上京の油小路通りにかかる橋を、大原女が渡っている。頭には四束の薪を積んでいる。京都に燃料を運んだ大原女の姿は、他に二箇所に見えている。女性の頭上運搬の姿は他にも多い。『七十一番職人歌合絵巻』にも大原女が炭焼きと対で描かれている。