祇園社に属した最下級の神人で、赤や茶系統の服を着、白い布で頭を巻き覆面をした。履物や弓弦(ゆんづる)の製造・行商を行い、「つるめそ」とも呼ばれた。『七十一番職人歌合絵巻』には「つるうり(弦売り)」として描かれ、また上杉本洛中洛外図屏風には弦を懸ける姿が描かれる。本図でも左の男の弓に弦を懸けたところであろう。