データベース概要

洛中洛外図屏風「歴博甲本」「歴博乙本」人物データベース

Persons' Database of 16th Century Rakuchu-rakugai-zu Byobu (Scenes In and Aroud Kyoto Screens)

公開年月:2017年1月

 洛中洛外図屏風は、室町時代後期から江戸時代にかけて作られた、京都を題材とした絵画です。国立歴史民俗博物館には、現存最古として知られる「歴博甲本」(1525年ころ)と、室町時代末期の景観を描いた「歴博乙本」という、16世紀に作られた洛中洛外図屏風が二つあります。描かれた人物は、当時の社会や風俗を考える上で貴重な素材ですので、「歴博甲本」の1426人、「歴博乙本」の1172人すべてについて、人物の画像を切り出し、描かれたものを細かく記述してみました。
 検索画面には、項目ごとに例示したキーワードの一覧があるので、そこから選ぶか、あるいは左下の枠に検索したい語を入力すれば、該当する人物の画像一覧(サムネイル)が表示されます。そこから一人を選ぶと、その人物についてのデータが表示されます。人物の画像は、縮小して周囲を見ることもできます。表示された語や、屏風の中の位置図をクリックするか、検索語句を入力すれば、また同じように該当する画像が表示されますから、関心を持ったものについて次々と検索し、描かれた人物をさまざまな角度から見ていくことができます。
 検索の対象とする屏風は、「甲本のみ」「乙本のみ」「甲本・乙本」のいずれも可能です。甲本・乙本を同時に検索すれば、両者の描き方の違いや、時代差などについて考えることもできます。
 なお、屏風全体の画像などについては、「歴博甲本」「歴博乙本」とも、当ホームページの「WEBギャラリー」で御覧になれます。


項目説明

項目名 内容
【性別】 男、女、子供、赤ん坊、の区別があります。
【身分・職業等】 公家、武士、僧侶、など、服装や描かれた場所などから判断しています。
【服装】 狩衣(かりぎぬ)、直垂型(ひたたれがた)、小袖、など着用しているものを記述しています。
【被り物】 烏帽子(えぼし)、編笠、被衣(かずき)、など頭に被っているものを記述しています。
【髪型】 たぶさ髪(単純に後ろで結わえたもの)、剃髪、垂髪、など髪型を分類しています。
【髭】 髭の有無と、ある場合は、口髭、顎髭(あごひげ)、頬髭(ほおひげ)の別を書いています。
【持ち物】 刀、扇など、手に持っているものや担いでいるものなどを記述しています。
【場所】 京都のどこにいるのかを、名所や通りなどによって記述しています。
【行為】 歩く、座る、拝む、など、その人物が行なっていることを記述しています。
【備考】 後補、補筆、白面などの上記の項目に書けなかったことや、その人物について研究的に分かったことなどを書いています。