているのは上級の武家か。『三十二番職人歌合絵巻』にも輿かきが描かれている。

  


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