二条邸の庭先を箒(ほうき)で掃除する男。これ以外にも、寺社の境内などに掃除をする人物の姿が見られる。室町時代、掃除に従事する人々は「庭掃き」と呼ばれ、『三十二番職人歌合絵巻』にも「庭掃」として、箒を持った男と草を入れた籠を持つ子供が描かれている。